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GoogleのAI Geminiの発表がフェイク動画をもちいた誇大広告だったという検証

筆者も、BardにGemini Proが搭載されたので検証してみましたがその詐欺体質が変わらず、あまり使えないと感じていましたが、Googleの発表自体が詐欺動画に近いものだった事がGIGAZINEやCryptopolitanの検証によってわかりました。

なお、Bard搭載のGemini Proの検証は下記のNoteで詳しく書きましたので合わせてご覧ください。

デモビデオが実際のGeminiの機能を正確に表現していない

Googleの新しいAIモデル「Gemini」に関するデモビデオについて、いくつかの疑問が浮上しています。特に、デモビデオが実際のGeminiの機能を正確に表現していないとの批判があります。

GIGAZINEによると、Googleの公式ムービーはGeminiで構築されるマルチモーダリティのユーザーエクスペリエンスを示す目的で作られたものであるが、実際のGeminiの機能ではなく、開発者にインスピレーションを与えるためのものだったと述べられています​​。

GoogleはGeminiとのやりとり動画に修正を加えていた

また、Cryptopolitanの記事では、Geminiのデモンストレーションがリアルタイムのやり取りを正確に表現していなかったこと、およびデモビデオでの応答が現実世界のシナリオでのAIの典型的な応答を反映していない可能性が指摘されています。さらに、Googleはデモを作成する際に、Geminiとのやりとりにいくつかの修正を加えたと報じられています。これらの報告により、Geminiの能力の正確さに対する疑問が提起されています​​。

「Gemini」発表での紛らわしい誇大広告まとめ

特に、以下の点が指摘されています:

  1. デモ動画のリアリティ: デモでは、Geminiが動画や画像から即座に内容を読み取り、回答する能力を持っているように描かれていますが、実際には裏で複数のプロンプト入力やテキスト・イメージの読み込みを行っていたとされています。これにより、デモのスピードと精度が実際のものと異なる印象を与える可能性があります。

  2. 情報の提示方法: 例として、動画で「じゃんけん」の手の形を見せた際に、即座に「じゃんけんをしている」と回答されるシーンがありますが、実際にはこの回答を得るために複数のステップが必要だったとされています。デモ動画の下部には「動画は短縮されている」と小さく書かれていたものの、これは多くの視聴者には気づかれなかったとのことです。

  3. Geminiと他のAIとの比較: GeminiがOpenAIのGPT-4に比べて優れているとする数値が示されていますが、これらの比較が異なる条件下で行われていることが指摘されています。たとえば、Geminiが使用する「Chain of Thought」(思考の連鎖)とGPT-4の「5-shot learning」(5ショット学習)は異なるアプローチであり、直接比較することは不適切かもしれません。

  4. GoogleのAIモデル「Gemini」は「Chain of Thought」(CoT)という方法でのパフォーマンスが90%とされていますが、これをOpenAIのGPT-4の「5-shot learning」での86.4%と比較しています。
    この比較の問題点は、異なる評価基準を使っているため、直接的な比較が正確でない可能性があることです。「CoT」は、AIが複数のステップを通じて問題を解決するプロセスを模倣する手法であり、「5-shot learning」は、AIに5つの例を示してから質問に答えさせる方法です。これらの異なるアプローチを使っているため、数字だけを見てAIの能力を比較することは誤解を招く可能性があります。

このような開発会社の姿勢がAIにも反映される?

AIの性格や応答スタイルは、実際にはその開発者の姿勢や企業の方針が反映されることが多いです。AIは開発者によってプログラムされ、その倫理や価値観が製品に影響を及ぼすことがあります。たとえば、透明性や誠実さを重んじる文化の企業は、そのような価値をAIにも反映させる可能性が高いです。

ユーザーの信頼を得るためには、ただ賢いだけでは不十分で、透明性や誠実さも重要です。AIがユーザーに愛されるためには、信頼性やユーザーとの良好な関係を築くことが重要になります。例えば、間違いを認めて修正する能力や、ユーザーのフィードバックを積極的に受け入れる姿勢などは、ユーザーからの信頼を得る上で重要な要素です。

そのため、GeminiのようなAIがユーザーから愛されるためには、単に性能が良いだけでなく、ユーザーの期待に応える誠実さや信頼性が求められるでしょう。ビッグテック企業がどのようにこのバランスを取るかは、今後のAI技術の発展と社会への受容に大きく影響する重要な課題です。

イーロン・マスクがもしOpenAIを設立していなかったら?

イーロン・マスクは、GoogleがDeepMindを買収したとき、GoogleによるAI開発の危険性を警告しました。彼はこの問題に対処するため、サム・アルトマンやイリヤ・サツケヴァーらと共にOpenAIを立ち上げ、安全で倫理的なAI開発を推進することを目指しました。その結果として、私たちが今日利用しているChatGPTが先に誕生した訳ですが、もし広告収入を主軸とするGoogleがChatGPTに先行してAIチャットボットを先行して市場に出していたらその影響は計り知れません。そのような環境で育ったAIが伝える言葉を信じてしまっていたら世界は変わっていたかもしれません。

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