77飛車戦法(無理やり早石田)、「序盤は飛車より角」って言うけど、具体的にどう指すの?

今回は77飛車戦法(別名:無理やり早石田)。
先手番の戦法で、相手が飛車先を早々に決めてきたときに発動できる。

その名の通り77飛車!と、一見奇異な形で受けるのがこの戦法。

振り飛車は、この見た目変な飛車ポジションから角道オープン型の石田流を目指す。

見た目は変だが結構簡単にできるので、この記事では詳しい組み方は延べない。
詳しくはこちらを参照されたし。
奇襲戦法の基礎知識 ▲7七飛戦法とは

さて、気になるのは相手からの▽77角成、角・飛車交換だが、
「序盤は飛車より角」の格言のように、序盤は角の方が使いやすいので、互角以上に戦えるのだ。

では、実際に角・飛車交換になったら、具体的にどう指すのかをみていきたい。

▽77角成、▲同角、▽33桂。この進行は必然だろう。
ここで先手は、飛車のコビンを狙って▲74歩。
▲55角打ちの両取りが見えるので、後手はそれを嫌がるなら▽62銀だが、
なんとここで▲36歩!

お相手には角がないので、序盤早々の桂頭攻めができるのだ。
▲73歩成から1歩入手して、桂頭を狙っていけば優勢だろう。
これが「序盤の角」の威力である。

なお、ソフトによれば、後手は▽62銀ではなく▽74同歩が正着。
あえて▲55角打ちを打たし、飛車・角交換を甘んじるのがいいようだ。
先手は歩切れでもあるしね。

いかがだっただろうか。
77飛車戦法(無理やり早石田)、ぜひ使っていただきたいと思う。


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