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【60】「好き」から個人で価値を提供する『あえて数字からおりる働き方』尾原和啓

昨年末から別組織に移ったため、これまで当たり前であった組織に所属して働くことについて考える機会が増えました。また、組織を意識し始めると個人としてどう働くかも同じように気になってきます

似たテーマの本を読んでいると、20世紀を代表する大企業が終身雇用制度が限界であることを認めており、会社に尽くせば安泰、何とかなる時代が終わりつつあることは間違いなさそうです

じゃあ自分で事業を起こしたり、副業を始めたりと選択肢はありますが、組織で働きながら挑戦するべきことについて著者の考えは次のようになります

我々は「有り難うの意味」を忘れ、「数字のオバケ」にとりつかれやすくなってしまうのです。では「数字のオバケ」に負けずに「自分の物差し」を育てるにはどうすればいいのか?                    ①自分が誰かから「有り難う」と言ってもらえるGIVEを繰り返すこと   ②ギブを繰り返すことによって、特定の誰かにとっての「意味のある」存在になること                             ③特定の誰かにとって「意味のある」存在になることを重ねていくこと

金融機関に勤めているので「数字のオバケ」になりやすいと思います。計画を立ててその達成のために努力していく、というやり方においては、数字は非常にわかりやすく便利な指標です。しかしながら、これからは営業成績などのわかりやすい数字(SNSであればフォロワーやいいね数)に囚われずに個人として価値を提供できることが重要だというのが筆者のメッセージです

個人としてどんな価値を提供できるのか、常に考え、言葉にできなければなりません。価値の源泉になるのは、「好き」という感情にポイントがありそうです。ここで耳が痛かったのは周りを意識した「好き」を選ぶ罠に陥りやすいということです

これまで自分の「好き」を意識せずに生きてきた方ほど、いざ自分の好きを見つけようとしたとき、「周りに羨ましがられる」とか「認められる」ためのメガネをかけたまま、「好き」を探そうとしてしまう傾向があるのです

noteを始め様々なSNSがあり、インターネットのおかげで多くの情報発信する場で溢れています。情報発信を前提とすることで、人の目を気にした選択をしていないか気を付けようと思いました

例えばnoteで考えてみると、「こんな本を読んでいると周りから認められそう、すごいと思われそう」という周りからの評価を前提とした記事の作成はやってしまいがちだと思います

結果としてどう評価されるかは重要な指標だと思いますが、あくまで読書記録としてアウトプットするプロセスを楽しむことを重視していきたいと感じました

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