木内アキ

たいてい書いてるか、読んでるか。生まれは北海道。経験最低温度は-36℃。2018年秋、思… もっとみる

木内アキ

たいてい書いてるか、読んでるか。生まれは北海道。経験最低温度は-36℃。2018年秋、思い立って東京を離れて横須賀を拠点にしました。フリーライター。家族は夫と雑種犬。https://www.take-root.jp/

マガジン

  • ヨソモノヨコスカ

    品川→横須賀移住生活で気づいたことを綴っています。

  • 平成デニム回顧録

    平成(1989~2019)の間に起こったムーブメントを「デニム」を通じてあれやこれや書いています。

記事一覧

そんなこんなで、今地元の方々が「わがまち横須賀」をどんなふうに思ってるのか、ライトなアンケートを制作中。完成したらぜひ回答にご協力いただけると震えて喜びます……。

木内アキ
2日前

横須賀のZINEを作る計画、ようやく始動しました。年内に発行と思っていたけど、もはや9末……年明け目標かなあ。横須賀在住の皆さまに力をお借りしたい点多々なので、温かく見守ってもらえますように。

木内アキ
3日前
1

先日『new born 荒井良二』展を見に友人と横須賀美術館まで。
中年の中にある子ども心湧き立つ、優しくて力に満ちた作品たち。
作品に添えられた手書き文字もいいなあ。

大人になる過程で、上手になり、賢くなり
だからこそ置いてきがちな
理由なき胸躍るカンカクに力が宿る。

木内アキ
1か月前
1

ダイバーシティってなんだっけ?~ミトコンドリアDNA狂想曲~/ヨソモノ、ヨコスカ。#07

どうも、横須賀歴5年目になった新参市民です。 先日、家の契約を更新したので、引き続き市民歴を深めるつもりでいるのです、が。が、が、が。 今回のタイトルを見て「あ…

木内アキ
2か月前
10

スカジャンだらけの美術館。『PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展』/ヨソモノ、ヨコスカ。#06

横須賀屈指のおしゃれ系スポット『横須賀美術館』で、2022年12月25日まで開催されている『PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展』を観てきた。 開館15周年の記念企画に「PRID…

木内アキ
9か月前
15

逗子・葉山に憧れる横須賀に足りないものは自己肯定感なのかもしれない。 /ヨソモノ、ヨコスカ。#05

横須賀西エリアがなぜか「南葉山」と呼ばれてる、という前回の話題。 「葉山町のいいイメージにあやかっちゃえ!」という(主に不動産界わいの)、ある種のコバンザメ戦法…

木内アキ
2年前
34

横須賀西部は「南葉山」なのか問題。/ヨソモノ、ヨコスカ。#04

横須賀に移住して、はや2年。 都内で名刺交換すると「お、横須賀ですか」なんて言ってもらえることも増えました。続くリアクションは「いいですねえ、海が近くて」みたい…

木内アキ
2年前
28

東京にはない「地元店」がある横須賀が好き。だけど今度「さいか屋」が閉店するらしい。/ヨソモノ、ヨコスカ。#03

東京から横須賀に移ってきたとき、「いい、すごくいい!」と思ったこと。それはチェーン店じゃない地元店がたくさんあるところです。 街の「金太郎アメ化」に物申すいま、…

木内アキ
3年前
20

誕生日に、故郷・北海道がくれた強さについて考える。#02 【長めにつぶやく雑記帖】

毎年、誕生日の前後には、ざっくりと今考えていることを 書き残しておくことが恒例なのですが いや~今年は未曾有、未曾有。未曾有の事態。 まさか生きてる間に未知のウイ…

木内アキ
3年前
5

野に咲く花を摘んで家のあちこちに飾るダンナ。もともと私の母がそうしてるのを見てマネし始め、いまに至る。こういう潤い系習慣、ことごとく娘の私には浸透しなかったのに、まさかムコに受け継がれるとは団塊世代の母にすればオドロキらしい。でも母は嬉しそう。

木内アキ
3年前
4

「リモートワーク悪くないぞ」と思えた横須賀・移住生活その後/ヨソモノ、ヨコスカ。#02

新型コロナウイルスの流行がイキオイを増すにつれ、まわりでもどんどんリモートワークを始める人が増えてきました。それでも、私の主な仕事先である出版業界は「取材」がつ…

木内アキ
3年前
14

木内アキ/お仕事依頼について

こんにちは。木内アキと申します。 自己紹介についてはこちらをご覧ください。 手がけている仕事出版・WEB・広告媒体、企業のオウンドメディアのお仕事が中心です。インタ…

木内アキ
3年前
4

どんな性でも、生き方が選べるといいな。~国際女性デー~

今日は「国際女性デー」ですね。 ジェンダーギャップ指数「153カ国中121位」とか 毎年ろくでもない数字が出るなか、 さらに過去最低を更新しちゃったのが 今の日本なんで…

木内アキ
3年前
4

人はちゃんと優しい、と信じられた妊婦体験。

品川区から横須賀に越してから、電車に乗る『回数』は減ったものの、乗っている『時間』はかなり長くなりました。 日中の京急車内はそう混雑もなく、おおむね平和な雰囲気…

