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砂漠に行ってしまうんです

春休みの時期がやってきて過ぎていきました。あははは

去年とおととしと、コロナの為に旅行は自粛していたのでどこにも行ってません。それで今年はジョシュア・ツリーの少し北にあるトゥエンティ・ナイン・パームス(Twentynine Palms)というところにAirBNBで一軒家を借りてみました。

数年前にも春休みにメキシコのバハ・カリフォルニアにあるラ・パスという街に行ったんだけど、あそこもどっちか言うと砂漠、でも海に面している街、という感じだった。ジョン・スタインベックの真珠で有名な街です。

1月にも一人旅でパーム・スプリングスに行って砂漠を少し味わってきたところ。砂漠が好きなのか?と言われるとそうでもないんだけど。。。なんせロサンゼルス郊外からは2時間ぐらいで行けるし、今の時期お手頃なお値段で泊まれるから、というのが理由かしらね。

ジョシュア・ツリー国立公園まではすぐそこで、車で20分ぐらい。うちの前の道路が舗装されていたら12分ぐらいだろうか?と思えます。そう、借りた家は舗装されていない道路に面していて、行きしなは住所の郵便番号を間違えて入力したために、舗装されていない道を延々と、時速20キロぐらいでガタガタを音を立てながら進みました。夫のプリウスで行ったんだけど、かなり車の健康状態を心配してしまった。

借りたAirBnB はとても素敵なおうちで、このままこのおうちをもって帰れたら、と何度も何度も息子ちゃんと夢を見る機会をくれました。

砂漠の一軒家
とりあえず恰好をつけてみる息子ちゃん
ここで食事をし、
ここのお部屋で寝て、
夫はこのお部屋のマットレスの硬さが気に入ったらしく、ここで寝ていた。
夕方はここのテーブルで涼んだり
日が傾くとちょうど具合よく陰になるここのパティオが心地良いのです。

何しろ、ご近所さんは歩いても5分はかかるところにいて、砂漠特有の静けさが。。。 
と思っていると、どうやらこの辺の人は鶏、孔雀、山羊、ロバなんかを飼っているらしく、犬の鳴き声よりも頻繁に雄鶏が叫ぶ声が聞こえてくる。孔雀も今繁殖期なのよね。うちの近所の野良孔雀もそういえば道端で羽を大きく広げてネコの叫び声のような声をあげていた。

そして、あるとは知っていたけど、実態を知らなかったのがTwentynine Palmsにある海兵隊(U.S. Marine Corps)の特殊練習場。毎朝6時過ぎに起きていたんだけど、その頃から朝9時ごろまで何かを爆発させている音がするのですよ。
始めは雷かな?と思っていたけど、ドーン、ドーンと一定期間で鳴ることと、おっきな爆発の時は棚が少し揺れたりしていたので、それで、あ、練習に使う爆弾なのかしら。。。と。

それから着いた初日にバラバラバラバラ、と空から音がするから外に出てみると、完全武装した軍用ヘリコプターが2台飛んでいきました。

次の日、ジョシュア・ツリー行こうか、と車を走らせていると、前方からおっきな軍隊用のトラックが。何を運んでるんだろうね~ なんてのんきに言ってたら、後ろにミサイルを積んだ荷台を引っ張っていました。ミサイルの長さ、完全にプリウスの2倍あるよね、という長さ。

確かにこの辺の気候といい、地形といい、中近東や北アフリカの辺りの砂漠地帯と似ているのかも。。。
でもね、私らはのんきに春休みをしに砂漠に来ているけれど、普段の日常が一変して、武装したヘリコプターが常に空を飛び、常に爆発音が聞こえたり、爆撃を受けるような状況になったら、想像もつかない恐ろしさに取りつかれるんだろうな、と思いました。人やその他の生き物をいっきに大量に殺してしまう兵器というのはそばを通るだけで恐ろしいもんだな、と思います。自分は安全だとわかっていても。

話がかなり反れるんだけど、ロシアがウクライナに侵入した数日後、自宅勤務の私と夫と、お昼をベランダで食べていました。春というよりは初夏のような温かい日で、空はすっきり晴れていて、鳥が鳴いたり、リスが走り回ったり。自分たちはこんな安全な場所でのんきにお昼ご飯を食べていられるのに、同じ空の下、いきなり戦争が始まって、それまでの日常を暴力的に奪われた人たちがいる、というのが何とも無常に思えました。そして、いまだに戦争が手段として使われている、ということが、私たちって世代ごとに賢くなって人間性をあげているようで、結局100年前と変わっていないってことなのかしら。。。なんて考えていました。

これはジョシュア・ツリーのジャンボロック エリア。上の方の細長い影2つが息子ちゃん(オレンジ)と夫(水色)


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