見出し画像

バックオフィスの私がビジネスフレームワークを学んでみた話


こんにちは。カミナシでコーポレートとHRを兼務している星野です。
前回(こちら)のnoteから約1年半、長年コーポレートのジェネラリストとしてキャリアを積んできた私がなぜ今ビジネスフレームワーク(以下、フレームワーク)を学ぶことにしたのか?実際学んでみてどうだったのか?について書いていきたいなと思っています。

フレームワークを学ぼうと思ったきっかけ


そもそも私がフレームワークを学ぼうと思ったきっかけは、昨年秋にHRを兼務することになったことです。それまでHRメンバーと一緒に仕事をする機会は数多くありましたが、いざチーム内に入ってみて圧倒的に基礎知識が足りないことに気づきました。

優しい入門書を紹介してもらい一通り目を通した結果、改めてもっと俯瞰して物事をとらえたり、論理的に解を導き出せるようになりたいと思うようになり、フレームワークを学ぶことにしました。
なかなかハードな仕事と両立しながら完走できるか?と不安を感じましたが、HRの井上さんに「自身のアウトプットに対するフィードバックをもらえるなど、書籍などのインプットとでは得られない経験ができるのでスクールに通う事には意義があると思います!」と背中を押されて、慶應丸の内シティキャンパス『フレームワーク思考』(/www.keiomcc.com/)に参加しあえて対面での授業を選択しました。
ここ数年スタートアップにいる私としては大企業&異業種の年代も性別もバラバラの方達とグループワークできる機会は本当に貴重で、また無意識のうちに自分目線で物事を捉えていることを実感する日々でした。以下、私の学んだフレームワークの一部を紹介したいと思います!

代表的なフレームワーク

ロジックツリー

具体的な手法から考え始めると生産性の低い思考に陥るため、「点」を起点とした思考ではなく、大枠から分解して考えることによって「面」で問題を捉え抜け漏れを防ぐツールです。作成のポイントは以下の通りです。

慶應MCC「フレームワーク思考」より抜粋
  • MECE(Mutually Execlusive Collectively Exhaustive)もれなくダブりなく分解する

  • 複数の切り口から解決したい課題に適したものを選ぶ

  • 段階的に粘り強く分解する

実際に課題を出されて、手を動かしてみるとissueをしっかりと抑えることの難しさや切り分ける最初の段階での切り口の選択が重要だということを学びました。とにかく慣れるまではたくさんの切り口を考えて、その後の分析のしやすさを考えて切り口を選択していく、それが最終的にその後の数多くの仮説を導き出すことが可能になるということを体験しました。切り口にも以下のように様々なパターンがあります

  • 対概念(positiveとNegative、質と量、内と外など)

  • 因数分解(足し算、引き算、掛け算など)

  • 時系列

  • 既存フレームワーク(3C、4P、経営資源、5フォースなど)

パターンはそれぞれの課題に合わせて選択すること、数をこなしていくうちに最適なパターンが選択できるようになってくるそうです。私は段階的に分解していくにつれてどんどんissueから離れて行ったり、仮説がぼやけてしまったり、切り口がうまくはまらず分解できなくなって初めの切り口まで戻ったりということを何度も繰り返しました。唯一無二の正解がない分とても難しかったですが、これは実際の業務においても同様で、戻ったり、時間をおいて振り返ってみたり、別角度から考え直してみたりして、問題からずれないように思考していきたいと思いました。

SWOT

物事を分類して整理するツール、ロジックツリーで分解して考えた仮説を「分類」するフレームワークです。

慶應MCC「フレームワーク思考」より抜粋

授業では実存する企業のクロスSWOTをグループで考えました。一人一人の考える企業の強みや弱み、業界全体の外部環境を全員で発散的に列挙していき、攻めと守りの戦略を考えるワークを行いました。複数人で考えるからこその視点、属性が異なるからこそ出る意見などがありとてもユニークな結果が導き出せました。常にだれもが当たりまえに気づく視点はおもしろくない、様々な立場から考えることを意識しなさいと先生から助言いただきました。
川遊びで石を投げる時、水面の状況によって、投げる石や、投げ方を変えると水輪が広がったり跳ねたりするように、意見をいう時、少し角度を変えたり、強弱をつけたりすると思わぬ広がりを見せたり、今まで考えつかなかったようなアイディアに結び付くことがあることを実体験できました。

クロスSWOT(マトリクスで組み合わせて考える)

こちらについてはすでにカミナシHRで応用されているフレームワークで、その有効性について納得、さらに個人的には思考の補完をすることができました。大小さまざまな課題がある中で注力する課題、チーム戦略を考えたり、個人のキャリアを考えてみるときに有用なフレームワークだと思いました。

人によって同じ事象でも強みと捉えたり弱みと捉えたり、多角的に物事を捉えることが可能になって注力ポイントの輪郭が浮かび上がってくるので認識合わせや知識の相互補完ができてとても面白く有意義なフレームワークでした。

フレームワークを学んでみて

一般的にフレームワークというと事業戦略、新商品開発、コンサル会社やセールスで用いられることが多いと思いますが、管理部門や自身のキャリア形成、チームの価値創出など組織に属するどなたでも活用できると思います。また今回私にとっての学びはフレームワークそのものだけではなく、無意識に刷り込まれた前提条件や常識、経験値を排除して柔軟に思考することの難しさと重要性でした。視座を意識的に変えて物事を見ることを心がけ、多角的な視点を持つこと、全体を俯瞰することを意識することは私にとっての現場=従業員、その先の顧客の満足につながり、ひいてはカミナシの成長に寄与できるのではないかと思っています。

最後に

ここまで読んでくださってありがとうございます。現在カミナシは新しい視点を運んでくれる方をコーポレート&HRだけでなく全部門で募集中です!私は経理からスタートして、長年コーポレート部門で働いてきました。自発的にキャリアを選択してきたとはいいがたく求められる役割や職責を果たしてきて、カミナシではコーポレート&HRを兼務して少しずつやりたい、進みたい方向性が見えてきています。今回のような学び&人との出会い、経験が全部今の私をつくっていますし、カミナシでのこの2年の経験が間違いなく転機となると思っています!ぜひ迷い学び、時に失敗し、仲間とワクワクしながらカミナシで一緒に働きませんか?


いいなと思ったら応援しよう!