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三つ子の魂

かつて日記に何を書いていたのか。
いまとなっては思いだせないが、苦労した記憶はない。
学校生活では避けてとおれない読書感想文も作文も、
嫌だと思ったことは一度もない。

では、三度の飯より好きかというと、そうでもなく、
それなら読むほうが圧倒的に好きだった。

しかし、書くことは性に合っていたのだと思う。
学級新聞や壁新聞をつくる時間が好きだった。
記事を書くことだけではなく、題字や見出しの書体に凝り、
絵心はないけれどイラストや罫線にもこだわって、
ひとつの世界をつくりあげることに没頭した。

ただ、新聞記者になることは考えなかった。
当時はデザイナーやコピーライターという仕事も知らなかった。
だから、いま振りかえって思うのだが、ジャーナリズムよりは
デザインやコピーに興味があったのだろう。

紆余曲折ありながらライターになり、デザイナーやカメラマンと
いっしょにPR紙やウェブサイトをつくっている。
「三つ子の魂百まで」だろうか。

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