木内アキ
4年前
15

バブルファッションが死んだのは多分、1993だった。/平成デニム回顧録【03】

カルチャー系編集者の西村さんと、雑誌と90年代の記憶をゆるゆる思い出しながら話す回顧雑談ブログをやってます。 ふだん記憶の底に沈んでいる平成ファッション雑誌にまつ…

木内アキ
4年前
8

歳を取るほど1年は短くなる、その仕組みを教えてもらった日。

つい先日、誕生日を迎えました。 毎年なんとかの一つ覚えのように「1年ホント速いわあ」と話している気がしますが、実は20代の頃に「この先ますます、歳を重ねるごとに1年…

木内アキ
4年前
9

そんなこんなで、今地元の方々が「わがまち横須賀」をどんなふうに思ってるのか、ライトなアンケートを制作中。完成したらぜひ回答にご協力いただけると震えて喜びます……。

横須賀のZINEを作る計画、ようやく始動しました。年内に発行と思っていたけど、もはや9末……年明け目標かなあ。横須賀在住の皆さまに力をお借りしたい点多々なので、温かく見守ってもらえますように。

先日『new born 荒井良二』展を見に友人と横須賀美術館まで。
中年の中にある子ども心湧き立つ、優しくて力に満ちた作品たち。
作品に添えられた手書き文字もいいなあ。

大人になる過程で、上手になり、賢くなり
だからこそ置いてきがちな
理由なき胸躍るカンカクに力が宿る。

ダイバーシティってなんだっけ?~ミトコンドリアDNA狂想曲~/ヨソモノ、ヨコスカ。#07

ダイバーシティってなんだっけ?~ミトコンドリアDNA狂想曲~/ヨソモノ、ヨコスカ。#07

どうも、横須賀歴5年目になった新参市民です。
先日、家の契約を更新したので、引き続き市民歴を深めるつもりでいるのです、が。が、が、が。

今回のタイトルを見て「ああ、あれね」とピンとくる人もいれば、何のことやら?と思う方もいるでしょう。

何のことやら派のために、こちらをどうぞ。

女性のDNAに……怨念?

去る2023年6月、横須賀市議会において市長が「女性蔑視」にあたる発言をした、ということ

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スカジャンだらけの美術館。『PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展』/ヨソモノ、ヨコスカ。#06

スカジャンだらけの美術館。『PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展』/ヨソモノ、ヨコスカ。#06

横須賀屈指のおしゃれ系スポット『横須賀美術館』で、2022年12月25日まで開催されている『PRIDE OF YOKOSUKA スカジャン展』を観てきた。
開館15周年の記念企画に「PRIDE OF YOKOSUKA」を打ち立ててスカジャンをテーマにするなんて、もう「待ってました!」と拍手喝采だ。

横須賀美術館、振り切りすぎてて最高。まず「美術館でスカジャン」という意外性がすごい。
スカジャンは

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逗子・葉山に憧れる横須賀に足りないものは自己肯定感なのかもしれない。 /ヨソモノ、ヨコスカ。#05

逗子・葉山に憧れる横須賀に足りないものは自己肯定感なのかもしれない。 /ヨソモノ、ヨコスカ。#05

横須賀西エリアがなぜか「南葉山」と呼ばれてる、という前回の話題。
「葉山町のいいイメージにあやかっちゃえ!」という(主に不動産界わいの)、ある種のコバンザメ戦法について綴ったのですが。

横須賀歴3年めのヨソモノである私は、ちょっとモヤりました。
本来は西横須賀エリアなのに、「南葉山」に言い換えたほうが価値が高まると判断されるなんて悲しくない?と。
でも、地元の人のなかには「印象が良くなるいいネー

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横須賀西部は「南葉山」なのか問題。/ヨソモノ、ヨコスカ。#04

横須賀西部は「南葉山」なのか問題。/ヨソモノ、ヨコスカ。#04

横須賀に移住して、はや2年。
都内で名刺交換すると「お、横須賀ですか」なんて言ってもらえることも増えました。続くリアクションは「いいですねえ、海が近くて」みたいなのが定番なのですが、まあまあな確率でこんなフレーズも出てきます。

「逗子や葉山が近くていいところですね」

ええ、お隣りです。近いです。
はい、いいところです。私も好きです。
なんだけどね。
そういうふとした瞬間に見る、多くの東京住みの

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東京にはない「地元店」がある横須賀が好き。だけど今度「さいか屋」が閉店するらしい。/ヨソモノ、ヨコスカ。#03

東京にはない「地元店」がある横須賀が好き。だけど今度「さいか屋」が閉店するらしい。/ヨソモノ、ヨコスカ。#03

東京から横須賀に移ってきたとき、「いい、すごくいい!」と思ったこと。それはチェーン店じゃない地元店がたくさんあるところです。

街の「金太郎アメ化」に物申すいま、何がつまらないって、どこの駅に降りても金太郎アメみたいに(死語かも)似たような店がずらずら~っと並んでるのがつまらない。駅前にはスタバとマック。駅ビルにはユニクロ、無印、ABCマート。彼らは悪じゃないし、便利だからいいんですけど、どこにも

