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Photo Story

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美しいと思った瞬間を瞬間をカメラでキリトリ、毎日ちょっとした小話と共に投稿しています。お暇な時にでもゆっくりご覧ください。
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2024年2月の記事一覧

Photo Story|春立-はるたつ-/Harutatu

「春立-はるたつ-」 春が立つ、すなわち立春の今日。 暦上では季節は冬から春へと変わる。 梅の花も咲き始め、 ミツバチたちも蜜を吸いに飛んできていた。 まだまだ寒い日は続いているけど、 自然に目を向ければ春の香りが漂っていた。 Photo Story立春。 暦上の話だけど、いよいよ春がやってきた。 数年前までは、立春とか夏至とか、そういうイベントにかなり疎かったのだが、ここ最近になって季節の節目に意識を向けるようになった。 だから立春という今日も、旧暦上で

Photo Story|夜景-よかげ-/Yokage

「夜景-よかげ-」 全てを闇で埋め尽くす夜。 そんな中で街には多くの明かりが灯り 空には無数の星が明るく輝いている。 人と自然が作り出した夜の景色。 光の尊さを感じられる光景だった。 Photo Story1月の終わりの頃。 最近は温泉でリフレッシュするのにハマっていて、自宅から車で片道15分ほどの場所にある市営温泉に定期的に通っている。 市営といってもかなり綺麗な施設で、場所もちょっとした山の中にあって、周辺には温泉施設以外に公園とかクリーンセンターくらいし

Photo Story|七星-ななつぼし-/Nanatubosi

「七星-ななつぼし-」 夜空に光るは七つ星。 ひしゃくの形で北の空に浮かんでいるそれは 太古の昔から変わらぬその姿であり続けてきた。 縄文時代の人たちも戦国時代の武将たちも 江戸時代の農民たちもきっとこの星列を見てきているはず。 時代が変われど文明が違えど 星空を見上げる姿はいつの時代もきっと変わらない。 そんな浪漫を感じながら、ただひたすらに星空を眺めている。 Photo Story前回の続き。 ナイトトレッキングで美しい夜景を目の当たりにし、背後に迫る

Photo Story|猫日-ねこび-/Nekobi

「猫日-ねこび-」 2月22日。 それすなわちにゃんにゃんにゃん。 一匹でも多くの猫が幸せな一日を送れますように。 Photo Story御前崎市の浜岡砂丘にはたくさんの地域猫たちが暮らしている。 元から野良だったのか、あるいは人に捨てられたのか、あるいはそこで新しく生まれた命なのか・・・。 どんな経緯であれ、彼ら彼女らはとても伸び伸びと過ごすことができているようだ。 それも地域の保護団体さんのご活動や地元住民たちの理解があってこそ。 彼の名は「にゃんごろうす

Photo Story|不二-ふじ-/Fuji

「不二-ふじ-」 日本に鎮座する富士山。 圧倒的なその姿を見ると いつも心が鎮まり圧倒される気持ちになる。 壮大で猛々しいのに いつも見守ってくれているという安心感もある。 唯一無二な山。 Photo Story2月23日は富士山の日。 静岡に引っ越してきてから、やっぱり富士山の姿を日常的にみられるのが一番嬉しいことかもしれない。 僕が住むエリアからは富士山はおおよそ70kmほど離れているので、毎日見られるわけではないけど、それでも関西生まれの僕からすれば頻

Photo Story|星瞳-ほしのひとみ-/Hosinohitomi

「星瞳-ほしのひとみ」 春に咲くオオイヌノフグリ。 道路脇や畦道に目を向ければ 小さくて可愛い水色の花を咲かせているのを 簡単に見つけられるほど馴染みの深い雑草。 別名を星の瞳という美しい名前を持っている。 Photo Story翌る日に訪れた藤枝市の蓮華寺公園。 パートナーのakiの要望もあって、軽く散歩をしようということで。 立春も過ぎ、春の陽気が感じられる中、公園内には少しずつ色々な花が咲いているのを見つけることができる。 梅の花や河津桜を始めとして、

Photo Story|鶫-つぐみ-/Tugumi

「鶫-つぐみ-」 冬になるとシベリアから渡ってくる冬鳥。 名前の由来は諸説あるが、 春先になるとよく囀るのに 夏になるとピタッと声が聞こえなくなることから 口をつぐむでツグミという名前になったとされている。 枯れ木にツグミはまさに代表する冬景色の一つ。 Photo Story前回の続き。 同じく蓮華寺公園にて。 池の周りを歩いていると、目の前にあまり見慣れない鳥が一羽飛来してきた。 その名もツグミ。 冬になってから静岡のあちこちで割と見る野鳥。 野鳥撮

