第2回公園 脚本紹介⑥『唯一の恋』
律斗の歌詞ノートを開き、新曲『唯一の恋』の歌詞を読み上げる慎一。トイレから戻ってきた律斗は、その恥ずかしさから歌詞ノートを取り上げようとするが中々取り返せない。
「おまえさあ、……相手の女の子は、どう考えても花梨だろ。花梨。」
「いやちょっと待てちょっと待て!!……花梨の花言葉、『唯一の恋』……恥ずかしお前。」
「……まあ、分かってるけどさ。歌詞が恥ずかしいのも、こんなんじゃ花梨にも キモがられるだけだってのも。」
そして律斗と慎一は、よりよい歌詞を作らんと一緒に考え始める。できた歌詞を読んでいると、知らぬ間にやって来ていた花梨。覚悟を決め、一緒に演奏しようと切り出す。
「折角書いたなら練習してみる?その曲。」
「あでも自分宛てのラブソング本人に演奏させる男とか普通に無理だからな?」
泣き叫びながら歌詞のページを破りくしゃくしゃにして自分の口に放り込む律斗。幕。
こんにちは、たけしばです。公園後にシーンごとの写真を撮るのが大学時代からの恒例としてあったのですが、一瞬しか出ない花梨がはちゃめちゃに撮られまくってて笑いました。やっぱり楽器を演奏する人って写真映えするのよ。わかるぞー。
『唯一の恋』は、本公園「クリエイターズ」の脚本が一通り出そろった頃の脚本家会議にて、高校生テーマで恋愛モノが一個もないのはおかしい!と急遽追加した脚本です。というかX(旧Twitter)の宣伝文句に恋愛ってワードが入っちゃってたし。恋愛×クリエイターということで色々ネタを考えまして、ラブソングの作詞をする軽音部の話に落ち着きました。真剣にクリエイトした詩を軽くひねって振ってほしいなあーと。あんまりバッドエンドっぽい脚本なかったし。
いかに痛々しい恥ずかしい歌詞を書こうか……軽音部ってことはコードの話は必須だろう……サビでよくわかんない英語入れたらキツいな……女の子を花に例えてみたりとか(ここで名前が花梨に、タイトルが唯一の恋に確定)……一小節増やしてまで台詞っぽい詩をつけたらハズいな……
作詞、なかなか愉快な時間でした。使ったことのない脳みそがぐるんぐるんしました楽しかったー!
また演出面でも、はしご登り、Siri、ヒス構文、覚悟を決めた表情、くしゃくしゃもぐもぐ、転換中にも遊ぶ、『クリエイターズ』のなかで声をそろえて「 作んなよ!!! 」、、、
既に真面目な脚本があることは分かっていたので、おふざけに全振りして遊びまくりました。劇中に全っったく存在しない楽器演奏シーンをnoteのヘッダー画像にするくらいには遊んでいます。空き地っぽいね。知らんけど。
ただこんなあほな脚本をさせてしまったことについては役者陣に本当に申し訳ないと思っていますね。これに懲りずにまたやりましょう。
最後に、律斗がはじめ書いていた歌詞を載せて結びとします。ここまで見てくださりありがとうございました!
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……恥っず。
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