おもいでと、やくそくと、ほご。
君が私のトコロを定期的に観に来ていることはうっかりつけてく閲覧履歴で知っていた。あんなサムネをつけるの君くらいだからそりゃバレる。それでも自分ばっかりちゃんと鍵垢で、ずるいなあ、と思いつつ、私は私の日常のことをあげていく。
しあわせですか?
しあわせですよ。
今日また足跡がついていた、鍵はない。
しあわせそうな新しい一家の主がそこにいて、温かな涙がふいに滲んできた。あゝ
しあわせそうで、何より。
もう一度交わることはない人生だったけれど、あの時、あの瞬間の本当の気持ちがあるから、これからもっと、豊かに生きていける。ありがとう。そんなことを思ったのでした。
わたしも結婚したのです。
約束の日までに、それぞれのしあわせをもって。
僕らはそっと、約束を反故にする。
いや、守ったのかもしれません。
お互い以上に
ぴったりな人と人と巡り合ったのだから。
おもいでだけは、そっと、ほご。
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