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ちと物思いに耽ける

動画見てたら、
「(試合に)勝てない子は、努力不足でなくてコミュ不足」
と言ってるのがあった。

妙なこと言ってんな?と思って見てみたら、
「指導者はひとりひとりの生徒を見てない」
「親も指導者とコミュとってないけど、指導者にコミュ力無い」
「勝てるのは、指導者と仲良くなって効率良くやってるからだ」
と。


…どの立場からこうした意見が出てくるんだろう、と考えてみた。

一貫してるのは、「親の立場」かな。
お金払って預けてるのに、月謝以上の成果が上がっていない。
努力は親も子もしてるのに…というように読める。

最後のは僻みやな。

この辺で嫌になって見るのを諦めたんだけど、
何とまあ自分勝手な願望を、自分とは別の人格である子供に背負わせてるもんだな…と。

試合なんざ相対的なもんだ。
努力してたところで、相手もそれ以上にやってる。
不公平もザラにあるし、運もある。
それでも勝ちを掴むから称賛されるのであって、「勝てないのは〇〇のせいだ!」というのは通らんやろ。

指導者が仲良くしてる…これを贔屓と見てるのだな。
人それぞれの進捗状況があるし、気分もある。
無理に押すよりも気を惹いてやるのが指導だと思うんだが…
ゲームみたいに効率よく数字が積み重なるとでも?

そして、勝ち負けってそんなに大事か?というね。
勝ちがそれだけ大事なら、「自分自身が」道を示せば良いんやで。
負けたから、と怒鳴りつけたり叱ったりという醜態晒す太鼓腹の偉そうな親御さんもよく見かけるけど。
自分で試行錯誤して、共に取り組んでやれば良いんやないかね、親子としても。

ちなみに、今の道場では親子で稽古する部があって、とてもうまく行ってるように見える。
技量やなくて、雰囲気がね。
私も思わず手助けしてしまうくらいには、良い雰囲気で元気に暴れてる。


指導者なんて、権威じゃなくて単なる手伝いでしかないで、頑張ってる本人の努力への。

だから、うまく使え、というのはまあ本当だけど…お前が悪いと言うのは筋違いやと思う。



これが私の立場からの見方だけど。
コメント欄でも動画主は色帯だから説得力ゼロとか、優勝経験あります、組織と段位メールで見せますとか、場外乱闘繰り広げてた。

組織も段位も、素人思うほど立派なもんでもないで…
こういうのを見てると、知らん人ほどほんとに権威に弱いなー、と思う。
そんなん見せびらかしたところで、言ってることも正しくならんし、その子も上手くならんで。


勝ち負けに拘らんようになると、色々学びも多くなるし視野も広がるんだけど。(負けて良いというわけやない)
反則だー!なんて叫んでる程度の視野だと、スポーツなのになー、と。


あ、この辺の感覚の違いがギャップになってるのかも?
こっちとしては、大仰な事言うつもりもないけど…死ななきゃOK、だから。

ジジイも言ってたけど、
「死ぬまでに初段であればいい」
と。
初段なんて簡単だ?という人は、ぜひ老いを超越してほしい。

「人は60で人生を一周する」
人は30で最盛期を迎え、子供に返るのよ。
つまり、子供にすら負ける状況に必ずなるということ。

その状況で、初段…攻防をひと通りできるまで、保っていられるかやね。
卑怯だ反則だと言ってなんとかなればいいな。

その境地を目指して、こんなぼんくらな私もぼろぼろだけど頑張ろうとしてるのよ。


要するに、実利求めてやらせてる親と、実際やってる立場の子と、経営者に立つ指導者と、趣味でやってる私(w)
…みーんな立場が違うんやから、話なんかまとまるわけないやな、と。

それでも、やらされてる子達も、やる以上は…願わくば楽しみを見つけてほしいもんだな、と私なんて思ってしまう。

手が届く範囲だけでも、楽しく稽古してもらおうという動機やね。
そういう意味では、嫌々やってる子が少ないのは良いことよ、今の道場。
まあ上手くなれ、というプレッシャー少ないしなw
必要なら頑張るやろから、楽しいのが一番やね。