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なりふりかまってられないか

 私は教育業界に隅っこに陣取って禄を食んでいる。新年度になって様子を見ていたのだけれど、新規の仕事が一向に増えない。この時期はこれまでも少ない傾向であったが、ここまで人がいないことは、ここ30年で一度もなかった。
 前から何度も言っていることだが、自分が干されているのでなければ、教育に投下する資本のない家庭が増えたということだろう。今の庶民の多くが感じている「働けど働けど我が暮らし楽にならざり」感は、高度成長期以降、未曾有のことなのではないか。
 もちろんこれは政治の責任が大きい。というか、それしか原因はない。我々は早急に国民に奉仕する政治体制を作っていく責任を負っている。今まさにすべき時期である。個人的な感触では遅きに失しているが、それでも先延ばしにすることはできない。延ばせば延ばすほど、我々の生活が危うくなる。選挙へ行き、現政権に与するものを追い落とさねばならない。

 同時に、目の前の仕事を増やさねばならない。バブル世代の私はかなり楽観的な性格で、「これまでもなんとかなったし、今回もなんとかなるだろう」と、今朝まで気楽に考えていた。しかし、私より下の世代の妻が、見たこともないほど悄然としているのを見て、ちょっと考えを改めた。今の状況、かなりヤバいのでは?(遅い)。

 私はしがない会社員で、副業を禁じられている身だ。なので、軽々しく仕事を外注することはできない。当然社内から振られる仕事をこなすわけだが、昨日来た依頼を、やったことない内容だという理由で断ってしまった。しかし後で調べてみると、やってできない内容ではなさそうである。これは受けるべきだったと反省し、あわてて逆オファーのメールを送った。が、受理されるかはわからない。50代も半ばに差し掛かってはいるが、新しいスキルを身につけることに臆病になってはいかんと思い直している。

 まあ、もはやなりふり構ってられない。どんどん受けていく。生き残りを図り、政権を倒さないうちは、へこたれてられないね。

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