Photo Story|小鷺-こさぎ-/Kosagi

「小鷺-こさぎ-」 全身白い羽毛に覆われた白鷺。 寒空の下で冷たい北風にも動じずに ただじっと片足で佇んでいた。 Photo Story前回の続き。 蓮華寺池公園内には四季折々でいろいろな動植物と出会えることができる。 今の時期は特に水鳥で言うと、カモやカモメ、そしてサギやカワウなどを見ることができる。 世界に目を向ければ南極大陸以外ではほぼ全てのエリアで生息しているらしい。 日本においてもサギは比較的どこに行ってもみられることができる。 誰しも人生で一度や

Photo Story|脚並-あしなみ-/Asinami

「脚並-あしなみ-」 拳一つ分くらいの間隔を空けて 整然と並ぶユリカモメたち。 鮮やかな脚色が並ぶ姿は まさに彩り豊かで色取り取りだった。 Photo Story前回の続き。 同じく蓮華寺池公園内にて。 今の時期はユリカモメたちが同園にて飛来してきている。 公園内では鳥に餌をやるのは禁止なんだけど、鯉の餌をあげられるエリアで、カモメたちはどうも味を占めているらしい。 池に向かって餌を投げるとたくさんのカモメたちが水面に飛び込んでいく。 表向きは鯉の餌だけど

Photo Story|心和-こころなごむ-/Kokoronagomu

「心和-こころなごむ-」 小春日和を感じる陽気の中で、 柊南天の花が咲いていた。 穏やかな風に吹かれるとふわふわと花が揺らぎ なんとも心和むような光景だった。 Photo Story前回の続き。 蓮華寺池公園内にある小さな日本庭園。 改修工事を終えてつい最近入場できるようになっていた。 そこに植えられている柊南天を見ると黄色の花が咲き乱れている。 花を見ると条件反射的にカメラを向けようとするのがここ数年でもはや癖になってしまって。。。 全体的に花が葉の下で

Photo Story|白浪-しらなみ-/Siranami

「白浪-しらなみ-」 波打ち際でできた白浪。 逆波でできた白浪。 そして富士に積もる雪景。 山と海が織りなす自然のアートのキリトリ。 Photo Story御前崎市のとある海岸。 ちょうど駿河湾を一望できる位置にあり、よく晴れた日は真正面に富士山を拝むことができる。 この日は前日に雨が降っていたので、ほんと空気が澄んでいていつもよりも富士山が綺麗に見ることができた。 ここに来て、富士山が見えるときは必ずと言っていいほど富士山と波のコラボレーションの写真を撮るよ

Photo Story|昇月-のぼりつき-/Noborituki

「昇月-のぼりつき-」 日没後。 薄明かりだった満月が明かりを灯し始め、 富士の山頂は少しずつ赤に染まっていく。 満月と赤富士のコラボレーション。 Photo Story最近写真をたくさん撮りにいくことができて、めちゃめちゃストックがある中で、今回の写真は先月末くらいに撮影したもの。 家で為事をしていたら、パートナーのakiが月が綺麗だよと声をかけてくれて、そしたらめちゃめちゃ綺麗だった。 赤富士と満月。 どことなく縁起が良さそう。 少しズームにしてみたらこ

Photo Story|潦宙-にわたずみのそら-/Niwatazumi no Sora

「潦宙-にわたずみのそら-」 散歩道にできた少し大きな水溜り。 家路に向かう途中に現れたそれは 黄昏時の美しい空を映し出していた。 天と地にできた二つの空の狭間に吸い込まれていくようだった。 Photo Story前回の続き。 水溜りを見つけると、すぐさま反射した世界が見られるかな?と思って覗きにいく習慣がついている。 上から見下ろせばただ水が溜まっているだけだけど、斜めとか横から見たら、条件が合うと綺麗に空や景色を映し出している絵を見ることができる。 ポイン

Photo Story|波影-なみかげ-/Namikage

「波影-なみかげ-」 山の向こうに日が沈んでいく。 川面は夕陽をほのかに反射させながら、 ちゃぷちゃぷと波音を立てつつ 少しずつ夜の色へと染まりつつあった。 その波影のコントラストが絶妙で心奪われていくよう。 美しいものは本当は身近にこそたくさんあるのかもしれない。 Photo Story前回の続き。 やはり水を写すのは好きなようで。 前回の紋様は光とのコントラストを強調したものだったが、今回はどちらかというと水の形というか滑らかさを強調したもの。 この写