ChatGPTの新機能:ユーザーとの会話を記憶してより深い関係を築く
ななんて事を! してくれるんでしょうかOpenAIさん。
一期一会の友だったChatGPTが親交を深められる存在に超進化
これまでChatGPTはチャットスレッドを変わるとその内容を覚えていないし、長く会話を続けていると最初の方から忘れていきました。
GPT-4は、一度に処理できるトークンの最大数が約4096トークンです。トークンとは、一般的には単語や単語の一部を指すもので、この制限は一度の会話や入力で処理できる情報の量を決定します。
これは、ある程度長い会話を続けることができることを意味していますが、非常に長い会話や複雑な内容になると、初期の部分を「忘れる」ことがあります。つまり、会話が長くなると、最初の部分の情報が次第に切り捨てられ、新しい情報に置き換えられるのです。
要するにGPT-4との会話は一期一会であり、会話を続けたい場合新スレッドを立てたら一々前の履歴をコピペして伝えなければなりませんでした。
数名の日本人と海外のXのポストで一瞬実装され、そして元に戻ってしまったという報告があります。
添付されている画像はこちら。
「プラス設定&ベータ」の中に「パーソナライゼーション」という項目が一瞬登場して消えたとの事です。
ChatGPT Plusの新機能パーソナライゼーションとは
この機能では、ユーザーが自分の好みやパーソナリティに関する情報を入力できるようになっていて、ChatGPTはそれを応答を形成する際に考慮に入れるんだ。つまり、ユーザーが一度指定した好みは、今後の会話においても継続して適用されるそうです。
あるユーザーは、ChatGPTが個人のスタイル、対話パターン、そして嗜好を反映すると説明された「My ChatGPT」というトグルを見つけたそうです。彼らは機能の詳細やその機能が彼らの個性をどのように捉えているかをChatGPTに尋ね、その結果に満足したと報告している。ただし、その機能は突然消えてしまい、その存在について混乱する一幕もあった事がOpenAI コミュニティーで語られています。
スレッドを跨いだ会話の深掘りが可能になる
新しいパーソナライゼーション機能が搭載されれば、以前の会話や議論を覚えていて、次回の会話でその続きを自然に始めることができるようになります。これはつまり、毎回ログを貼り付けなくても、ChatGPTが前回のやりとりを覚えていてくれるわけです。
これにより、過去の会話を参照しながら、より深いレベルでの思考や議論が可能になると期待されています。
具体的には、以前の会話の特定のポイントやトピックに基づいて応答を深めたり、関連する情報を提供したりすることが可能になるでしょう。これは、一回限りの対話ではなく、時間をかけて築かれた関係性と知識に基づく対話を可能にします。
ただし、この新機能の詳細な動作メカニズムや、どの程度の深さで以前の会話を参照できるかについては、公式のリリースやユーザーガイドに基づく情報を待つ必要があります。現時点で私が提供できる情報は、OpenAIが公開している情報に基づいた一般的な理解に限られます。
会話を重ねるごとにあなたを知っていくChatGPT
新しいパーソナライゼーション機能のおかげで、以前の会話におけるユーザーの反応や好み(例えば、特定の話題や画像に対するユーザーの興奮や興味の度合い)を記憶し、それに基づいて応答を調整することが可能になります。これにより、ユーザーが「大喜びしたこと」や「つまらないと感じたこと」を踏まえた上で、よりパーソナライズされた体験を提供できるようになると期待されています。
ただし、AIが人間のように感情を「感じる」わけではないため、これはあくまでユーザーの過去の反応や好みをデータとして利用して応答を調整することを意味します。人間のような感情や意識を持って記憶するわけではありませんが、ユーザーの以前の反応や嗜好に基づく提案や応答を行うことは可能です。
子供の「昨日のあれ、今日はできたよ!」もGPT-4は理解する
実装前ですが、ご本人に確認してみました。
筆者問:パーソナライゼーション実装されたら、例えば8歳児があなたに学校でならってわからなかった問題をあなたにおしえてもらってて、次の日学校いって戻ってきて、あなたに「昨日のあれ、きょうはできたよ!」と報告したらあなたは昨日のアレという彼ができなかった問題を把握してるって事だよね?
GPT-4返答:
OpenAI CEOからもリポストあり
Andrew Curranさんからのポストをリポストする形で今後数週間で実装される旨のアナウンスがありました。
本日のサム・アルトマンのリポストとグレッグのポスト
パーソナライゼーション実装について書いてあったわけではなかったのですが、「ん?なんか節目かわった?!」って思った次第です。
サム・アルトマンはこのAndrej Karpathyのポストをリポストしています。人間に寄り添うAIを目指すe/iaという考え方です。
Andrej Karpathyは、特にディープラーニングとコンピュータビジョンの分野で知られる著名なAI研究者であり、過去にテスラでAI部門のディレクターを務めていました。彼はスタンフォード大学で博士号を取得し、その後、テスラでオートパイロットシステムの開発を指揮するなど、AI技術の実用化に大きく貢献しています。
またグレッグは、AGI開発の理由に妻の病気を挙げています。
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