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障害者週間特集 視覚障害①

毎年12月3日は「国際障害者デー」、そして12月3日から12月9日までは「障害者週間」です。
これは、広く”障害”について啓発し、理解と関心を深めることを目的に、障害者基本法に定められています。
今回は、「視覚障害」を切り口に取材した記事を掲載しました。是非、最後までお読みください。

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今回お話を伺ったのは西口さん。府中町在住です。
「幼いころから目は悪かったように思う。特に夜は何も見えなかったなぁ。」と言う西口さんは、就職を機に故郷を離れて以来、府中町にお住まいです。
自動車部品メーカーで働いておられましたが、その頃から徐々に視野が狭くなっていったそうで、70歳を過ぎた今ではほとんど見えないとおっしゃっていました。

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別の日には、西口さんがチャレンジされている”歩行訓練”に同行し、取材させていただくことができました。
歩行訓練では、自宅からよく利用される施設まで、白杖を使って歩いていくことができるようにと練習されています。
取材した日は西口さんの自宅から、指導者の方と一緒に”マエダハウジング府中町ふれあい福祉センター”までの道のりを往復しました。
元来歩くことがお好きで、自宅を出発してから帰宅するまで、多少の疲れはあったものの、時折笑顔も見せながら歩かれていました。

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人に道を説明する時、「ここからまっすぐ行くとありますよ。」と簡単に説明しがちな道だとしても、点字ブロックにフォーカスすると、曲がったり向きを変えたりしなければならない箇所が、思った以上に多くあることに気付かされます。
また、点字ブロックがあるように見えても、車通りの多い箇所ではすり減って凹凸が無くなっていたり、草が伸びてきて点字ブロックを隠してしまったりしているところもありました。
それでも、「いざという時に1人でも動けるということは、自信にもつながるよ。いつでも支援してくれる人が傍に居る訳じゃないからね。」と西口さん。歩行訓練を始めてからというもの、外出することに対して自信がついてきたとのことです。

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お話しの最後には、「今やっていること、参加しているサークル、これからもずっと続けていきたいね。あと、自分にできることは協力しますよ。」とおっしゃっていただきました。
今回西口さんを取材させていただき、普段何気なく通っている道や建物の中など、意外と身近にある点字ブロックに対して興味・関心を向けてみようという気持ちになりました。
「なんでここにあるんだろう?」「なんでここには無いんだろう?」
皆さんも是非、身近にある点字ブロックを見つめ直してみてください。

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