日頃の行いが悪いから変なお客様が来るの?
ハイデガーから読み解く2つのお客さん像
どうも、清水です。
治療院経営をしていると、やりやすいお客様、やりにくいお客様がいると思います。
話をすごく聞いてくれる人と、あまりにも横柄な態度を取る人の差は何なのか?
いつも悩んでいました。
自分の日頃の行いが悪いのか?なんて自分を責めた時期もありました。
しかし、もし自分が悪いなら良いお客様だってこないはずです。
自分のステージを上げれば来ないと当時のコンサルタントに言われましたが、しっくりはしませんでした。
私の性格的に中途半端にしておくのが嫌ななので、色々調べた結果、ハイデガーの教えが一番しっくり来ました。
今日はそれをシェアしようと思います。
そもそもハイデガーって誰?
と思う人もいるので、簡単に紹介すると、20世紀最大の哲学者です。
1927年に『存在と時間』という書籍を出し、は現代の実存主義哲学の流れの起点となっています。
ハイデガー哲学のテーマは「存在」です。
読み解くのが難しい
「え?」と思いますよね。
何でお客様の話から哲学なのか?笑
で、「存在」のテーゼがまた難しい。
例としてコップの存在について考えていきましょう。
コップがコップであると言えるのは、私がそれをコップとして使用するからです。
仮にコップを誰かに投げつけるために使うとすれば、それはコップとして存在しません。
単にコップの形をしたものが目の前にあるだけです。
コップがコップとして存在するためには、コップを適切に使用することによってコップを「あらしめる」ことが必要なんです。
意味不明ですか?
ハイデガーこんな話をしている人です。
ハイデガーは「人間」を大きく二つに分けて考えていた
そんなハイデガーは、「人間」を大きく二つに分けて考えていました。
「ダーザイン(Dasein)」と「ダス・マン(Das Mann)」です。
なんのこっちゃって感じですね。笑
ダーザイン(Dasein)
ダーザインとは、どんな人なのか?
それは、人はいつか死ぬ存在であり、そういう運命に投げ出されている。
そこで人間は、自らのあり方を見直し、そのような事実を受け入れ、未来の自己の可能性の実現を目指す。
そのような確固たる自己を持った人間です。
なかなかレベルの高い人ですよね。
要するに人間というもののあり方というのは、死を意識して、(不安を抱えながら)自分の存在を発見、創造するということ。
もっと簡単に言うと、未来の自分の可能性に向かって今を精一杯生きている人(行動している人)
ダス・マン(Das Mann)
ダスマンとは何なのか?
ダスマンは、毎日流されて、自分を見失ったまま、気晴らしをして適当に生きている人間。
毎日をダラダラ生きている人間だが、公共性はある。
なぜなら、自分の考えがないから、群れたり、同じことをすることができる。
世の中はどっちが多い?
随分、ダーザインとダスマンには差がありますね。
で、世の中どっちが多いのかというと、圧倒的にダスマンですよね。
私だって、ダスマンの要素を持っています。
怠けてしまうこともあるし、周りに流されることもあります。
ですので、お客様もダスマンが多いのです。
変なお客様がいること自体当たり前なのです。
そう思うと気が楽になりませんか?
良い人来ないかなと期待するより、そもそも良い人の割合の方が圧倒的に少ないわけで、来たらラッキーと思うくらいがちょうどいいのです。
だから、変なお客様だからといって否定してもいけません。
大事なことは世の中には2通りの人がいて、圧倒的にダスマンが多い。
だから、そういう人たちとどう接して行くのか?を意識すると、メンタルが落ちずにすむので、ぜひ意識してみてください。
それでは!
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