#11. 総延長数万kmの石の壁!世界遺産「ドウロ渓谷のブドウ畑」の作り方。
こんにちは、72season'sアドベントカレンダー13日目は、ドウロ渓谷のブドウ畑の作り方について説明したいと思います。
(昨日はアドベントカレンダーの更新ができずすいませんでした😭更新がんばります!)
ドウロ渓谷の風景
まずは弊社の代表がポルトガル出張へいった際に撮影したドウロ渓谷の動画からみてみましょう✨
ドウロ渓谷というのはおよそ人の住みにくい場所です。高温乾燥の土地で、渓谷の斜面は60度に至るところもあります。
こんな土地で人々がいかにしてブドウ畑を作っているかを見てみましょう!(下手な畑の模式図とともに😂w)
ブドウ畑の作り方には3種類があります。
Socalcos(ソカルコス)
ドウロの伝統的な段々畑の形態です。等高線にそって斜面に石の壁を作り、段々畑にしてブドウを植えます。
これによって地面が固定され、雨がそのまま流れ落ちることがなくなると、ブドウの樹はそこにしっかりと根を張り、ドウロ渓谷で唯一安定した収穫をもたらしてくれるようになりました。
使う技術は爆薬のみで、18世紀から始まった壮大な事業でした。段々畑を支える石壁の総延長は数万kmに及ぶそうです(by Wikipedia)。この段々畑を一つずつ手作りしてきたことを考えると、とてつもない労力だということがわかりますよね😳
Patamares(パタマレス)
1970年代以降、畑作業の機械化のため、段々畑は新しいデザインに切り替わっていきます。具体的には、石の壁ではなく土手を使った幅広の段々畑が導入されました。これによって小さいトラクターが畑に入れるようになりました。
しかし、ブドウの密植度が下がる、土壌が流出しやすい等のデメリットがあります。
Vinha ao alto(ヴィニャ・アオ・アルト)
いまでは等高線に沿ってブドウを植えるのではなく、縦に植える畑も登場しています。こうすることによって密植度が上がり、熟し方は均一になり、機械化ができます。
ただ土壌流出が著しいため、斜度は30度ぐらいまでが限界と言われています(実際にはドウロの写真を見ていると、もっと傾斜がきつそうなところでも、この作り方になっているように見える場所もあります🤔)。
今日のまとめ
世界遺産として有名なワイン産地ですので、ブドウ畑がどんな景観をしているのかを知っていると、何かの話のネタになるかもしれません😁
ドウロの畑の写真はGoogle検索でもたくさん出てきますので、ぜひそちらも見てみてはいかがでしょうか?
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!
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