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③連打への対処

Iさんの質問やけど…正直、「後ろに下がってく」のを止めることが先決やないかなー?

延々と下がっては長い脚で突き放すようにしてるけど、それではずーっと追いかけられるで。

それに、蹴っても威力乗らないでしょ?
普段は素晴らしい蹴りしてるのに。

逃げ場は、自分の前にしか無いのよ。
後ろは逃げてるんやなくて、追い込まれてるんやで。

で、連打はというと…

初弾を必ず捌く。
反対の手で打てないように、予め押さえておく。
捌けなくても大丈夫。
当てた手を抑え込んで、動きを止める。

引っ掛けた手を、相手に引っ張ってもらってそのまま相手を打つと、連打はできないやね。
伸ばしたままでいるなら、関節を極めて更に無力化しつつ、打撃を入れてけばもっと有利になる。

強引に打ってきても、腕を伸ばしておけば滑っていって当たらないし。
そしたらがら空きの正面があるから、叩くだけやね。

半歩前に出て、相手に重なるようになると、反撃もうまくいくよ。
当たらない所でいくら攻撃しても、意味はないんやでKさん。

…ここまで書いてみて、こういった「想像力」が働いていないな、と感じた。
相手が動いたのに「反応」するに終始してるというか。
それでは単なる反射速度の勝負になってしまって、私みたいなぽんこつでは勝負にならんでしょうよ…(´・ω・`)
経験知、というとおり…知った事を活かして、相手を読むのも必要よ。
まっさらな相手の場合は、様子見を入れがちなのは必要な最低限の情報を仕入れてるんやね。

ここで言えば、コンビネーションを打ってきても対処してる。
最初の前蹴りを潰し、ワンツーを強引に打ってきても捌き、詰まった間合いでローキックを出す前に足を押さえて崩し、避けられない体勢で反撃を入れ続ける…
こんな感じでやれるのは、そのやり方を知ってるから、やね。
分解や組手をするのは、そういった経験を積むためで…暴れる為やないで?

そんな中で小技として、膝で相手の重心を崩すというのも見せる。
重なるように入るとこれが活きてくるんだけど…
破り方も見せとく。

これは一瞬だから有効なのであって、いつまでもくっついて押さえてると…蹴られて痛い目に遭う。

後ろ足蹴られたり、くっついてる膝をかかとで蹴られたり。
私足癖悪いからね、こういう事やるのよ。
掛け手で触れてるということは、固定されてるという事。
蹴りを使っても二点の支えがあるから安定してるのよ。

触れるというのは、これだけ危険な行為だということやね。


④組手の小技

肘膝解禁してもいい?とお伺い立てたんだけど。

あさきさんは上等だ!と言ってたんだけど、Kさんは嫌がってた。

なんでやー?
こんなふうに便利なんやでー?と、使い方を手ほどき。

肘や膝を使う時、拳足のほうが間合い広いから先に当たるのよ。
それを理解して…当たらないように近づいてから、打つのがコツよね?

振り猿臂…水平に振る肘打ちの場合は、手首を狙うのもあるし、相手を引き込んで上腕や脇の下、側頭部や首を狙ったりする。

肘でなくても、一本拳で骨を引っ掛けるように叩くことも同じようにできる。

えげつねえ…と言われるけど、まだ目を狙ってないし、死角から縦肘割り込ませたりしてないからマシやで?
全体重かけた打ち下ろしの肘なんて、くらいたくないやろ?

とまあ、こんな感じに使えるよ♪
と言ったら、何やら真似してた。

まず肘の当てる部位を知ることからやなー。
小指からの一本の線が、肘の当てるとこよ。
斧とかと同じで、刃筋を立てんと自分が痛いで。

⑤聞かれたこと

STさんにも聞かれた。
見てると、連打もワンツーもそれなりにできてる。
ちゃんと拳頭に当たるように拳の向きを整えただけで、OKを出す。

覚えてくれて、上達に繋がってると、こちらも嬉しいやね。


あさきさんは重心をあちこち動かして、バランスとろうとしてたけど…
肝心なとこができてないので、説明し直し。

おしりだけ動かしてても、重心は動いてないのよ。
この場合の重心というのは、頭と腰が乗っかった、鉛直方向の線の事。
それを崩すと動けなくなるのでお盆(腰)に乗せるように動く。
のめり込んで打ってたりする人は、ちゃんとその線を軸として円回転をつけて動いてる。
そして、頭と腰、足の一本の直線自体を崩していない。
こういうのを軸と言ってるんだね。

で、あさきさんはお尻だけ横にずらして、移動した気になってるという事。
上体を腰に乗っけてあげて、目線をしっかり正面に向けさせて、と修正する…
つらいですー!と言ってる。
そうやね、つらい状態やね。でも維持してね。
捌く時の一瞬だけのかたちだからね。
絶対的に不利なのを、有利に傾けるためのものなんだから…工夫や理屈は当たり前でしょ?
がんばれー。


そういえば、腕を胸の前に縦に畳んで、という動作が何か、も説明した。
私の使い方、としては…相手の手を押さえて攻撃封じて、そのまま前に進んで、体当たりの要領で、肘でぶつかっていく。
下からカチ上げて崩してもいるから、見た目より随分と嫌な攻撃になる。
貼りついていく時の入り方やね。

まあ、下がって逃げるなら、そのまま手を伸ばして攻撃するだけなんだけどね。
固まってたり、攻めっ気が強い時は、こうして相手の間合いを外しつつ攻撃してくんだね。
試合などではポイントにもならんだろうけど、揉み合いでも使えるし、便利なものなんだけどね。


とりあえず列挙したけど、また思い出したら書こう。
しかし、最近熱心に聞くようになったなあ皆さん。
理解度が進んで、必要と思えてるのなら良いんだけどね。

さて、今日は11時からぎふメディアコスモスでお稽古。
頑張らなきゃね。