じゃがいも、にんじん、かくあるべし ニューたんたんめん@府中本町

この店「ニューたんたんめん」は、10年以上前に府中本町駅近くに開業したのだが、開業前からこの近所に住んでいる私がこの店に通うようになったのは、ここ2年ほとのことである。

中国系の方が営んでいる、どこの街でも、というか、おそらくは世界中の街角で見かける、グローバルによくあるタイプの中華屋さんであることは、頓着を感じさせない店名や店構えを見れば解る。ただ、ラーメンならば大名店「いつみ屋」が直ぐ並びにある。定食類ならば、近くに「王将」や「東秀」などのチェーン店もある。ということで、この店に敢えて入らねばならない動機が、私にはなかった。

が、ようやくその気になって入ってみた2年ほど前、この店が非常に使い勝手の良い店であることがわかった。メニューが豊富だし、価格も手頃。何よりも、何を注文しても一定の水準以上のものが出てくる。否、まわりくどい表現は止めよう。定食類は何を食べても旨い。そう言っていい。

ということで、府中本町駅は私が職場に向かう際に利用する駅なので、今では出勤前に（私の仕事は昼始業なのだが）頻繁に利用するようになっている。

今月からカレーを始めたので、さっそく「牛バラ肉カレーライス」をたのんだ。これがすばらしかったので今回記事を書く気になった。

目の前に提供されて、まず、匂いのよさに感心した。完全に「実家のカレー」の匂いである。知らないスパイスの匂いがしない。子どもの頃から慣れ親しんだ匂いである。

そして具がよい。じゃがいももにんじんも、適度な大きさで、その形をとどめている。チェーン店のカレーだと、ソースだけにしか見えないものが多い。具が溶け込んでいるのだという説明がなされることもあるが、イマイチ納得いかない。中には、「野菜」をトッピングしないと野菜に見えるものが入っていない店もある。

そこへいくとこの店のカレーは、見た目も、匂いも、そしてもちろん味もよかった。期待に違わぬカレーであった。

壮年のご夫婦（？）が営む店。実は知っている人は知っているかなりの人気店で、東京競馬場の（特にG1）開催日の最終レース終了後の来店は予約は必須とみていい。昼も12時台は混んでいて、提供されるのに時間がかかることもある（それで私は何度か仕事に遅刻しかけたことがある）。

が、カレーは食べるのに時間がかからないので、今日は5分ほどで食べ終わり、府中本町駅のコンビニ「NewDays」でコーヒーを買い、武蔵野線ホームで飲みながら記事を書いている次第。今日の武蔵野線は、武蔵浦和駅での不審物処理の影響で大幅に遅れていた。

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