手術は最後まで身体に影響を及ぼします。
今回は、
「手術痕(しゅじゅつこん)」
について考えてみたいと思います。
手術をするということは、
メスなどで皮膚を切り裂いて、
病巣を取り除いたり、
器具や装具を取り付けたり、
臓器を出入れしたりした後に
縫合することです。
当然、
縫い合わせるので痕が残ります。
身体の表面にも、
内面にも大きな
「キズアト(傷痕)」
が残るのです。
よく「傷痕が疼く」とか「引きつる」
という話を耳にすると思います。
人間の皮膚は、
層状構造になっており、
内側と外側、表側と裏側が
折り重なるように
1枚のシートのように
形成されております。
たとえば、
1枚のシートを3つ折りにして、
一部分にナイフで切れ目を入れると
どうなるでしょうか?
また、
その切れ目を糸で縫ったなら
どうなるでしょうか?
答えは、
シートに捻じれたコヨリ
が形作られてしまいます。
そのコヨリが引きつりを引き起こし、
そのコヨリが神経にイタズラをします。
身体の中に出来たコヨリは、
身体全身に放射状の負荷をかけます。
何時間、何日間、何年間といった具合に・・・
そして、
人間は、老化とともに体力が落ちてきます。
コヨリの負荷と体力曲線
のバランスが壊れた時、
身体の弱くなっている部分から
機能と構造が崩壊していきます。
防ぎたくても防げない
・・・メカニズムなのです。
通常の治療で、
治るはずなのに
長期療養している人の大半は、
何かしらかの原因が、
他に存在している
と考えた方が無難です。
幼少期の怪我なのか?
交通事故による怪我なのか?
スポーツによる怪我なのか?
手術による後遺症なのか?
いろいろな原因が考えられます。
このコヨリを辿る診断が出来る医者が、
欧米にはいるそうです。
その中に日本人は現在、4人いるそうです。
国内には、
米国と日本を行き来する日本人医師が
1人だそうです。
身体の中に出来たコヨリを辿るために
アメリカのカークスビルにある大学
の医学部で、
浅筋膜、深筋膜を研究して治療する技術
があるそうです。
日本では、
ほとんど浸透していない医学知識で、
留学生が少ないため、
日本人医師も少ないようです。
彼らは、
「オステオパス」
と呼ばれ、
アメリカでは、
投薬やレントゲンなどが出来る
内科医のような立場にある医者だそうです。
巷にある
カイロプラクティックも
アメリカではメジャーですが、
医師と同じ立場である
と吹聴されておりますけれども、
正確には、
日本にある整骨院の先生
と立場的には同じようです。
ただレントゲンと骨を動かすことだけしか
許されていないみたいですよ。
私も縁あって勉強するチャンスが得られ、
日々、勉強をしておりますが、
知識の奥深さに
感銘するとともに
自身の力不足を痛感しております。
私は、同じく勉強している
理学療法士の若い先生方に囲まれながら勉強し、
毎回、彼らの刺激を受けながら、
中年オヤジのチャレンジを続けております。
しかし、
この勉強会で
私達がオステオパスになれるのではありません。
私たちはオステオパスの知識を利用できる
あん摩マッサージ指圧師として、
柔道整復師として、
理学療法士として、
国民保健に貢献することを目的にした
国際的な協会の
ミッションに参加させてもらっている
だけなのです。
これからの医業を支える若い先生方に
習得してもらいたい技術なので、
是非、
アメリカに留学して、
オステオパスという医者になってほしいです。
日本でも
本当のオステオパスの治療が
受けられるといいですね。
日本には、
無資格者でオステオパスと称している
整体師も大勢いるそうですが、
整体は、
自己責任ですから、
詳細情報を収集してから、
確かな腕のある人の施療を受けて下さいね。
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