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障害者週間特集 視覚障害②

毎年12月3日は「障害者デー」、そして12月3日から12月9日までは「障害者週間」です。
これは、広く”障害”について啓発し、理解と関心を深めることを目的に、障害者基本法に定められています。
今回も、「視覚障害」を切り口に取材した記事を掲載しました。是非、最後までお読みください。

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今回フォーカスするのは、府中町在住の福島さん(60代)。
府中町を拠点に、視覚障害のある方々でつくる当事者会の代表をつとめておられ、発足の時からご尽力されています。
では、団体を発足したきっかけは何だったのか?今回話をお伺いすることができました。

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福島さんは中途視覚障害です。当初は情報を得る場所がどこなのか、どうやったら得られるのか、何もわからなかったそうです。そのため、外出したり、食事をとったりすることが困難となり、これまで過ごしてきた自宅内での生活すらままならないものとなりました。
そのような中、かかりつけの眼科や地域の相談窓口などで積極的に情報を集め、今日まで様々なサービスを利用されておられます。
こうした自身の経験から、「同じように、視覚に障害のある方がごく身近な地域で気軽に情報を得られる場所をつくろう」と、現在の団体を発足されました。

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団体の活動内容は、当事者同士の情報交換が主です。その活動日に、参加させていただいた時のことを少しご紹介します。
当事者が集まるや否や、すぐさま会話が弾みます。その内容は、当事者同士だからこそわかる、いわゆる”あるあるネタ”です。この”あるあるネタ”は、自分だけではないと感じることができ、孤立感や疎外感の軽減にもつながります。
また、「こういう時はここに相談に行くと良いよ」とか、「このサービスが良かったよ」といった情報の共有もされていました。
そして印象深かったのが、「私はこうやって失敗したから、みんなは気を付けてね」といった失敗談や、当事者自ら編み出した”オリジナルな生活の知恵”を共有されていたことです。当事者同士だからこそ話し合うことのできる内容が凝縮された、とても有意義な時間でした。

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当事者会に参加することは、仲間づくりや生きがいづくりにつながります。当初は参加を嫌がられていた方も、最近では「毎回いろんな話ができて楽しい」と欠かさず参加されています。また、ふさぎ込みがちだった方も、今では明るくおしゃべりされ、楽しんで参加されています。
福島さんは、「同様な境遇にある方が、できるだけ孤立することのないように、積極的にPRしていきたい。そのために、あらゆる機関、団体と連携・協働の関係をつくることが重要」とおっしゃられています。

今回、「視覚障害」について記事を2つ掲載しました。いかがでしたでしょうか?
皆さんが自分の身の回りにある”福祉”に、目を向けるきっかけになれば幸いです。

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