友達に「初めて精神科行く事になったんだけどどうしたらいいかな」と相談されたら伝えること自分的三選

1)未来より今を見てね。


病院に行くとなると、「これから」について考えたくなるものだと思うけど、「今」何がつらいか、どんな症状に悩まされているのか、お医者さんに伝えて欲しい。
未来のことを考える時間は、自分で思っているよりたくさんあるから後回しで大丈夫。

2)精神科はカウンセリングルームではない。


話をなかなか聞いてもらえなかったって悲しい顔をして帰ってくる人もたくさんいるけど、残念ながら精神科は薬を処方するところであって、カウンセリング主体の場所ではない。
もし、たくさん話を聞いてもらいたい・しっかりカウンセリングをしてもらいたいのであれば、お医者さんにその旨を伝えてカウンセラーさんを紹介してもらおう。
もしも予約が取れなくてすぐに話を聞いてもらえないなら、今はネット経由でカウンセリングしてくれるサービスもあるから、そっちを検討しよう。
お医者さんに伝えることは、「今」困っている症状(不眠とか食欲不振とか不安で外に出れないとか)と、端的に「今」どんな気持ちか、といった事が主な内容になるよ。

3)お医者さんに対する不信感、薬に対する不安が出てきたら遠慮なく言って。


精神科のお医者さんとの相性問題はすごく重要。
投薬メインで進めるお医者さん、カウンセリング主体で診療を進めたいお医者さん、常に最新の薬を使うお医者さん、伝統的な治療法を推してるお医者さん…色々いるよ。
だから、このお医者さんなんか合わないな、と思ったら、遠慮なく他の医者にかかろう。
ひとつ注意としては、精神科は一般的に患者の要望で主治医を変える事が出来ない。
なので主治医との相性が悪いと思ったら、面倒だけど病院ごと変える必要になる場合がほとんど。一度、今かかってる病院に、通院日を変えられないか(=主治医を変えられないか)相談してみて、ダメなら別の病院に行く。それくらい適当で良い。

精神科の薬は、副作用で眠気が酷かったり、強い吐き気を覚えるようなものもある。飲み続ければ依存性が出てくるものもまだある。薬を飲んでみて合わない、というかそもそも飲むことすら怖いとか、そういった不安や心配があれば薬剤師さんやお医者さんに伝えてね。
弱い薬に変えてくれたり、もっと詳しく薬の効能を説明してくれたりするよ。
不安で病院にかかってるのに余計にしんどくなるのは本末転倒だよ。その辺はちゃんとアピールして良い。お医者さんも、どんな薬が効くのか試しながら処方してるから、状態を伝えるのはむしろ良い事だと思ってね。

番外)薬を飲み始めたあとに勝手にやめたらアカン。


今日は眠気がきたら困るから…とか、副作用が地味にしんどいからもう飲むのやめちゃお…とか、そういうのはやめよう。
精神科の薬は、続けて飲むことで効果を得るものも多い。逆に、急にやめてしまうと反動で悪い作用が出るものもある。
どの診療科でもそうだけど、出された薬はなるべく指示通りに飲もう。飲めない時は、素直にお医者さんに、薬のこういう事が困る・飲んでないとか、状態や気持ちを伝えてね。

なんで書いたか。


わたしは精神科通院十年以上の選手です。
わたしにとって心療内科や精神科は、もはや町医者に行くのと変わらないくらい身近な診療科ですが、関わりのない人からすればやっぱり怖いところに見えるそうで。

身近な人間から「精神科を知ってる人」として相談を受けることも多くなりました。

連絡をくれるひとは、今までバリバリ第一線で働いてきた人・家庭に尽力してきた人・苦労しつつもまあまあ普通に生きてきた人など。属性や元のメンタルの強弱関係に、共通点はありません。
どんな人でもキッカケさえあれば病んでしまうのだな、それ以上に病む事柄が世の中多すぎるんだよなと、実感してます。

友人として、そして相談された側としては、ゆっくり休んでねと言いたいところですが、休んでいられない時代でもあります。だったら、上手に病院と付き合いながら、自分が「今」出来る範囲を見極めて、毎日40点くらいこなせるように生きていく方が、本人も気が楽なのかなって思ったりしてます。

無理したい時はしていいです。そのかわり、今日自分は無理しちゃったなーってちゃんと自覚を持つ方が大事かなって思います。

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