身近な人が病んでしまって対応に困った時に気をつけてること3つ

1)返答に力を入れすぎない。


相手は今、病んでいる状態。良かれと思って言ったことも、ねじ曲がって受け取られてしまったり、そもそも受け取ってもらえない状態かもしれない。

色んなことが怖く思える、不安で心配で、全部がネガティブに見えてしまう。
それが相手の「今」の状態だと思って接しておく。

せっかくの褒め言葉を受け止めてもらえなかった時、相手はあとから「どうして善意を無下にしてしまったのだろう」と落ち込みます。言った方も、「どうして受け取ってくれなかったんだろう」と傷つきます。
病んでる時は真摯な対応そのものが、全員を傷つけることにもなると思っておいた方がいい。

相手から連絡があったら反応を返そう。今まで通りの感じで返そう。間を置いて時々一言だけ声を掛けてみよう。あとは見守ろう。

2)お説教はいらない。基本全肯定で。


耳に痛い事はお医者さんや他の人、第三者が結構言ってくれています。
そもそもチクチク言葉を受け続けて病む人がほとんどです。
なので病んでる人に対して、基本お説教は必要ないです。
今時ですから本人も病んだ時にネットで検索しまくって、痛い言葉をたくさん見ています。そんな中わざわざ連絡をくれた相手に対して、いまさらお説教はいりません。

それでも何か言わずにいられないのであれば、肯定の言葉を返そう。
肯定出来ない事はスルーで、肯定出来ることは全力で肯定する。
そうだね、それはいいね、楽しいね、とポジティブに返そう。
だけど相手からポジティブが返ってくることは期待せずにいよう。
説教するのもしんどいですからね。

3)中途半端な手助けはNG


あの病院が良いよ、これをやったらいいよ、と色々手助けをしたくなるのが親切心というもの。だけど中途半端に手を出すくらいなら見守りを続けよう。
病院を紹介するなら予約から当日の付き添いまでする、これくらいの覚悟をもって関わらないと相手の負担です。
特に手続きが必要な福祉関係のアドバイスは、本人の負担がかなり大きいです。何か言いたいのであれば、Xにポストするくらいの感覚で「こんなのもあるっぽいよ」とそっと差し出す、それくらいまでにしておこう。
手助けにも責任がある、と頭の片隅に置いておいた方が、お互いのためです。

番外編)相手がこの世から消えようとしているとき。


嫌な直感が働く、どう考えても相手の状態がいつも以上におかしい。
そういう時は迷わず首を突っ込みましょう。間違えや勘違いだったら、ゴメンね~ちょっと深刻になっちゃった、で終わらせればいい。
今動かなかったら後悔するかも、という勘は意外に当たったりします。

なんで書いたか。


精神的・脳の機能的に病んでしまった本人もすごくつらいと思いますが、周りの支える人も相応につらい思いをする瞬間が多々あると思っています。

わたしは自分自身も患者であり、同時に、身内にも同様に病んでいる人間がいるので、両方の苦労をほどほどに味わっています。

誰かを支える側になった時に一番思うのは、どうしたらいいんだろうって事です。何を言っても伝わらない、変わらない、時には喧嘩になってしまう。相手を元気づけたいのに上手くいかない時、常に「どうしたらいいんだろう」って途方に暮れます。

でも、相手の状態を長期的に見た時に思うのは、症状にも波があるということです。
一日中布団から出てこれない日もあれば、ちょっとだけご飯を食べに出てこれる日もある。
そう気付いた時、その日その日の状態に対応するのではなく、基本は雑に見守って、ここぞって時に支えればいいのかなって思いました。

ずーっと臨戦態勢ってしんどいです。看病も、介護も、使える支援はフルに使いつつ、でも普段は自分の時間を生きながら見守りを行うって感じでいいのかなって思います。

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