『一手ずつ解説する四間飛車穴熊』の本より、対銀冠・対穴熊

大平武洋著『一手ずつ解説する四間飛車穴熊』読みました。そこのポイントだけ、忘れないようにメモ。

〇対・銀冠編
対・銀冠においては、四間飛車穴熊は、▲47金とするのが絶対の手。(図1)

図1

この手を怠り、~▲88金と3枚穴熊にすると、
▽44銀~▽24角と、銀冠に上部に厚みを作られて作戦負け。(参考図)

参考図

図1に戻って、▲36歩~▲56歩。(図2)
▲56歩は銀を使うために必要な手で、特に銀は、対銀冠においては▲56銀と腰掛銀に出る手はないそう。(相手の銀冠が角頭を守ってるからだろうか)

図2

相手が▽44歩と角道を止めたところで、▲64歩とこちらは角道を開けるのがセット。
これに▽45歩と反発し、角道を開け、決戦してきたら、
まずは、▲55歩と「大駒は近づけて受けよ」!(図3)

図3

▽同角、▲66銀と出て角交換を拒否、▽33角、▲45歩と攻めの拠点を作りながら歩を取り返す。
以下▽75歩、▲同銀、▽77角成、▲同桂(結果図)

結果図

結果図は、
先手の方が固い、先手だけ5筋の歩が切れている、▲64歩から攻めが繋がりそう、ということで先手有利。

〇対・穴熊編
対・穴熊編においては、振り飛車は、▲56銀の腰掛銀~▲46歩~▲48飛車に振り直し、右四間飛車にするのが有力。
四間飛車で戦っても、相手の右銀が守ってるので突破できない可能性が高いため、左辺は放っておいて、右辺で戦うイメージ。
このとき、左金は穴熊にくっつけず、▲58金左とバランス型で構えるのが鉄則。▲49飛の一段飛車にして、これは▲58金左とバランスの相性がいい。
さらに、▲96歩と端歩をついて、のちに桂馬を跳ねたり、▲93角と出たりする手を狙う手も、▲49飛とはワンセットで指したい手(図1)

図1

これは青嶋未来著『負けない振り飛車!四間飛車穴熊のすべて』で取り上げられている「青嶋流四間飛車穴熊」の形である。

ここからは、▲65歩と角道を開け、▽42銀に、▲45歩と仕掛け、▽同歩、▲33角成とこちらから角を換え、▽同銀。
そしてここで、▲64歩▽同歩と、6筋の歩の突き捨てを入れるのがポイント。
▲53角打ち(図2)~▲64角成が飛車当たりになって厳しい手になる。

図2

後手は▽88角打から、馬を作って反撃する。
長くなるが、以下
14 9七香(99) ( 0:00/00:00:00)
15 8六歩(85) ( 0:00/00:00:00)
16 同 歩(87) ( 0:00/00:00:00)
17 6六角成(88) ( 0:00/00:00:00)
18 6九飛(49) ( 0:00/00:00:00)
19 7六馬(66) ( 0:00/00:00:00)
20 4八金(58) ( 0:00/00:00:00)
21 6六歩打 ( 0:00/00:00:00)
22 7九飛(69) ( 0:00/00:00:00) (図)

23 8六馬(76) ( 0:00/00:00:00)
24 7四馬(64) ( 0:00/00:00:00)
25 6八馬(86) ( 0:00/00:00:00)
26 8四馬(74) ( 0:00/00:00:00)
27 7九馬(68) ( 0:00/00:00:00)
28 7一飛打 ( 0:00/00:00:00)  と飛車を先着できて優勢。
29 8九馬(79) ( 0:00/00:00:00)
30 8一飛成(71) ( 0:00/00:00:00)
31 6七歩成(66) ( 0:00/00:00:00)
32 4二歩打 ( 0:00/00:00:00) (結果図)

結果図

▽同銀は▲44桂馬、▽同金はどちらも▲43歩が厳しい。
結果図は先手指せる。

いかがだったでしょうか?
四間飛車穴熊の、対銀冠と対穴熊のポイントをまとめてみました。
この記事は以上です。ポイントは忘れないようにしたいですね。







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