せめるMidjourney、画風をまねて生成スタイルを引き継ぐコマンドを搭載
世の中が画像生成AIの著作権問題で揺れ動く中、一貫して「著作権侵害画像を生成したのは生成したユーザーの罪」の姿勢をくずさない、Midjourney。肖像権、著作権のいずれもキッパリ侵害させないようにファインチューニングし、万一脱獄プロンプトを用いてユーザーが侵害画像を生成してしまったらその罪も被るというスタンスのOpenAIの逆張りを爆走中です。
ますます上手に真似ますコマンドリリース!
以前より、DALL-E3がガンとして拒否る、「この画像を真似して生成してね」というURLを含んだプロンプトをMidjourneyは受け付けていたのですが、その強化版がβでリリースされました。コマンドは下記の通りです。
参照画像の添付:--sref urlA urlB urlC
参照画像の参照度合いを指定:--sref urlA::2 urlB::3
参照画像の参照強度を指定(MAX1000):--sw 1000
公式からのメッセージはこちら
末尾に和訳も載せておきます。
Hey @everyone we're releasing our first test algorithms for 'Consistent Styles' today. We're calling the feature "Style References". They work similarly to image prompts where you give a URL to one or more images that 'describe' the consistent style you want to work over.
How to use Style References
Type ``--sref`` after your prompt and put one (or more) URLs to images like this ``--sref urlA urlB urlC``
The image model will look at the image urls as 'style references' and try to make something that 'matches' their aesthetics
Set relative weights of styles like this ``--sref urlA::2 urlB::3 urlC::5``
Set the total strength of the stylization via ``--sw 100`` (100 is default, 0 is off, 1000 is maximum)
Regular image prompts must go before ``--sref`` like this
``/imagine cat ninja ImagePrompt1 ImagePrompt2 --sref stylePrompt1 stylePrompt2``This works for both V6 and Niji V6 (it does not work with V5 etc)
Please Note:
We'll likely update this in the next few weeks (and it may change things so be careful while it's all in alpha).
If your prompt tends towards photorealism and you want a conflicting style like illustration you may still need to add some text to your prompt saying so
Style References have no direct effect on image prompts, only on jobs that contain at least one text prompt
Our plan will be to add a "Consistent Character" feature at later date that works the same with a ``--cref`` argument.
Please play around with this totally new algorithm and share results in <#1169440226964426963> and tell us what you think in <#989270517401911316>
NIJIもV6がリリース
上記のコマンドは、1ヶ月前にでたMidjourney V6及び、昨日リリースされたNiji V6で使用可能です。
ということで、早速水墨画の大家、西元 祐貴先生の画風をパクらせてみましょう。
西元 祐貴先生はNoteのユーザーでもあり、このパクリ生成画像について問題があれば筆者はすぐに取り下げるつもりです。(その必要がない事は読み進むに連れて判明していくと思いますのでお楽しみに。)
FF7のクラウドとセフィロスの戦いを西元 祐貴の画風で描く対決
ではβででた画風をパクるコマンド(公式発表によるとスタイルを固定するコマンド)をまず、使用せずにどこまで西元 祐貴先生の画風をパクれるのかやらせてみました。
Niji V6通常描画のターン
印も押してあり、それ風の署名もはいっており遠目には再現率高いのかと思いきや、コミケに売っている薄い本並みのタッチでした。
Midjourney V6通常描画のターン
タッチが若干油絵のようになってますが、印も雑でNiji 6Vの方がマシではあります。いずれにしても顔がとにかく薄い本….
キャラはザックスと誰ですかね?
Niji V6パクリコマンドのターン
めっちゃタッチを真似しようとして滑りまくってる感じで痛いです。せっかくコミケのブースの抽選が当たっても在庫の山を抱えそうな薄っぺらさです。
遠目には、もしかして同じタッチなのか?と思わせぶりなにせ方ではあります。
Midjourney V6パクリコマンドのターン
こちらは予測不可能な場所に飛び散るタッチ感は上手く真似できていると思います。あくまでもタッチ感は真似できました。ですが、なんと言いましょうか精神が封入されていないといいましょうか、まるで壁紙にプリントしたような薄っぺらさが否めません。
ということで、スタイルを真似しようと頑張る姿勢は評価しますが壁紙のプリントにしかならない生成画像の出来が確認できた次第です。
ジャン・コクトーをパクらせてみた
ジャン・コクトーやとても独創的な絵を描く作家なのですが、その絵柄をはたしてMidjourneyが真似る事ができるのかやって見ました。プロンプトはこんな感じで、ネット上にあるジャン・コクトーの線画4枚を--srefで指定したうえ、プトンプト文にも「ジャン・コクトーの線画」と言う指定を入れました。
Niji V6パクリコマンドのターン
タッチの真似の画風の真似もまるでできませんでしたが、右上などは中々オリジナリティあふれる良作になっています。
Midjourney V6パクリコマンドのターン
こちらもジャン・コクトーの線画にはなってはいませんが、Niji V6よりも一層独創的なイラストにはなっています。
このコマンド及び、Niji V6リリース前にも同じような企画のNoteを執筆していますので合わせてご覧ください。
なお、FF7リバースは2月29日発売です
オリジナル版の頃はコンビニで予約して買っていましたね。Amazon以外にもスクエニショップやいろんな家電量販店で通販しています。
この動画が面白かったです。
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