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実務補習(中小企業診断士)のポイント

実務補習の準備

実務補習の取り組み方は指導員によって違います。
基本的に準備については、指導員の指示に従うのが正しいです。

指導員のやる気がある場合は5~7日前に指示を詳しく行います。
資料も一通り、送ってくると思って間違いないです。

指示や資料が1日前とかに送ってこられた場合はあまりやる気がないと判断してもいいかもしれません。

私が実務補習の指導員をする場合も1週間前には送るようにしています。

実務補習のハードル

実務補習でハードルとなるのは以下のポイントです。
このハードルを楽に超えられるかが、成果物の質と労力に影響します。

1.方針の決定(2日目)

2.資料のマージ(4日目)

方針の決定(2日目)

方針の決定が正しくできないと個人作業の方向性がよくわからなくなります。

今はチャットツールやZOOMなんていう手もありますが、基本的に指導員のいる中でやらないとNGを食らってしまい、個人作業が無駄になる場合もあります。

なので、絶対に2日目の終わりには方針の決定、できれば個人の提言の概要まで、決定できると楽です。

この方針決定が上手くいかないのは会社のことがよくわかっていないことが一番の理由だったりします。これを解決するためには前もっての準備が大切です。

ちゃんと企業のことが分かっていれば、問題点の洗い出し、方針決定、対応施策は意外と簡単に作れたりします。

つまるところ、ヒアリングに行く前の企業分析が実は全てだったりします。

方針決定と指導員のスタイル

実は方針決定については指導員のスタイルによっても違います。

1.指導員が方針を決めていて、教える場合
2.指導員が方針を決めていて、教えない場合
3.指導員は方針を全く決めていない場合

1番の場合は指導員に従って資料を作っていく感じになると思います。面白みはないと思いますが、ちゃんと資料はできると思います。

2番の場合は基本的に好きにできます。ただ、色々とコメントで集約に持って行ってくれると思います。ただ、時間がすごくかかり、5時で終わらない場合が発生してきたりもします。

3番の場合は完全に好きにできますが、ちゃぶ台返しがあるかもしれませんし、成果物が残念なことになる可能性も高いです。

ちなみに私は2番のタイプですね。

指導員の方針よりも優れたものを作って、ひっくり返すということももちろん可能だと思いますが、ハードルは高い気がします。

指導員が方針を決めている理由

これは基本的に指導員が企業に対して責任を持っているので、指導員の立場としても許容できる範囲の資料を作りたいと思うからです。

自分たちの班として好きにやらせてくれという意見もあるかとは思いますが、正直言って、いいものはできません。いくら勉強していても現場をわかっていないので、難しいと思います。(3回目でも、大したことはないと思っています。)

そして、方針を決めていないと、班メンバーの意見を集約する方向に持って行けませんし、気づいてもらうためのコメントもできません。

方針を決めていると言ってもガチっと決めている場合と緩く決めているという違いはもちろんあります。

この辺りは実務補習を受ける人によって感じ方は違うと思いますが、短期間で満足な成果物を作るためには仕方がないところだったりします。

追加するとほとんどの場合、全然違う方針になることはありません。複数のプロコン診断士がチームで資料作りをしても、方針自体は一緒のものになる場合がほとんどです。(アプローチは違ったとしても。)

資料のマージ(4日目)

もう一つ面倒なのが資料のマージ(合体)です。マージをせずにそれぞれの章でくっつけるパターンもあります。

どちらでもいいですが、私はマージでファイルを一つにした方がいいかなと思う派です。

資料をどうやって作っても、一緒に合体させる時には時間がかかります。

マックの人がいたり、ワードもバージョンが違ったりするので、仕方がありません。同じフォーマットを使ったとしてもうまくいきません。

個人的にはワードの見出し(スタイル)の機能を使うことはお勧めしています。目次も瞬間でできてしまいますし。

ワードの見出し(スタイル)を使える人が班に一人いるだけで楽になるので、もし、事前準備をしたいということであれば、ワードの勉強をしておくのがいいかもしれません。

基本的に4日目の朝にはマージを開始できるようにして、昼過ぎにマージしたもので誤字脱字チェック、夕方に印刷持参が理想ですね。

実務補習への心構え

実務補習については色々と噂があったりしますが、そんなに悪いものではないです。

・楽しもういう気持ち
・他人の意見を聞こうというスタンス
・色々なことを許す寛容さ

そして、そこそこ使えるノートパソコンがあれば十分です。

これから実務補習に向かう方、頑張ってください。

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