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アナログすぎる編集長が「デジタルな振る舞い」に挑戦してみた①

「私、デジタルスクールに通おうかと思うんだよねーー」
 2024年年明け、出社早々にこうつぶやいたところ、斜め後ろの席に座っているK君(20代テレビ局出身)のメガネの奥の目がキラっと光った。
「いいっすね!絶対行くべきですよ!動画の編集とかって誰でもできるんでぜひぜひ覚えてきてくださいよー」いきなり異様なほど嬉しそうなK君。
 出版社で紙媒体の編集を手掛けて20数年。仕事はずーっとワード中心アナログ中のアナログである(入社時はまだワープロでございました)。
 しかし業界に急速にデジタル化の波が押し寄せ、オンラインがメインとなり、新規事業として物販のサイトや動画まで作らねばならなくなった。

 そんな折、数年前に動画専任スタッフとして転職してきたKくんを始めとするスタッフのみなさんに、超適当に指示は出してきた。Kくんはじめ気立てのよいスタッフたちはにこにこと作業してくれたけれど、私自身動画は自分で編集なんてしたこともないわけで、内心「よくわからない指示出しやがって…..」などと思われていたらどないしよう。
 では、せめてまともに指示が出せるように、簡単な操作くらいは覚えておこうと一念発起、4カ月で集中的に教えてもらえるという「デジタルな振る舞いキャンプ」に参加することとなった。
 まさに、昨今日本で大流行しているリスキリングである!年明けに50歳の誕生日を迎えたばかりなので、数年後に「いらない人材」とか「年ばかり取ってウザイ人」言われぬよう心機一転、頑張ります。

 初回のハイブリッド講義でリアルに参加したわたくし、その場でオーナーに「課題はたくさん出しますよー」と宣言されていきなり不安が募りまくる。仕事が繁忙期+手のかかりすぎる娘がいる上に、睡眠時間が9時間ないと体調を崩すというしょうもない体質の私、ホントに大丈夫だろうか?

  とにもかくにも、スタートしてしまったので、指示通りChatGPT4(有料版)、こちらのnoteも含め各種アカウントを作り、LP(ホームページ作成)に挑戦。まずはStrikinglyというツールを使って作成が課題である。私の弱点はとにかく機械の操作(エクセルとかも適当で人任せで、周りにときどき飽きられる)である。ビジュアルの選び方(無料素材含む)やフォント調整、テキスト作成などは、正直普段の仕事の範疇なので、カチカチしながら(とにかくカチカチーーこれがポイントらしいです)割とサクサクできた。
 ChatGPTで画像作成を一応マスターし、2作品目も鼻歌を歌いつつ(?)適当につくってしまう。事務局にも「売れますよー」とか「セグメントがしっかりしてますねー」とかお褒めいただき、ちょっぴりいい気に。「アナログだと思ってたけど、ワタシって意外にイケるかも!!

Strikinglyでつくった架空のECサイト。画像はChatGPTでつくった。初心者でも使いやすい
StrikinglyはLPをつくりたい複数の知人にも紹介してしまいました!

 しかーし!!! そうそう人生もリスキリングも甘くないものである。 次のLP作成課題でいきなり壁にぶち当たった。Studioというワンランク上のツールである。教材の動画を見ながら一から作ろうとするものの、一気にハイレベルすぎて操作がさっぱりわからんのである。いやーこんな余計な機能いらないじゃん、Strikinglyで私はいいんだよ!!と、一人でPCにギャーギャー悪態をつきまくる私。傍にいた娘に「うるさい!」と怒られる。   
  そうしたら、「Studioは、イチからつくらず、テンプレートがあるのでそれからつくってください」と講義で呼びかけが入った。おお!  
  じゃあなんで動画はイチからだったんだろう……??と一瞬考えたが、とりあえず締め切りだけは厳守の(基本適当系の性格ですが、時間にはめっぽう厳しい方なのです)ポリシーなので、とっとと取り掛かる。
 「コンテンツ編集モード」というものを使用するとテンプレートの要素を変えるだけであっと言う間にできた。(真っ白からつくろうとしたあの時間は一体何だったのか…と再度思うくらい)ただ、ヘッダーとフッダーの方はうまくいかず、事務局の指導を仰いで、「デザインモード」とうまく切り替えるのだと理解。いまひとつ全体構造が理解できてない気がするが、まあ初心者だし、多分これを本業にすることはない気がするので、こんなもんでしょうか。
 やっぱりStrinkinglyよりStudioの方が上がりはプロっぽい!こんな機能はいらないなどとけなして本当にごめんなさい(土下座)。 

Studioによる課題。テンプレを使って断然プロっぽくできた!

 ChatGPT4による画像生成の能力もだんだん上がってきた感じで(※自己評価)、結構仕事にも使えるかも?な作品ができたと自画自賛してみたりする。課題の量もLP+動画(下記をご覧ください)+アルファと増加していったが、ターム1はなんとか乗り切れそうだ。 

 ターム2はプログラミングなどをやるらしいが、事務局によるとここで多くの人が分からなくなるらしい。でも、そうなったら、仕事の合間にKくんあたりに聞いて一緒にやってもらったりしてしまおうかしら…ふふ……(悪魔が囁く)。 
 はっ。そもそもこの他力本願まるだしの根性がいけないのかも。 でもでも、スクールでも分からないことはきちんと「さらけだす」ことが大切と教わった。その辺は恥も外聞もあまりない性格なので、(困ったら)人の手を借りながら何とか乗り切っていきたい。もちろん簡単に調べられることはちゃんと調べてから、ですよ。 
 ーー次回、ターム2に続きます。

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