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地震、雷...

 家業が零細鉄工所ですと似たような会社さん(家族経営、または社長のみ)とのお付き合いが、けっこうあります。
 こういう社長さん達は、高度経済成長やオイルショック、バブルなど、俺の舵で荒波を越えてきているのでホント強いです(クセも強いです)。
 政府の政策をみていると、非効率(だけどプライドが持てると思うのです)な働き方は減っていくのだろうと思うのですが、こういう大先輩達(70歳は鼻垂れらしい…)の諦めない力や、どうにもならないものを、どうにかしちゃう力は話を聞くだけでも面白いですし、勉強になります(が、書けないような話が多い)。
 
 今日も先輩オジジの昔話を聞く機会がありました。
 夜中まで仕事をしていてお化けを見た話、代金を取り立てるのに怖い人と言い争いになった話…。面白おかしく話してくれるもののけっこう怖い話でした。
 怖くなかったのかと聞くと、俺しかいないんだから、しょうがない。しょうがなければ、どうにかしちゃうのがオジジです。
 
 と、テレレレテッテッテッテレと携帯が鳴りました。オジジの携帯電話です。
 「…うん…あっすまん…いや…ごめん…。」
オジジ、謝り通し&気をつけの姿勢です。
 奥様からの着信、「糸の切れた凧じゃないんだから!!!」
聞こえてしまいましたが、知らぬ知らぬ。奥様、穏やかで立ち姿の美しい方です。
 「おっ、もう、こんな時間か、じゃっ稼いでちょうだい。」と、言うが早いか、軽トラのスーパーバックの音が響き、オジジは帰っていきました。
 お化けより、怖い人より、まんじゅうより怖い…。
 だって恋女房、大事だから怒られたら言い返しません。言い返せないのでは、ないらしいです、ふーーーん。
 おっかないものがあるのは、いいことらしく、元気なオジジが多い気がします。今日が無事かは知りませんけどね(笑)。

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