木内アキ

たいてい書いてるか、読んでるか。生まれは北海道。経験最低温度は-36℃。2018年秋、…

木内アキ

たいてい書いてるか、読んでるか。生まれは北海道。経験最低温度は-36℃。2018年秋、思い立って東京を離れて横須賀を拠点にしました。フリーライター。家族は夫と雑種犬。https://www.take-root.jp/

マガジン

  • ヨソモノヨコスカ

    品川→横須賀移住生活で気づいたことを綴っています。

  • 平成デニム回顧録

    平成(1989~2019)の間に起こったムーブメントを、「デニム」というキーワードを取り入れつつ、取り入れないときもありつつ、あれやこれや書いています。

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固定された記事

使いたおそう。いつか土に還るまで。

品川から横須賀に居を移してから、あまり物を買わなくなった。 それは節約でも、物欲を失ったわけでもなく、単に正気を取り戻したんだろうな、と自分では解釈している。 …

木内アキ
4か月前
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本文、少しラフだけどめくりがよく、味わいのある質感を持つ紙にしたので写真がどんな感じか心配でしたが、色きれいに出てた〜!フォトグラファー橋本さんのお墨付き。完成までもうひと息です。

木内アキ
1か月前
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告知のため、重い腰をあげましてインスタのアカウント設けました(今ごろって言わないで~)。
https://www.instagram.com/a_yosomono/
ZINE関連、仕事のことなど投稿しますので、ご興味いただける方はぜひインスタでもつながってやってください。よろしくお願いいたします!

木内アキ
1か月前
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ZINE『ヨソモノ 』横須賀ぐらし。発刊します!/ヨソモノ、ヨコスカ。#08

突然ですが、“ヨソモノ”と聞いてどんなイメージを持つでしょうか。 地元の人に対して、ヨソからやって来た人だったり、コミュニティやチームの中における部外者だったり…

木内アキ
1か月前
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作業も進んできたので、表紙、解禁いたします! インディペンデント文芸ZINE『ヨソモノ』創刊号「横須賀ぐらし」。表紙の撮影は、横須賀出身のフォトグラファー・橋本裕貴さん。誌面でも昼と夜の横須賀を切り取った写真を掲載しています。内容についてはこれからじわじわとお知らせしていきます!

木内アキ
1か月前
4

ひたすらに、横須賀ZINEの制作中。写真ページが完成し、インタビューもあと一歩で終了。そして、とてもステキで楽しい人たちに寄稿してもらえることにもなった。つくっていて、ひとりテンション上がってる。あ、ZINEのタイトルは『ヨソモノ』です。サイトは現在工事中。やることいっぱい!

木内アキ
2か月前
4

オザワ、オッザーワ!

初めてのイタリアは、ひとり旅だった。 目的地はミラノ。 長く付き合っていた当時のパートナーは料理人で、ある日突然「修業のためにイタリアに行く」「現地でがんばって…

木内アキ
2か月前
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横須賀ZINEの中身が大枠固まった。ある移住者から見えた「暮らす」横須賀。写真、インタビュー、エッセイ。どこの物やお店が人気、的な定量情報ではなく、なぜそこに魅力があるのか、定性情報を伝える。観光地としての横須賀とは違う、あるひとりの移住者の目に映る街と人の姿。

木内アキ
3か月前
4

スマホの写真で振りかえる2023。

今年の振り返りを、と思ってカレンダーを見てみた。 しかしなんというか、どうも仕事にまつわることが多くて味気ない。 せっかくの大晦日に、自分がつまらない人間になっ…

木内アキ
3か月前
22

物語のある、万年筆が1本あれば。

わりと小さな頃から、万年筆を使う大人になりたかった。 きっと年賀状のせいでもあるんだろう、と思う。 子どもの頃の元旦は、年賀ハガキの束が郵便受けに届くのが楽しみ…

木内アキ
4か月前
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ええと、横須賀ZINE完成に向けて自分を追い込むためにも……【文学フリマ東京38 出店申込しました!】5/19(日)開催!
📘文学フリマとは?→https://bunfree.net/about/
📕イベント詳細→ https://bunfree.net/event/tokyo38/

