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2021年4月1日適用!改正THP指針

THP指針とは

THP(Total Health Promotion)指針とは1988年に厚生労働省が策定した「事業場における労働者の健康保持増進のための指針」のことで、労働者の心身両面にわたる健康づくりを推進するための取り組みです。2021年2月に改正され、4月1日から適用されています。新型コロナウイルス感染症の影響からも企業と働く社員の心身を取り巻く環境が大きく変化しており、大変意義のある新しい指針です。では、改正にあたりどのような点を留意すれば良いでしょうか。

3つの改正ポイント
1. すべての社員が対象

これまでは生活習慣に課題のある社員が主な対象(ハイリスクアプローチ)でしたが、課題の有無に関わらずすべての社員を対象(ポピュレーションアプローチ)として健康増進を目指す方針となっています。健康無関心層や高年齢社員を取り込みつつ、職場全体で健康改善に取り組みましょう。

2. 事業場外資源の活用

コラボヘルス推進の観点から医療保険者との連携、産業保健総合支援センター、中央労働災害防止協会、地域の医師会・歯科医師会やスポーツクラブなど必要に応じて活用することも記載されています。

3. PDCAを回す

THPの進め方として、PDCAを回していくことが明示されています。具体的には、社員の健康状態の把握→健康指導→実践活動→生活習慣改善と職場環境の活性化→健康保持増進計画の策定、というサイクルをさらなる改善に向けて取り組みます。

改正THP指針は健康経営に合致する

改正ポイントをご覧いただいて、健康経営に取り組まれている企業の皆様は「なんだそんなことか」「もうすでに取り組んでいる」と感じられたかもしれません。改正THP指針はまさに健康経営そのものと言えるかもしれません。もちろん健康経営にこれから取り組まれる企業の皆様にとっても改正THP指針をしっかり把握して取り組みを推進されることは非常に有効です。最初からすべての取り組みや措置の実施は通常困難ですので、職場の現状に即した形で可能な取り組みから実施していきましょう。

改正THP指針をきっかけに、職場全体・すべての社員のさらなる健康増進を目指しましょう!

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