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With Dan and Tikky@Doi Mae Salong,Mae Chan

アクセス不便、特に何もないタイ北部の田舎にわざわざ行く理由

彼らに会いにメーチャンへ行くのは3度目。チェンライから北に30kmほどの所。(ローカルバスだと1時間以上かかる)タイでは知られた温泉や観光客狙いの茶畑があったりするが、外国人はたいていすっ飛ばしてメーサイへ行ってしまう。要はわざわざ途中下車するほどのところではない。

アクセスが不便&特に何もないところへ”わざわざ”3度も行く理由。それは彼らに地元を案内してもらうため。彼らが案内して見せてくれる、そこに暮らす人々の”ふつうの生活”はとても興味深い。文化が違うところはもちろん、似ているところがあっても面白い!地方に観光客を呼ぶにあたって(日本においても)この動機が重要な要素になってくると思う。

Mr.Danchaiとはとは何者か

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アカ族(タイ・ラオス・ミャンマー・中国雲南省付近に住む少数民族)にルーツがあり、アカ族の衣装を身につけている。この格好で歩き回っている人はなかなか珍しいので、どこに行っても写真を撮られる。本職は小学校の先生(音楽・美術)。ミュージシャンとしても活動をしていて、伝統楽器やギター、ハーモニカを使って弾き語り、イベントやYouTubeで活躍中。

彼との出会いは5年前。ルアンパバーン(ラオス)をひとりで旅行していたとき。彼は毎日ルアンパバーンの日常風景を見せてくれました。薬屋のオジサンと軒先で談笑してみたり、ハブ酒屋さんの看板を書かせてもらったり、小学校にお邪魔してみたり。ルアンパバーンでも有名人な彼にくっついて、現地で暮らす方々とのふれあいがとても楽しかったし、温かかった。

過去2回、彼を訪ねてタイ北部に来たときは、彼の務める小学校の忘年会に参加させてもらったり、観光地のゴールデントライアングルに行くも、現地のオジサンたちと地元の焼酎で談笑したり、タイの方がよくやっている「魚を買って川に放す」(魚や鳥を自由に放つことで幸運を願う風習があるらしい)というのを一緒にやったり。タイ語が全く話せないので、ぽかーんとする場面も多々あるのだけど、現地の方々の日常が垣間見れてとても楽しい。

Doi Mae Salong

Doi Mae Salongを訪れるのは2回目。5年前にダン先生を訪ねたときにも連れてきてもらった。ここは、蒋介石率いる中国国民党の残党が逃げ込んだ地。後に武装解除を条件にタイ国籍が与えられた華人が暮らす村ということで、町並みが古き良き中国。近郊にはアカ族、リス族などの山岳民族が暮らし、農作業を終えたアカ族の方々が歩いていたりする。バックパッカーにとってはかなり魅力的な観光地。私も初めて訪れたときに感激して、再訪をリクエストしたくらい。標高1000mを超える山間の村、複数の山岳民族に会える、観光客が多すぎないかつ適度に観光地で飲食宿泊に困らない、そこに暮らす人々の生活が垣間見れる、美味しい中国雲南の麺や餃子が食べられる、美味しいコーヒーが飲めるなどなど良いところを上げればキリがない。

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日本人はほとんど見たことがない。前回来たときに地元に暮らす日本人のおじいちゃん一人くらい。なにせアクセスが非常に悪く、もし公共交通機関を使うならば、チェンライからメーサイ行きのバスに乗って、途中のメーサロンへ続く分かれ道あたりのバス停で降り、そこに止まっているソンテウに乗って行く…降りる場所が難しいし、ソンテウも人が集まらないと出ないとかハードルが高い。もう一つは、チェンマイからタートゥンという街に出て、そこから直通のソンテウがあるらしい。いかにもバックパッカー的な旅行。お金はなくとも時間が無いと行けないところ。

私達はダン先生の車にお世話になり行くことができたし、知ることができた。本当にありがたい。しかもダン先生、メーサロンにたどり着く途中にローカルな市場や温泉、アカ族の村などを訪れてくれた。これが本当に楽しい!

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ここ、メーチャンににあるパートゥン温泉。なんと経営者は日本人の方。個室の温泉と足湯があり、源泉のところでは地元の方が卵を茹でている。毎度現地の方にゆで卵をいただく笑

Doi Mae Salongに話を戻し…
5年前と比較して、明らかにゲストハウスが増えた。宿泊代の相場もかなり上昇したそう。(3倍くらい)おしゃれなカフェもできている。更には、2ヶ月前(2019年10月頃?)からナイトマーケットが始まったとのこと。こちらはストリートフードがメインの夜市。餃子や肉まん、お焼き、焼きそば的なものが売っている。タイも地方に観光客を呼ぼうという流れなのかな。

夜市とは対象的に、昔からやっている朝市。もちろん地元の方が買い物に来るところなのだけど、これがまた面白い!地元人に混じって、市場で朝ごはん。温めた豆乳とドーナツ。山間で朝晩寒いからありがたい。

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毎年この時期は、Tea,Sakura and Tribal Food Festival of Doi Mae Salong(山岳民族による桜とお茶のお祭り)を行っているとのこと。5年前もそのお祭りを訪れて非常に感激した。なんとも非日常な空間。どこでもドアで全く違う国の違う時代に迷い込んだかのよう。

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民族衣装を試着させてもらったり、お茶を飲んだり…少数民族の方は、おばあちゃんまでおしゃれ。フェスティバルの様子は我らがダン先生が書いたこちらのサイトを参考に。もちろん、フェスティバルだから日常の生活とは少し違うが、食文化だったり、普段身につけているものだったりを垣間見ることができる。
https://aec-tv-online2.com/?p=405376

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たくさん試着させてもらった(売り物を)し、楽しかったし、何も買わずに帰るのも申し訳ないなぁ…と思うものも、買いたいものがない。正確にはほしいものはたくさんあるのだけど、ほしいものは予算オーバー。予算の範囲内だとほしいものが無い。文化が違うから仕方がないが、明らかに好みじゃない感じのものを強引に勧められたりする(笑)でも今のこの稼ぎがひょっとして今日の食費になるのかなどと思うと、必死さに心が動かされそうになる。結局、試着をたくさんさせてもらった店で適当なブレスレットを買った。いっそのこと、「試着体験、着放題○○バーツ」としてくれたら良いのにと思う。

メーサロンをあとにした頃から大雨!この日はメーチャンのゲストハウスへ泊まる。ダン先生、所要につき、我が家だけで夕食を。。。と言っても周囲にほとんど何もないところ。さてどーしましょ…やむなくゲストハウス向かいにあるレストランへ入る。これがまた、超ローカルなんだけど、揚げた魚もフライドチキンもサラダも美味しい♫なんと行ってもニコニコと見守ってくれるおばちゃんたち。この笑顔にたまらなく癒やされるし、また来るね〜と言いたくなる。

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夜はまさかの雹&暴風&雷に襲われた。雹は直径2センチくらいある大粒。雹が屋根を叩きつける音と雷の爆音。怖かったー。10分ほどで爆音は消えたが今度は停電。この影響でダン先生の家の屋根が壊れ、庭の木が車に倒れたということで、最終日会えなかった。最終日計画してくれていた私のリクエスト、home style cookingが行えず残念。というよりも、最後にダン先生にありがとうとさようならを言えなかった。うん、また来よう!いつも素敵な想い出をありがとう。

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