木内アキ
4か月前
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アンケートにご協力いただいた、横須賀ZINEの準備。じわじわと進んでいます。Webと違って紙なので、限られた誌面の中に、何を・どのくらい・どんなふうに載せるのか考える。もちろん街を歩いてリサーチもしつつ。骨子がまとまるまでもうひと息(ふた息かも)。がんばる

木内アキ
5か月前
3

ネットの「平成の歌姫」特集に出てこなかったけど、あのとき、あの場所で確実に流れてた私の歌姫たち。/平成デニム回顧録【04】

しばらく放置してしまった「平成デニム回顧録」。 今回はふと「平成の歌姫」のことを書いてみる(もはやデニムでもなんでもないけど、noteは気分も大切です)。 というの…

木内アキ
5か月前
10

そんなこんなで、今地元の方々が「わがまち横須賀」をどんなふうに思ってるのか、ライトなアンケートを制作中。完成したらぜひ回答にご協力いただけると震えて喜びます……。

木内アキ
6か月前
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横須賀のZINEを作る計画、ようやく始動しました。年内に発行と思っていたけど、もはや9末……年明け目標かなあ。横須賀在住の皆さまに力をお借りしたい点多々なので、温かく見守ってもらえますように。

木内アキ
7か月前
3

先日『new born 荒井良二』展を見に友人と横須賀美術館まで。
中年の中にある子ども心湧き立つ、優しくて力に満ちた作品たち。
作品に添えられた手書き文字もいいなあ。

大人になる過程で、上手になり、賢くなり
だからこそ置いてきがちな
理由なき胸躍るカンカクに力が宿る。

木内アキ
8か月前
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使いたおそう。いつか土に還るまで。

使いたおそう。いつか土に還るまで。

品川から横須賀に居を移してから、あまり物を買わなくなった。
それは節約でも、物欲を失ったわけでもなく、単に正気を取り戻したんだろうな、と自分では解釈している。

だって、東京は誘惑に満ちている。
住んでいた目黒線の西小山界隈はわりあい素朴な街だったけれど、資料でも探しに行くか、とふらりと恵比寿や渋谷の本屋に向かったが最後、すてきで、おしゃれで、気のきいた物たちがぐいぐい視界に入ってくる。

しかも

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本文、少しラフだけどめくりがよく、味わいのある質感を持つ紙にしたので写真がどんな感じか心配でしたが、色きれいに出てた〜!フォトグラファー橋本さんのお墨付き。完成までもうひと息です。

告知のため、重い腰をあげましてインスタのアカウント設けました(今ごろって言わないで~)。
https://www.instagram.com/a_yosomono/
ZINE関連、仕事のことなど投稿しますので、ご興味いただける方はぜひインスタでもつながってやってください。よろしくお願いいたします!

ZINE『ヨソモノ 』横須賀ぐらし。発刊します!/ヨソモノ、ヨコスカ。#08

ZINE『ヨソモノ 』横須賀ぐらし。発刊します!/ヨソモノ、ヨコスカ。#08

突然ですが、“ヨソモノ”と聞いてどんなイメージを持つでしょうか。

地元の人に対して、ヨソからやって来た人だったり、コミュニティやチームの中における部外者だったり。その中には良くも悪くも、自分「たち」とは異なる人といったニュアンスが加わるようです。

2024年3月、そんな『ヨソモノ』という名前を冠したZINEを発刊することにしました。創刊号となる第1作目、テーマは「横須賀ぐらし。」です。

『ヨ

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作業も進んできたので、表紙、解禁いたします! インディペンデント文芸ZINE『ヨソモノ』創刊号「横須賀ぐらし」。表紙の撮影は、横須賀出身のフォトグラファー・橋本裕貴さん。誌面でも昼と夜の横須賀を切り取った写真を掲載しています。内容についてはこれからじわじわとお知らせしていきます!

ひたすらに、横須賀ZINEの制作中。写真ページが完成し、インタビューもあと一歩で終了。そして、とてもステキで楽しい人たちに寄稿してもらえることにもなった。つくっていて、ひとりテンション上がってる。あ、ZINEのタイトルは『ヨソモノ』です。サイトは現在工事中。やることいっぱい!

オザワ、オッザーワ!

