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マイクロソフト、AI拠点全て日本に移転

マイクロソフト 生成AIの事業 拠点を日本国内に切り替えへ」というダイナマイト級のニュースは昨日の、日本政府のマイクロソフト経由のChatGPT導入二ユースとセットで飛び込んできた。

ChatGPT用のAzure用サーバーを日本国内に置くとしたらどこだろう?

具体的な場所については、セキュリティ上の理由から公にはされないと思うが、データセンターの設置場所を選ぶ際には下記のような要素が考慮さるだろう。

  1. インフラストラクチャ: 電力供給、インターネット接続、冷却システムなどの信頼性が高い地域が選ばれる。

  2. 地理的な安全性: 自然災害のリスクが低い、またはそのリスクを管理できる地域が選ばれまる。

  3. 法的な要件: データ保護法やプライバシー法などの法的な要件を満たす地域が選ばれる。

  4. アクセス性: データセンターのメンテナンスや管理のために、アクセスしやすい地域が選ばれる。

千葉県印西市が候補に入っている事は間違いない?

千葉市印西市は地盤が固く地震に強いため多くのビッグテックがここにデータセンターを置いている。
印西市ではBCP(Business Continuity Plan・事業継続計画)を立てている。BCPとは災害や事故などの予期せぬ出来事の発生時でも、限られた経営資源で最低限の事業活動を継続、ないし目標復旧時間以内に再開できるようにするため、事前に策定される行動計画。

  1. Colt 印西データセンター:世界中にデータセンターを持つ企業で、その中には印西市にある「Colt Tokyo Inzai Data Centre」も含まれる。このデータセンターは、日本で最も安全で高スペックなデータセンターの一つとされている。
    Colt Tokyo Inzai Data Centreは、年間のPUE(Power Usage Effectiveness、電力使用効率)は1.5以下を実現し、電力と冷却設備の効率的な使用を求める顧客の要求に応える高密度のコンピューティング環境を提供している。

  2. netXDC 千葉第3センター(SI3):SI3は、2022年春にサービス提供開始。netXDCは、SCSKによって管理されているデータセンター。既存のnetXDC 千葉第2センター(SI2)に隣接して建設され、印西市内では3カ所目のデータセンターとなる。SCSKの全データセンターの延床面積は約9万5000㎡の規模となる。日本国内で最も堅牢性と柔軟性の高い基準を持つデータセンターとされている。

  3. STテレメディア・グローバル・データセンターズ(STT GDC):シンガポールのデータセンター運営大手で千葉県印西市のグッドマンビジネスパーク内に開発される、新たなデータセンターキャンパスは、2棟の延べ床面積は合計6万㎡、IT電力は2棟合計で60MWとなる予定。グッドマンビジネスパークは、複数の物流施設やデータセンターから構成される総合的なビジネスパークで、全ての施設が竣工すると、総賃貸面積は80万平方メートルを超え、資産評価額は3000億円を上回る見込みとしている。

  4. Googleデータセンター:2022年5月28日、日本の千葉県印西市にデータセンターを建設すると発表。と同時にGoogleは国内初のデータセンター建設に向け千葉ニュータウン内の土地も購入している。

  5. NEC印西データセンター:Microsoft Azureへの専用プライベート ネットワーク ファイバー接続を実現する「Microsoft Azure ExpressRoute」への接続拠点。本接続拠点はITベンダーが保有するデータセンターとしては初めて。

5を見ると、NECがすでにAzure専用のMicrosoft Azure ExpressRouteへの接続拠点を持っている事から、MicrosoftのChatGPT専用Azureも印西市が有力候補なのではないかと思われる。

日本はそれほど安全なのか?

地盤が硬い印西市といえども、北朝鮮のミサイルが命中するかもしれないし、台湾有事があるかもしれないし、首都直下型地震が来るかもしれない。それでもなぜ、MicrosoftはChatGPT用のAzure拠点を全部日本に移したのか?ChatGPTに聞いてみたら、以下のように返答した。

GPT-4返答:マイクロソフトがChatGPTのデータセンターを日本に設置するという決定には、多くの要素が考慮されているでしょう。以下にそのいくつかを挙げてみます。

  1. 技術的な能力: 日本は高度な技術力とインフラを持つ国であり、データセンターの運営に必要な技術的な能力を持っています。

  2. 法制度: 日本の法制度は安定しており、企業の活動を保護するための法律が整備されています。

  3. 地理的な位置: 日本はアジア太平洋地域の中心に位置しており、この地域の顧客に対するサービス提供に適しています。

  4. 災害対策: 日本は地震などの自然災害が頻発する地域であるため、その対策に長けています。データセンターは地震に耐えうる設計がされており、災害時でもサービスを継続できるような対策が取られています。

  5. 市場の大きさ: 日本は世界第3位の経済大国であり、AIやクラウドサービスの需要が高い市場です。

マイクロソフトが神戸にAI開発支援拠点を設立、日本で初めての試み

この開発拠点は「Microsoft AI Co-Innovation Lab(マイクロソフト・エーアイ・コ・イノベーション・ラボ)」と名付けられ、神戸市中央区浜辺通の「神戸商工貿易センタービル」に設けられる。世界で5か所目となるこのラボは、企業のデジタル技術活用の「課題」や「ビジネスアイデア」に対し、マイクロソフトがAI・IoT関連の技術・サービスを使って解決法を考えたり、試作品作成までを支援する場所となる。

例えば、イギリスの放送局「BBC」はこのラボの協力で、番組内容をデータ化し、10代の学生の質問にAIが答える「教育ソフト」を開発したとのこと。開設時期は2023年の秋を予定しており、スタートアップから大企業まで規模や業種を限定せずに利用が可能となる予定。

このような動きは、AIの進化とそのビジネスへの応用を推進する一環とみられています。神戸市が新たなAI開発の中心地となることで、日本のAI業界に新たな風が吹き込むことを期待してる。
参考記事↓

Microsoft Azureのデータセンターリージョン

一方、データセンターも神戸に設立されるかはわからない。Microsoft Azureのデータセンターリージョンは、日本では東日本と西日本の2つのリージョンが存在する。これらのリージョンは、データの保存場所やコンプライアンスの要件を満たすために設けられている。これにより、ビジネスに不可欠なデータとアプリケーションを、フォールトトレラントで大容量のネットワークインフラストラクチャの近くに置くことが可能になる。

一方で、印西市のNEC印西データセンターは「Microsoft Azure ExpressRoute」への接続拠点として機能している。ExpressRouteは、Azureとオンプレミス環境との間でプライベート接続を確立するサービスである。つまり、NEC印西データセンターはAzureのデータセンターそのものではなく、Azureとユーザーのオンプレミス環境とを直接、高速、安全につなぐための拠点となっている。


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