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cero "e o" をレコードで聴く

 一昨日、予約していたレコードが届いた。cero の"e o" というアルバムである(下記リンクはCDのものです)。

 録音芸術というフォーマットの長所を最大限に活用し、「心象風景の気候観測」「未確認な存在との邂逅」を綴っている(個人の感想です)。練り込まれた曲順を含め、随所に想像力を喚起するイメージが散りばめられていて、聴いている間、"Travelling without moving" な感じがするし、聴くたびに新しい発見がある。
 これはライヴで観るよりもレコードで聴いた方がいいだろうなあ、と思っていたら、ライヴは全く違う感じで最高に素晴らしかった。ひとしきり感嘆。

 閑話休題。ずっとサブスクで聴いてたのだけれど、ターンテーブルに盤を置いて針を落とすだけで、なんだか違うものを聴いてる気分になる。アナログ盤の特性か、はたまた集中して聴くからだろうか、レコードで聴くと、今まで聴こえなかった音が聴こえてくる。個人的には、管楽器の音が前に出てくる印象で、多くの息遣いを感じることができた。

 手軽ではないけれど、こういう聴き方ができるので、アナログは面白い。もうちょっと安いと、いろんなものがためらいなく買えるんだけど。

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