見出し画像

雪が降るので書く想い出

なかなかに寒い「ぱっかすた」、しばれる、零下らしい。でも風は特にない。体感温度は、表示気温よりきっと低いけれど、街中では場所によって結構性ある。厚着してでかけたものだから、ショッピングモールで、汗をかく。

これから雪が降る日には日記ブログ風にしてしまおうかなあ。特に今日は朝から強く集中するレッスンが多く、疲れてしまう日なのだ。かといってよる9時に寝る用意は整わない。ジャンク夕食とおやつで、糖質もたっぷりとってしまった。さくっと次への時間割が、なかなか進まない。

フィンランドへ来てからの自分の「態度」のことを考える。日本でやってたら、おそらく非常識と言われるであろうことを、あれこれやっている。上から目線で見られたりしないと、「こんなことしたら叱られるんじゃないか」と思う必要がない。なかなか慣れなかったけれど「お先に失礼」も、思いっきりできるようになった。理由はいらない。今日はここで帰ります、今日はもう出ます・・・それでよい。なんて居心地がいいのだろう。

心の中には実はニッポンジンの小さなアキ子がどこかに潜んでいて

えーっ?そんなことしちゃっていいの?きっと誰かに悪く言われるよ、怒ってるよ。

とかささやいてくるから、それをはねのける訓練が、まだ続いている。誰かがどこかで私の話をしていたって、その人の話のネタになっているだけであり、私には関係ないことだから。

全部言葉がわからないとしても、噂話はまだ見たことがない。他に話して楽しいことがあるからではないか、と想像する。おしゃべりしなくてはならない、という感じも、あまりない。天気のことを話していればいいのだ。それも面倒なら黙っていればいいし、それがいやならその場を離れればよい。

というのが、この年で思う事である。若いころこうだったら、どんなにか心が軽くなったことだろうか・・・でも当時は日本ににたので、どちらかといえば「どんなにか陰でこそこそ言われることになっただろうか」かもしれない。

逆に、私自身、噂をしないように気を付けている。ある人のことを、そのまた別の人に話すことは、しないように心がけている。仕事関係ならばよいが、噂としては、話さない。愚痴があるときは、言うべき相手を選ぶ。わかってもらえない相手に言っても仕方ないから。話ができる相手を、学校が用意してくれているというのは、有難いことである。

朝から、なんとなく手足にしびれがあった。寒くてしびれる感じではある。同時になんとなくさっとした動きを取りにくい。「雪がいずれ降るんだろう」と思った。数時間もたってからだが、降った。これから予報できると、いいな。

日本での雪の思い出は、子供の頃公園で鎌倉だか雪ダルマを作ろうとしたこと。高山だと思うが、家族旅行で目覚めたら雪が積もっていて、外に出たくても出させてもらえなかったこと。(恨んでいる)受験当日に、雪が降ったこと・・・。受験先の大学寮に泊まれるというので、はりきって早く申し込んだら、電車を3本のりつぐ、1時間も離れたところにあった。大学生ひとりと同室で、なんとも身が縮こまる思いだった。受験番号は、10いくつ。(さすがに忘れた)早く申し込んだから。それだけでもきりきりしていたのに、当日雪が降り、さらに、早くでかけることとなった。いい加減に忘れたいものだ。思い出すと、大事なふしめふしめで、割と悪天候に縁がある。

外国での初めての雪はスイスだった。マッターホルンにモントルーから登山電車で上った。季節は夏だが、残雪というにはもったいなく、堂々と雪があった。一緒に行った仲間は長袖を着ていたが、私は半そでのまま。それで雪を触って楽しんでいた。むかーしは、そんな寒がりではなかったのだ。

この頃、子供の頃のように「雪があっても寒くても平気」と、非常にうそっぽいことを考える。数年前までは「私は寒がりです」と堂々と名乗っていたが、着るものを工夫すればそれなりに凌げるとわかってきたものだから、寒い中にいても着込んでいればさむがる必要がない。緩いセーターを何枚着ても、空気が抜けて寒いから、まず体にくっつくTシャツをベースにして、「首」と名のつくところはしっかり覆う。近代のコートは軽いが、風にはあまり抵抗できないのじゃないだろうか。そういうときには、その下に、薄い、雨をしのげるものを着ればいい。旅先で知恵が回るようになったようだ。

脱ぎ着にも時間がかかるので、まるでおしゃれには縁遠い。せめて配色だけは、と思っていたが、まわりに感化され「いろんないろ」を身に着けることも増えた。日本でも、色をそろえない服装は割とあると思うから、気にはしていないかわり、2つ以上のきつい色を同時に身につけるなどとは、かつて思ってもみなかった。

年によって顔を引き立てる色も変わる。環境によっても、顔の近くにあっていい感じの色も変わるのかもしれない。そして、周囲が真っ白になったら、またいろんな色のマフラーや帽子を使いたい、と、雪が積もるのを心待ちにしている。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?