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大手電機メーカーでの職務履歴

※会社員時代の職務履歴をまとめました。


0.はじめに

1993年3月に愛知教育大学の総合理学コースを卒業し、大手電機メーカーのグループ会社に就職、2023年6月末に退職するまで、30年勤めてきました。

その会社では電気工学のエンジニアとして、デジタルカメラの商品設計と製造技術の業務を長く経験しました。

1.商品設計業務とスキル

商品設計の業務は大きく電気とメカに分かれ、私は入社後すぐに電気エンジニアとして商品設計の部署に配属になりました。
一つのモデルの商品設計には、多くの部署がかかわりますが、電気商品設計の主な業務は下記になります。

 ・仕様決め、スケジュール作成
 ・ブロック図、回路図作成
 ・部品の選定、部品表作成
 ・試作機作成、評価
 ・安全規格、各国法規制対応
 ・量産に向けての準備、量産導入対応

これらの業務をモデルによって4~7人くらいでチームを構成します。
業務を進めていく中で必ず何らかの課題・問題が発生するので、対処・解決しながら進めていきます。

上記の商品設計業務を入社直後から行っており、新人の頃はアシスタントのような形で徐々に覚えていき、
 ブロック担当
   ↓
 電気リーダー
   ↓
 プロジェクトリーダー
のようにステップアップしていきました。

電気リーダー以上になると、商品企画、デザイン、マーケティング、品質保証、製造技術などと協業することもあり、特にデザインや製造技術などとは意見が衝突することもあり、協議や時には主張をぶつけ合いながら良い商品を作り上げていきます。

担当として6,7モデル、プロジェクトリーダーを3モデルを経験した後は、マネジメントにも昇格し複数のモデルを見ていきながら、組織運営や事業計画を立てる立場になり、エンジニア以外の経験もしました。

このような長年の業務経験で、電気工学の知識設計業務のプロセスの習得や、組織・事業運営の知識も保有しています。

2.製造技術業務とスキル

長く商品設計業務をしてきましたが、キャリアの後半では製造技術業務も行ってきました。
製造技術は設計と製造現場をつなぐ役割で、試作から量産導入の責任を担う業務です。

デジカメの生産も下記のように様々な変動があり、製造技術業務も変化・進化していきました。

 ・日本生産から海外生産へのシフト
 ・1機種大量生産から他機種少量生産
 ・小型化や性能向上による製品の複雑化
 ・人による組み立てから自動化

特に中国生産を始めたことは大きな変革で、日本では当たり前のことを伝え、理解してもらうことはとても大変でした。異文化コミュニケーションを積み重ねていく中で、徐々に信頼感が高まり、品質や生産性も同時に上がっていくのはとても素晴らしい経験でした。

商品設計業務をしていた時期も含め、こういった生産の変動に対応した業務をしていく中で、工程設計、生産効率化、品質改善、サプライチェーンなど、ものづくりの知識を習得してきました。

生産現場は終わりなき改善の連続で、設計だけではわからなかった改善意識を常に持つようにもなりました。

また近年は生産DX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでおり、ロボットなどの自動化生産の現場でも業務をしておりました。

3.海外業務経験

商品設計業務をしていた時代に、2年間アメリカに海外赴任をしました。

 ・市場の品質情報を収集、調査し日本へフィードバック
 ・修理などのサービス情報窓口

主に上記2点の業務を、北中南米(アメリカ大陸全域)にわたり担当し、商品設計とは違う業務で最初は戸惑いもありましたが、とても貴重な経験ができました。

赴任前、英語はとても苦手でしたので、日本人の少ない職場で後半1年は私だけという環境はなかなか過酷でした。
さらにほぼ毎月アメリカの各都市やカナダ、メキシコ、パナマ、チリ、アルゼンチン、ブラジルなど出張があり、最終的にはビジネス英語を習得できました。
また、家族同伴での赴任だったため、日々の生活や旅行など、異国のカルチャーにどっぷりつかった期間でした。

帰任後にTOEICを受けたところ895点をとることができ、なんとか900点をと思い再度受けたところなんとまた895点となり、ここでいったん区切りとしましたが、TOEICの勉強法には自信を持ち、社内で30人くらいにTOEICの講座を開催したこともありました。

4.その他

デジカメの商品設計、製造技術業務が長かったのですが、それ以外にはスマホの設計やゲーム機の製造技術も何年かやってきています。

スマホでは無線系の技術を学び、5Gの導入直前でもあり、スマホ自体が技術の最先端を行くような感じで大きな学びとなりました。
ゲーム機では生産の自動化が進んでおり、ロボットでの生産現場でものづくりの業務をしてきました。

5.まとめ

30年にわたる会社員生活の履歴や実績を簡単にまとめました。

エンジニアリング
 電気工学全般、商品設計プロセス、
 各国法規制、ものづくり系
 (工程設計, 生産効率, 量産導入)

マネジメント
 プロジェクトマネジメント、組織運営、
 ビジネス戦略(各種分析ツール)

英語
 アメリカ赴任、TOEIC 895点

これらはすべてにおいて完ぺきではないですが、その場で必要に応じてスキルを組み合わせたり、都度調べることで対応していくことができたと思っています。

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