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練習会でアレなABS

去年の最後の練習は11月26日、最終日曜日でした。
実に4ヶ月ぶりのMCC(南千葉サーキット)の練習会が3月末にあります。

この間、バイクのスキルが上がるような活動は何もしていません。
ただバイクで通勤しただけ。
乗ってるだけでは何年経っても上手くはならないんですよね……
スキルは課題を定めて反復練習して初めて向上します。

4ヶ月か…
なんか一年の1/3を無駄にすごした気持ちです。

言い訳をすると、今年は一月と二月にハードルの高い練習会に参加して、一年分の課題を貰って来る予定でした。
一月は雪で流れ、二月はなんと自分のミスで参加できず、そのままずるずると今に至ります。
情けないやら悔しいやら……

そうは言っても済んでしまったこと。
今年最初の練習会で何をやるべきか、そちらに意識を持って行くしかありません。

去年から持ち越しの課題がほとんど(進歩がない)ですが、新しい試みもいくつかあります。
昨年5月から使っているトライデント、おっかなびっくり乗ってる時期はとうに過ぎたので、次のステップに登らなければいけないタイミングですしね。

トライデントと言えば、すごく気になってることがあります。
リアのABSの効き出しが早い。すごく介入が早いと思う。

例えば8の字を走る時、バンク角を作ってパイロンに向かって進入し、あるポイントでリアブレーキをぐん!とかけて小さくくるっと回りたい。

その肝心のぐん!で「カカッ」とABSが効きます。
ブレーキをロックさせたならもちろんそれが正しい。でもロックはさせてません。
これ、正直すごく怖いです。

ABSが効くと必ず狙ったラインを外します。
ほんのちょっとのことです。
でも進入から脱出まで「こうなるはず」という微妙なバランスで走ってるのでコーナリングは破綻します。

この時ってバイクはけっこう倒れていて、アクセルが遅れれば内側に転倒するから早く開けたい。
でもバイクが出口を向くまではと焦り焦りしながらアクセルを我慢してる。
けっこう緊迫してるんです。
ここで「カカッ」とABSが絡んでくるのは勘弁していただきたい。

たぶん、外から見てると何もわからないと思いますね。
本人にしかわからない、でもハッキリとわかる。

これが本当に厄介で、去年はリアブレーキをぐん!ではなくだらっとかけて回ってました。
ABSの効きの分を織り込んでラインを作るなんてスキルはぼくにはないので。

要するに大回りでも仕方ないと諦めてたわけです。
でも8の字を大回りってあり得なくないですか、大回りのパイロン練習って大いなる矛盾 笑。

トライデントは機構的にABSをキャンセルできません。そういう選択肢がない。
オフ車だとリアだけキャンセルが可能なんですが。

同じパイロン勢でも、競技する人たちはABSをユニットごと外しちゃってます。
うん間違いなくABSは効かない。
でもぼくにはできないな、普通にストリートも走るし再販価格(中古で売る時)に影響するし。

冬の間にそんな事を考えている時、「ABSを制御する回路のヒューズを抜けばABSは効きませんぜ」という情報を見ました。

むむむ…
そりゃそうか、ABSだって電子回路で制御されてるわ。
ヒューズがあるってことは切れることを想定してるんだから、抜いても困ることはないはず。
なんだそんな方法があったのかとネット上をいろいろ調べてみると、そうやってABSキャンセルしてる方々は大勢いる…

ほとんどはサーキット走行会の参加者でした。
ストレートエンドのフルブレーキング時にリアタイヤが浮く、その時にリアのABS介入を止めたいという理由です。

なるほどね、やっぱ鬼門はリアなんだ…
ぼくとはちょっと違う要求だけどABSが要らないというのは同じです。
みんな走行前にヒューズを抜いて、走り終わったらまたヒューズを刺して帰る。

よし、このアイデアを頂こう。

と言うわけで今年の練習会はABSに悩まされずに走れそうです。
これって心底ワクワクするんですが、同じ悩みを持ってないと伝わらないかもしれないですね 笑。
たかがABS、されどABSなんですよまじで。

本当にリアがロックしてるならハイグリップタイヤで作動を遅らせることができるかも?
そうも思いましたがそうじゃないんです。
なんなんだろう?
パイロン通過のクリッピングポイントって相当スピードが落ちてます。
それをロックしたと認識してるんでしょうかね。

あ、一応トライアンフの名誉のために言っておきます。
練習会以外ではこのABSが問題だと思ったことはありません。ぼくの使い方が特殊なんだと思っていただければ。

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