北欧メンタル・王国・エトセトラ
北欧メタルを読み間違えました。
一口に北欧と言っても、結構いくつもの国が含まれます。ひとまとめに他の国々から見て呼ばれる名前かもしれません。小さい国が集まって強くなるように北欧になってみた、と思っています。
一口に「アジア」といっても日本と隣の国とは状況が全く違うことでしょう。北欧も各国の地理や状況はかなり違うと思うので、「欧米」なみに、まとめて語ることはできないと思います。それでも共通しそうなことは、冬が寒そう、日照時間が短そう、寒そう、寒そう、暗そう、という、自然に影響されるという共通点は、強いと思います。夏が短いというのも含まれるかもしれません。
タンスカ、ルオツィ、スオミ、ノルヤ・・・これらが、さっと思い浮かぶ北欧の国々です。フィンランドの隣はルオツィすなわちスエーデン。そのもっと向こうに、海岸がギザギザのノルヤことノルウエイ。そういえばデンマークはどこだっけな・・・とみると、結構南に思えてきます。この4国に限ってみてみると、フィンランドだけ、大きく違う点があります。それは、王国ではないということです。
現在王さまがいない国というと、私が思い浮かべるのはフランス。フランスでは、王様の首をぶった切りました。その隣のベルギーには王様がいますし、イギリスにも王様がいます。結構王国は多いのです。さらに若くて王様のいない国はアメリカですが、はだかの王様がいるような・・・。その北のカナダにも王様がいます。王制という印象はないのですが、カナダに移住する場合は、女王たるエリザベス2世にも、誓いをたてるのだそうです。カナダも面白そうな国です。
王様がいないというそんなところも、フィンランドが好きな理由ですねえ。なんとなく。出会うことができるのは北欧メンタルというより「フィンランドメンタル」ですが、語呂が気に入ったので、しばらく使ってみたいと思います。
夜が暗い、長い、といってもこれは冬至の12月22日までで、そのあとは日が長くなっていきます。縦長のフィンランドでは、上のほう、サンタクロースの街ロヴァニエミでは、さすがに暗い時間が多いそうです。今住んでいる中央あたりとか、南にある首都ヘルシンキは、もう少し昼間の日照(?)時間は長くなります。ヘルシンキはずいぶん南で、海沿いで交通便利。首都に選ばれた理由もそこかもしれません。
日本でも、北海道と沖縄では、相当に日照時間が違うことでしょう。メンタルも違ってくると思います。出身地の本州の真ん中あたりでは、夏なら朝5時には「日が高い」記憶がありますが、夏の札幌では、朝3時代に明るくなっていたのに驚きました。冬には、故郷では、5時には暗くなるのが普通。パリも5時には真っ暗。夜明けが遅いです。
「フィンランドでは」と書きだすのも、南と北ではずいぶん違いがあるので申し訳ない感じ。冬の間なかなか明るくなりませんが、私はなんだか慣れてしまい、カーテンを閉めて電気をつけたまま、外が明るくなるまで室内で行動しています。
季節にかかわらず、フィンランド人の朝は、早そうですしかしながら、冬の明るい時間、日照時間が9時くらいから3時くらいとすると、「明るいうちにできること」というのは、電気のなかった時代には、かなり限られていたかもしれません。外仕事、農業、森での仕事を想像すると、朝早く起きて、午前中に目いっぱい仕事をし、遅くとも4時には帰る、というイメージが浮かんできます。となると、現在も午後4時や5時であっさり仕事を終える人がいる、というのも理解できるような気がしてきます。(授業はもっと遅くまであるけれど)お昼ご飯だって、11時から始まるようなもの。思い起こせば日本の小学校だって午前中に4時間授業。給食も、12時前と、早めでした。
フィンランド人の食事は、あっさりしている印象です。フランスはだらだらしています。夜22時に外での飲食に誘われたのに、22時に、まだ食事が整っていなかった経験もあります。豚の丸焼きには時間がかかります。家でも、遅くとも夜8時には食べたい、と主張していましたが、なかなかうまくいかず。日本で8時と言ったら店が閉まる時間です。が、フランスのレストランは8時開店。家でも8時になってから、じゃあ僕がご飯を炊こう、と言われても、ありがたいはずの日本食なのですが、抵抗があります。それでもそういう環境にいて、慣れてしまいました。フランスは、おしゃべりしながら夕ご飯を食べる、というお楽しみ時間らしいです。
フィンランド人は何に時間をかけるのか?これはまだわかりません。趣味に時間をかけるのかもしれません。読書、編み物、スポーツジム、音楽・・・冬の間には、外が闇の時間を中で過ごすため?手持無沙汰を防ぐため?いや、編み物は、生きるために必要だったもので、その名残ではないだろうか、と思います。小さいロッタちゃんの隣に住むご婦人は靴下を編んでいます。「自分で編めない人に、売る」というのが印象的でした。プレゼントするのではなく、お金をもらう所も、キチンとしていると思うのです。
読書は今やオンライン、あるいは、「耳で聞く読書」も流行っています。目が疲れなくて便利そうです。ネットでのTV配信も普通、他の配信も普通。ここでも年配者が増え、子供は減っていると聞きますが、今の子供たちが大人になった時、どんな世界になっているのだろうか。
「10年先、20年先」と言う言葉が、よく課題に出てきます。10年先の教育はどうなっているのだろう?今大人の私たち(私はもう孫待ちの年代だけど)に続く、今の小さい子はいったいどうなっているのだろう。コロナ時代を過ごしている今の若者たちの将来は、「10年後を考える」に直結していることでしょう。
まとまりのないお話でした。
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