中小企業診断士と政治
中小企業診断士は政治から遠い
士業は政治に絡むのが当たり前だったりします。
税理士、社労士、弁護士、行政書士、弁理士、全部政治連盟があります。
けど診断士には政治連盟はありません。
酒の席で政治らしい話は出てこないわけではないですけど、どこの会社でもある程度のレベルです。
大阪ということもあり、若干、年配層には維新嫌いが多い気はしますが。
なぜ、中小企業診断士に政治連盟がないのか
私個人としては政治連盟がない方がいいと思っています。
それでも、普通の士業にはあるのに診断士に無い理由を考えてみました。
独占業務がない
意見がまとまらない
診断士の数が少なすぎる(企業内も多い)
①独占業務がない
独占業務がないので、政治に働きかける意味がありません。守ってもらうものもないですし。業容拡大も勝手にしてますから。
IT化、AI活用すれば士業の仕事を減らせる部分は山ほどありそうですし、他士業の方は独占業務を守るのが大変みたいな話も聞きます。
②意見がまとまらない
診断士としての意見は絶対まとまりません。補助金に対するスタンスも全然違いますし、仕事をしているフィールドがみんな違うので、興味も全く会いません。大体、差別化が基本の仕事ですしね。
隣の人が何をしているのかわからない中で、意見をまとめるのは・・・
③診断士の数が少なすぎる(企業内も多い)
診断士は全国で協会会員が1万5000人程度なので、票数としても大した数ではありません。大体半分以上は企業内なので、診断士だからって言われても・・・?
政治から遠いことでのデメリットは?
政治から遠いことでのデメリットももちろんあります。
ポジションの重要性は中々上がりませんし。政策の中ではいつも最後にちょこっと書かれるのが関の山です。
認定支援機関制度の立ち上げの時も診断士はハブられていました。
中小企業庁自体も診断士についてはほとんど意識していませんし、活用する気もあんまりないみたいです。中企庁からの依頼も紹介も聞きません。
ほとんどの施策で診断士より税理士、弁護士の方が先に出てきますし。
診断士と政治のかかわり
ただ、診断士を持った政治家は地味に増えてます。国会議員でも大岡敏孝氏(自民党)、森島正氏(維新)、水野素子氏(立憲)など。
自治体レベルなら結構いるんだと思います。診断士の資格保有者は議員の仕事と親和性は高いでしょうし。
個人的に政治家の応援をしているFB投稿なんかも見ますし。本質的には好きな人が多いようにも思います。
政治でなくても行政に診断士を求められることは確実に増えています。
大阪でもプロポーザルの審査員の仕事は結構回ってきているみたいです。(とんでもなくフィーが安いので、罰ゲーム化していますけど)
まとめ
個人的には今の距離感は悪くないと思っています。
ただ、診断士がもっと知名度を高めていくために政治や行政とのつながりを増やしていくのも必要なんだろうなぁとは思います。
政治に首を突っ込む気は今のところないですけど。