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見えない突き、かあ…

そういえば稽古の時も話してたっけ。
「見えない攻撃が来たり、打てたりする」とHiさんも不思議がってたし、
棒の動きで、伸びてるのがまるで見えてない感じのあさきさんとか。


この辺は、認識の問題だと思ってる。

目というのは、結構正確に景色を写してると思う…それこそ、見えるそのままを。
認識できてないのは、処理する側の脳であって。
まあそりゃそうよね?
鮮明になるほど画像処理も情報処理もリソースばか食いするし。

その中でも、動体は最たるもので…
「小さいもの」が「速く」動けば処理しきれず、動きがコマ落ちするわね。
余計に速く思える。


心理的なものも大きな影響がある。
脳はめんどくさがりだから、すぐ手抜きをするそうで。
要はキャッシュメモリみたいなもので、ある程度先読みして現状を処理して負荷を減らしてて…
状態の変わらないものを認識から外してその余力を他に回そうとする。
ある程度を「想像」で穴埋めしてしまうんだね。

勝手な条件付けだけど、そうでもしないと処理しきれんというのはあるんだろうね。
コールに対して何か返さんと司令部としての仕事が成り立たんのだし…まあ現実でも渋滞とか無視とか色々あるけど。
そういう意味では脳って生真面目だね?


だから何だ、というと…
こういった習性を使えば、ごまかしが利くという話で。

前面投影面積なんてのを小さくすれば、「動いてると認識しづらい」とか。
視界の周辺にいくほど認識を曖昧にしてるから、障害物…腕とか視野外に隠れるように動くとか。
手品の、相手の注意を別のものに引いておく、というのと同じよね。
タネも仕掛けもある。

自分に自信あるほど引っかかりやすいのも同じよね。
それを楽しめると、また違ってきたりもするんだけど。


物理的な速度なんて、人間という構造上の制約があるから、そこまで違いがあるわけでもなく。
現に、横から見てたらそこまででもない突きも、自分が攻撃されてみたら捌き切れないというのはよくある話で。
実際の速度と体感速度は人によっては落差があるよ、というね。

こういったものを諸々組み合わせていくと、騙すこともできるわけだね。

思い込みはなるだけ持たず、
目の前の事に意識して、
慌てなければ、
誰でも対処は可能だと思うよ、日常や仕事も同じよね。
ただ、それをやるための消耗は、人によるから何とも…
持続可能な程度で抑えとくのが一番だけど、使えるなら使い潰すのが今の世間様だわね…知らんけど。