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健康優良企業「銀の認定」を取得する

健康優良企業「銀の認定」とは

東京都内の健康保険組合に加入する企業が参加できる健康経営の認定制度です。健康経営を効果的に推進するためには保険者の健康宣言事業に参加することが最初のステップとなりますが、東京都内の健康保険組合の健康宣言事業として「健康企業宣言 宣言の証」、健康優良企業として「銀の認定」、さらに上位の「金の認定」があります。これらの宣言・認定は企業にとって大きなイメージアップになるだけでなく、資金面でのインセンティブも用意されています。例えば、みずほ銀行から東京都中小企業制度融資「政策特別」を活用した資金調達の支援や東京信用保証協会から信用保証料率の優遇が挙げられます。何より健康経営を「銀の認定」項目に沿って進めることは特に初期の段階では無駄のない効果的な取り組みに直結します。

「銀の認定」取得のステップ

健康優良企業「銀の認定」は、大きな費用をかけずに取り組めますし参加無料です。

Step1. 応募用紙を提出する

加入する健康保険組合に健康企業宣言と応募用紙について問い合わせましょう。所定の応募用紙を健康保険組合へ提出します。健康企業宣言の取り組み企業として登録(宣言期間1年)され、健康保険組合から、健保連東京連合会が発行する「健康企業宣言 宣言の証」が交付されます。

Step2. 取り組む(6ヶ月以上)

100%健診受診を目指すほか、①健診結果活用、②健康づくり 環境の整備、③食、④運動、⑤禁煙、⑥心の健康の6 項目に対して健康企業宣言から6ヶ月以上取り組みます。各項目に対して取り組みがわかる提出資料が明記されていますので、後に取りこぼしがないように「取り組み」と「証拠資料」は必ずセットにしてください。実施頻度や内容など不明な点は健康保険組合に事前によく確認し、基準を明確にしたうえで取り組みましょう。

Step3. 実施結果レポートを提出する

達成基準(合計点数80点以上)を満たした時点で「実施結果レポート」を健康保険組合へ提出します。提出書類をもとに厳正に採点されますので達成基準の80点ぎりぎりではなくある程度余裕を持った達成合致での提出をおすすめします。審査の結果、健康保険組合連合会東京連合会が発行する「健康優良企業 銀の認定証」が晴れて交付されます。認定された企業は現状の取り組みを継続しても良いですし、さらに上位の「金の認定」に進むこともできます。

「銀の認定」と健康経営優良法人認定

経済産業省が推進する健康経営優良法人認定制度では保険者の健康宣言事業に参加していることが必須要件ですが、東京都内の健康保険組合に加入する企業は「銀の認定」を受けていることが健康宣言事業に参加していることと見なされるためハードルがやや高くなります。これは「銀の認定」制度が健康経営優良法人制度の前から続いていることが理由の1つであるようです。しかし「銀の認定」と健康経営優良法人認定の項目は親和性が高く、比較することで健康経営のエッセンスが見えてくると思います。両者の認定取得を同時に狙っていくことは実際に可能ですし、健康経営の取り組みとしてさらに効果的です。

東京都内の健康保険組合に加入する企業の皆様はぜひ「銀の認定」を目指しましょう!

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