オザワ、オッザーワ!

初めてのイタリアは、ひとり旅だった。
目的地はミラノ。

長く付き合っていた当時のパートナーは料理人で、ある日突然「修業のためにイタリアに行く」「現地でがんばって基盤をつくるので、そのときは来てほしい」と言いだし、本当に行ってしまったのがその前年の出来事だ。

私はとても腹が立っていた。

渡欧を考えていることの相談すらなかった。
しかも、その頃の私は社会人3年目。ようやく裁量も増え、楽しく働いて

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横須賀ZINEの中身が大枠固まった。ある移住者から見えた「暮らす」横須賀。写真、インタビュー、エッセイ。どこの物やお店が人気、的な定量情報ではなく、なぜそこに魅力があるのか、定性情報を伝える。観光地としての横須賀とは違う、あるひとりの移住者の目に映る街と人の姿。

スマホの写真で振りかえる2023。

スマホの写真で振りかえる2023。

今年の振り返りを、と思ってカレンダーを見てみた。
しかしなんというか、どうも仕事にまつわることが多くて味気ない。

せっかくの大晦日に、自分がつまらない人間になった気分。

でもそういえば、とスマホの写真フォルダを見返したら、ちゃんと生きてる自分の姿が見えてきた。

というわけで、写真と一緒に2023年を振りかえることにする。

January『横須賀市自然・人文博物館』にて、迫力のカニ標本を堪能

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物語のある、万年筆が1本あれば。

物語のある、万年筆が1本あれば。

わりと小さな頃から、万年筆を使う大人になりたかった。
きっと年賀状のせいでもあるんだろう、と思う。

子どもの頃の元旦は、年賀ハガキの束が郵便受けに届くのが楽しみで、届いたらすぐさま、家族の誰に宛てたものかによってトランプを配るように分類するのが楽しかった。

そしてこの作業は「大人の書いた手書き文字」をたくさん目にする機会でもある。ふだん見る大人の文字は、先生であればチョークや赤鉛筆、家族ならボ

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ええと、横須賀ZINE完成に向けて自分を追い込むためにも……【文学フリマ東京38 出店申込しました!】5/19(日)開催!
📘文学フリマとは?→https://bunfree.net/about/
📕イベント詳細→ https://bunfree.net/event/tokyo38/

アンケートにご協力いただいた、横須賀ZINEの準備。じわじわと進んでいます。Webと違って紙なので、限られた誌面の中に、何を・どのくらい・どんなふうに載せるのか考える。もちろん街を歩いてリサーチもしつつ。骨子がまとまるまでもうひと息(ふた息かも)。がんばる

ネットの「平成の歌姫」特集に出てこなかったけど、あのとき、あの場所で確実に流れてた私の歌姫たち。/平成デニム回顧録【04】

ネットの「平成の歌姫」特集に出てこなかったけど、あのとき、あの場所で確実に流れてた私の歌姫たち。/平成デニム回顧録【04】

しばらく放置してしまった「平成デニム回顧録」。
今回はふと「平成の歌姫」のことを書いてみる(もはやデニムでもなんでもないけど、noteは気分も大切です)。

というのも、ここ数年「平成」のカルチャーを紹介する記事を目にする機会が前より増えた気がするけれど、その当事リアルに若者やらせてもらってた世代としては「えーそうかなあ」となんだかしっくり来ない部分もあり。

そんなことを思ってた時に見た「平成の

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そんなこんなで、今地元の方々が「わがまち横須賀」をどんなふうに思ってるのか、ライトなアンケートを制作中。完成したらぜひ回答にご協力いただけると震えて喜びます……。

横須賀のZINEを作る計画、ようやく始動しました。年内に発行と思っていたけど、もはや9末……年明け目標かなあ。横須賀在住の皆さまに力をお借りしたい点多々なので、温かく見守ってもらえますように。

先日『new born 荒井良二』展を見に友人と横須賀美術館まで。
中年の中にある子ども心湧き立つ、優しくて力に満ちた作品たち。
作品に添えられた手書き文字もいいなあ。

大人になる過程で、上手になり、賢くなり
だからこそ置いてきがちな
理由なき胸躍るカンカクに力が宿る。