耐えろ!角交換四間飛車(KK4)の逆棒銀に対する「角攻撃」
久々に角交換四間飛車(以下、KK4)の逆棒銀を指したら、角攻撃をくらってミスってしまったので復習。
藤井猛著「角交換四間飛車を指しこなす本」、この名著の出番だ!
角攻撃は、KK4が美濃囲いに組んで逆棒銀をすると出てくる攻め。図が基本図。問題の関係上、こちらの端歩は突いてない。
![](https://assets.st-note.com/img/1675758466815-BJ95b82Bie.png)
では問題1
![](https://assets.st-note.com/img/1675761336710-sanZaRQtXw.png)
単に▽69角と打ってきた場面。相手は1歩を持ってるので、その狙いをかわすには?
答え ▲85歩
![](https://assets.st-note.com/img/1675758786753-hyqbhhgTsH.png)
▽87歩を防ぐにはこの一手。次は▲68金で角を詰ます。
問題2
![](https://assets.st-note.com/img/1675759894725-WPNRTTGuFA.png)
▽87歩▲同飛▽78角▲88飛▽69角成とすすんだ局面。
相手は歩切れだが、▽79馬から飛車を狙いに来る。これを防ぐには?
答え ▲85銀
![](https://assets.st-note.com/img/1675759921583-WxwQtMmvCl.png)
▲86飛の逃げ場所を作る手が正解
問題3
![](https://assets.st-note.com/img/1675760019405-9xIk7pu3ye.png)
前問から、▽16歩~と端歩を突いて1歩入手し、▽87歩と飛車を叩いてきた局面。3手示してください
答え ▲83歩▽同飛▲84歩
![](https://assets.st-note.com/img/1675760256239-f3Yv6rp6Mp.png)
歩を叩いて、飛車の取り合いにする手が正解。飛車の取り合いは、こちらのと金が▲72と と、先に相手の金駒に当たるので、攻め合い勝ちできる。
回答図で▽82飛とかわせば、
▲68飛▽79馬▲83香(図)で先手優勢。
![](https://assets.st-note.com/img/1675760620079-8ZuDHmlNvX.png)
問題4
![](https://assets.st-note.com/img/1675761056221-AXt8vjtcsS.png)
基本テーマ図から、▽78角としてきた場面。この戦型特有の攻め筋だ。
▲同飛とさせて飛車を走るのが狙いだが、さてどう対応するのがいいだろう?難問。
3択で考えてください。 ▲78同飛、 ▲68金、 ▲85銀
答え ▲68金
![](https://assets.st-note.com/img/1675761463485-cUabLugt4C.png)
まず、▲78同飛は、▽86飛▲88歩▽87歩▲77角。
![](https://assets.st-note.com/img/1675761861622-bKnYA6Ko8S.png)
以下、▽88歩成▲同飛▽同飛車成▲同角▽87飛。
![](https://assets.st-note.com/img/1675762046891-Q6HgXUFCAj.png)
悪くはないが、駒得を生かすのが難しく、難解。後手もまずまずなので、すすんで飛び込む変化ではない。
▲85銀は、
以下▽87歩は、▲78飛▽85飛▲77桂(図)▽86飛▲89歩で大丈夫なのだが、
![](https://assets.st-note.com/img/1675762719324-ZGxOwwsI5O.png)
▽69角成とされると悩ましい。以下▲86飛と浮くしかないが、
![](https://assets.st-note.com/img/1675762899601-snHZSwUDvl.png)
▽58馬と切って~▽95金!
![](https://assets.st-note.com/img/1675762965547-8Y1HebuwMA.png)
問題4は、後手の真の狙いはこの▽69角成だった。なので、▽69角成を防ぐ▲68金が正解。
回答図で、▽87歩▲78飛▽86飛には、▲75角と上から打つ。
![](https://assets.st-note.com/img/1675763341062-pIT4Tq27V5.png)
▽88歩成は▲86角でスキがなく、駒得も維持できる。
▽82飛と引くくらいだが、▲84歩と抑えて先手優勢。
いかがだったでしょうか?これで角攻撃は怖くはありません。
「角交換四間飛車を指しこなす本」、次の一手形式でわかりやすい名著なので、皆さんも読み込みましょう。
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