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誕生日に、故郷・北海道がくれた強さについて考える。#02 【長めにつぶやく雑記帖】

誕生日に、故郷・北海道がくれた強さについて考える。#02 【長めにつぶやく雑記帖】

毎年、誕生日の前後には、ざっくりと今考えていることを
書き残しておくことが恒例なのですが
いや~今年は未曾有、未曾有。未曾有の事態。

まさか生きてる間に未知のウイルス大流行を経験するとは
考えてもいなかった。
大変貴重な経験をさせてもらっています。

私はおかげさまで心身とも元気に過ごしています。

まだまだ流行は長引くだろう、とか
この先の「不安材料」について考えることはあっても
心は不思議と

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野に咲く花を摘んで家のあちこちに飾るダンナ。もともと私の母がそうしてるのを見てマネし始め、いまに至る。こういう潤い系習慣、ことごとく娘の私には浸透しなかったのに、まさかムコに受け継がれるとは団塊世代の母にすればオドロキらしい。でも母は嬉しそう。

「リモートワーク悪くないぞ」と思えた横須賀・移住生活その後/ヨソモノ、ヨコスカ。#02

「リモートワーク悪くないぞ」と思えた横須賀・移住生活その後/ヨソモノ、ヨコスカ。#02

新型コロナウイルスの流行がイキオイを増すにつれ、まわりでもどんどんリモートワークを始める人が増えてきました。それでも、私の主な仕事先である出版業界は「取材」がつきもの、ということもあってあんまり移行が進んでいない現状もあったりするのですが、今ようやく業界の重い腰が上がりかけている……? といったムードを感じてます。

2018年に、思いつきとイキオイに任せて、品川区からここ横須賀市に引越し、東京で

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木内アキ/お仕事依頼について

木内アキ/お仕事依頼について

こんにちは。木内アキと申します。
自己紹介についてはこちらをご覧ください。

手がけている仕事出版・WEB・広告媒体、企業のオウンドメディアのお仕事が中心です。インタビューなどの取材モノ、資料からの記事制作、広告用エッセイなど、用途に合わせた文章を書いています。他にはブランドを表現するキャッチコピーやコンセプトの文章化など、ブランディングのお手伝いもしています。

得意ジャンルは人物インタビューで

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どんな性でも、生き方が選べるといいな。~国際女性デー~

どんな性でも、生き方が選べるといいな。~国際女性デー~

今日は「国際女性デー」ですね。

ジェンダーギャップ指数「153カ国中121位」とか
毎年ろくでもない数字が出るなか、
さらに過去最低を更新しちゃったのが
今の日本なんですけれども。

わりとね。「そんなに不便ないよね」みたいに思っちゃいがち。

共働きなのに妻が家事のほとんどをやっていて
夫はゴミ捨てだけ担当。

子どもが熱出したとき、
あわてて迎えに行くのは妻がほとんど。
(妻がどうしても行け

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人はちゃんと優しい、と信じられた妊婦体験。

人はちゃんと優しい、と信じられた妊婦体験。

品川区から横須賀に越してから、電車に乗る『回数』は減ったものの、乗っている『時間』はかなり長くなりました。

日中の京急車内はそう混雑もなく、おおむね平和な雰囲気ですが、朝夕の混雑時間になると人口密度もアップ。住宅地を走る電車ですから、杖をついたお年寄りや赤ちゃん連れのお母さんも乗ってきます。

私たちがメディアで目にしやすいのは、「そういうときに絶対に席を譲らない人」に対する怒りの声だったりする

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バブルファッションが死んだのは多分、1993だった。/平成デニム回顧録【03】

バブルファッションが死んだのは多分、1993だった。/平成デニム回顧録【03】

カルチャー系編集者の西村さんと、雑誌と90年代の記憶をゆるゆる思い出しながら話す回顧雑談ブログをやってます。

ふだん記憶の底に沈んでいる平成ファッション雑誌にまつわるアレコレを、今のうちにワイワイ思い出そうぜ! みたいな主旨なのですが、雑談3回目のときに「80年代バブル的ファッションが終わったのはいつか」、つまり「世の中のメインストリームが90年代ストリートファッションになったのはいつか」という

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歳を取るほど1年は短くなる、その仕組みを教えてもらった日。

歳を取るほど1年は短くなる、その仕組みを教えてもらった日。

つい先日、誕生日を迎えました。
毎年なんとかの一つ覚えのように「1年ホント速いわあ」と話している気がしますが、実は20代の頃に「この先ますます、歳を重ねるごとに1年は短く・速くなる」仕組みを聞いて以来、運命を受入れています。

それを聞いたのは、まだジーンズの会社で働いている頃でした。

広報をしていた私はその日、パソコンの前に座ってもくもくと事務作業をこなしていました。アパレルの多くは小さな会社

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