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生命の回復力

今回のテーマ

「生命力」

について書いてみたいと思います。

生命力とは・・・読んで字のごとく

「生きている命の力」

という意味ですが、

実際、
どういうことなのか
理解できる簡単な事例として
単細胞生物をイメージしてみて下さい。

1つの細胞でありながら、
吸収、消費活動、排出を繰り返しながら、
成長して死んでいく

「生物の活動」

生命力なのです。

人間を含めた
多細胞生物なら、
単細胞生物より、
複雑な小宇宙秩序で
莫大な生命力の塊であることが
想像できると思います。

「生物もまた宇宙と同じ法則で
         形成されたもの」

生命力の強さと回復力の相関関係は、

「正比例関係」

「生命力が大きいと
     回復力も大きい。」

「生命力が小さいと
     回復力も小さい。」

皆さんも
風邪をひいた時に
経験されたことがあると思いますが、
気力体力が充実している時は、
風邪で熱があるけど、
普通に仕事して、
一晩寝たら
熱も風邪も
回復していたことがあった
と思います。

気力も体力も
疲れ切っている時は、
風邪をこじらせ、
治療が
長引いたことが
あったと思います。

「生命力は、

  心技体が整っている状態が

       最高潮である。」

若さだけでは、補え切れないものなのです。

「若い=生命力旺盛な状態」

と思われがちなのですが、

当治療院に
来院されている
患者さんの中では、
各世代の中で、
一番、
生命力が旺盛なのは
95歳以上の

「元日本軍兵士」

お爺さん達です。

心技体が、
とても優れており、
今の若者よりも
エネルギッシュです。
身体は老化していても、
気力と技能は圧倒的です。
戦時中の訓練を受け、
戦場を駆け回っていた
諸先輩方は、
心が強く、
逞しく、

「男とは漢であるの精神」

持っている人が多いでした。
人数的には少ないですが、
現在も
生存されていらっしゃる方々は、

「戦場で

  亡くなった戦友に

   恥じない生き方を

    しなければならない」

と皆さんが仰っておりました。

その方々と
お話をさせて頂くと

「男の品格」

見せつけられた気が致します。

戦後の世代はというと
情けないほど、
生命力が落ちております。

当院で見かける不思議な光景として、
96歳の老翁が来院されている中、
70歳の高齢者が、
あそこもここも痛いと仰ると

「若い分際で、
情けないことを言うな!」

一喝されます。

当然、
僕らの世代なら
泣き言は言えないです。

生命力は、
心技体が充実していれば
年齢は関係ないのかもしれませんね。

その老翁は、
まだ鉄砲の弾が
3発体内に残っている
とのことでした。

そんな体なのに、
田圃で田植えされて、
草刈機で草を刈り、
トラクターに乗って
畑を耕している
スーパーマンなのです。

今日も
農作業に
従事されておられます。

「脱帽です。」

人間の生命力は、
スーパー爺ちゃんの例のとおり、
心技体によって左右されます。

では、
どうしたら
生命力を上げることが
出来るのでしょうか?

生命力について
気の世界の
文献を見てみると
産まれた時の
最初の呼吸、
すなわち

「産声を上げた瞬間に
  生命力のスイッチがオンになる。」

安産であることは、
もちろんですが、
胎教
とくに
栄養バランス母体ストレスの軽減が、
大きく影響するようです。

発生学的には、
精子と卵子が
受精した時点で、
生命の活動=細胞分裂が始まり、
外肺葉、内胚葉、中胚葉
形成される時期が

最も重視すべき時期だそうです。

人間は、
細胞分裂しながら
発達分化する多細胞生物なので、
DNAが増殖する過程を
裏付けるエネルギーが必要となる。

このエネルギーが生命力の源となる。
このエネルギーが豊富な場合、
細胞は次から次へ増殖してくるため、
損傷した細胞を修復するというよりも、
新しい細胞で置き換えることで、
組織を修復することが
回復力と考えた方が
理解しやすいと思われます。

だから、
生命体の回復力があることは、
細胞増殖力が
高い状態に比例する
と考えられます。

人間でいえば、
強い人間と弱い人間の構造上の問題が、
     回復力の強い、弱いに関与する」
と言えます。

強い人間とは、
生命エネルギーが豊富で、
細胞増殖力が高く、
身体能力が高いケース

弱い人間とは、
生命エネルギーが不十分で、
細胞増殖力が低く、
身体能力が低いケース

「先天的な差」

生物は
先天的に
生命力というものが
決められている
と考えられます。

弱肉強食の世界では、
強いものが生きる
という定義があるので、

弱いものは
淘汰されるのが
当たり前となっている。

しかし、
自然界の法則に反した、
後天的な生命力というものもあります。

後天的なものとは、
人間が、
身体を鍛えながら
身体能力を高めることで、
ストレス許容量を
増加させる方法が
あります。

先天的に許容量というものは、
決められている訳ですが、
強引に身体を鍛えることで,
体力を増強することで、
先天的な生命力を補うことが
できるのです。

これは、
医療技術が発達し、
他の生物に
淘汰されることのない環境を
手に入れた人間にのみ
当てはまります。

したがって、
人間は、
身体を鍛える時間を
手に入れることで、
生命力を高める手段を
持てたことになります。

今現在、
生命力が弱くて
困っている人がいたとしても
心配いりません。

「体力つける
   トレーニングをして下さい。」

「体力つける食事をして下さい。」

スタミナがつけばつくだけ、
生命力が高まります。

生命力の強い人は、
より強くなるために・・・
生命力の弱い人は、
強さを身に着けるために・・・

「全員で
  体力作りをしましょうね。」


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