9/3のおけいこ

少し早く着いたので、準備運動もそこそこにTさんと型から始める。

ないふぁんちを教えてくれというので、教える。

去年はまるで理解できなかった事でも、今日は少しずつでも理解し始めてる。

成長やね。

二通りの立ち方がある、という事と…非常に要求されることが高いという事が理解できたみたい。

それだけでも成果よ。
私なんて、これ教えるなんておこがましいもんね、本当なら。
すまんね至らんやつが教えて。


基本はあちこちでくっついて、冷やかしたり、励ましたり。

新しい子らにもくっついて、一緒に稽古する。
割と真面目にやってるね…いい蹴り出すね、驚いた。

Kさん、負けてるで。


シャドウでも、おっさん連中が集まって派手に蹴り合ってる。

危ないので様子見てたら、Iさんの策にまたドハマりしてるKさん。
腕を伸ばすIさん、それをどかそうと出された手を叩くKさん。

…先週も教えたけど理解してないのな。
行動止められてるんやで、Kさん。

一番良い所に据え付けられて、心置きなく蹴られてるのよ。

タネ明かしして、いい位置に足止めされてるのを説明しても…やはり分からんみたい。

Nさんも、「言ってることの1割くらいしか聞いてないね」と。
まあ、そんなもんでしょ。

痛い目に遭っても分からんのだから、時間の流れに任せるしかない。


実験台として、Iさんに同じやり方で組手してもらう。

手を伸ばして後ろに重心あるので…
蹴られんように、一気に伸ばした腕を利用して手繰り寄せる。

蹴ってきたら、膝上を押さえてそのまま足をとり、相手を崩してから叩く。

あ”ーーっ!!と混乱するIさん…混乱しすぎやで(• ▽ •;)

しっかり保てんように叩きまくるんだけどさ。


顔あるなら簡単ですよねー、とかぬかすKさん。
あほやねー。
顔あろうがなかろうが、間合い変わるだけでやること変わらんで。

他人をなめてるから、いつまでも自分の向上が見込めんのやで。


ミット打ち。
小さい子らのを「真面目に」受けてみる。
当てさせてくれるのを前提としてるから、
遠かったり近かったり、
打ちやすい位置でなかったり、
何するのかあいまいだったり…

ムキになってくる子、
途方に暮れる子、
反応は様々だね。

追う、という事や、
何ができるのかを考える事、
「退かない」という事、
色々大事な事なんだけどね…
まあ、単純に追いかけっことしても楽しめばいいやな。

Mが久々に来て、知り合い引き連れてサボってた。
ますます生意気に磨きがかかってきたな?
こらそこの不良、人巻き込んでないで稽古せい、と言ったら。
疲れたとかダルいとか言ってるけど、蹴るならやる、と言う。

足が上がらなくなってる。
まあ体ができてきたんだろう、私より背が高くなったかな?

今までみたいな蹴りでは、難しいというなら…
おっさん系?の蹴り方にしてみるかね。

まずは、まっすぐ上に足を上げる。
足だけで、思い切りよく振り上げる。
そして、少しだけ、体を斜めに倒す。

あら不思議…
足が斜めに走って、上段回し蹴りに。

驚いたのは蹴ったM本人。
「さすが俺、天才だな!」
と自画自賛。

あほめ、誰でもできるわ。
それこそ私みたいなのでも。

組手すんぞー、と言ったら逃げた。
ま、あんなもんやな…
まだ来るだけマシやな。


居残りは、せーさんをIさんとTさんとでやってみた。

Iさん、自信満々に「忘れました!」。

まあしゃないやなー…凹

一緒にゆっくり打つ。

途中で、何をやってるのかを実際に体験してもらう。

一番重要な動きの所に絞り。
半身で構え、攻撃に対して…
掛け手で相手の攻撃を捌きながら引き込み、裏拳打ちで迎え。
即座に拳でカチ上げて、
捌いている腕にそのまま肘を落とす。
そこを支点として下段…下腹部を鉄槌打ち、(蹴りを捌くのにも使う)
逃さんように相手の背に腕を回して、鍵突き。
相手の膝を踏んで乗りかかり、崩しながら投げ捨てる。

Iさんは…
なにこれ、どんだけいたぶられるの?!とおののき。

Tさんは、えげつねえ…と呆れてた。

見ると聞くとじゃ大違い、百聞は一見にしかず、やね。

その後の、蹴り足を受け止められた時の対処…更に前蹴りで蹴り込んで突き放し、足を踏み降ろしてその場の強い逆突き、廻し受けを投げに応用して、と見せたら、納得してくれた。

「使えるわ」と。


まあね、何するか分かってないと、
端折られた部分や見えてない部分があるけどね。
試合のルールには合致してないから、
まるきり使えんというのも分かるけど。

身を護るのには使えると思うよ。

こういうのは、手口は単純。
知ったらすぐに理解できるから…あとは繰り返すだけやで。

早く動かなくても、きちんと動くだけでちゃんと意味はあるから…
よく言われたのは、
ひとつひとつの動きを大事にしなさい、と。

まあまずは覚えることやねー(;^ω^)

Nさんは、まとめ役に立候補したようだね。

皆が集まるように手を叩き始めた。

ま、頑張ってくれ…私が抜けても大丈夫なように。