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素手とグローブ

書いたっけな?と思いつつも、こないだ話に出たので書いてみる。


素手が基本、というのは…まあ当然よね。

てぃー(手≒空手)は、ぶさー(武士)の鍛錬として伝えられたものだし。

得物持ったり組討ちしたりと、色々握るものがある。

叩くのも、拳頭(ナックル)だけでなくて、用途に応じて適宜手形を換えて使い分ける。

こういった使い方だと、手袋くらいかね、使えるとして…戦場では大陸風だったみたいだし、暑いから身軽だったやも。

ますますグローブなんて使わんわな。

名人の逸話なんかでも、木の皮むき競争(何でや…)で拳を使う話や、女性が売られてる豚肉を素手で切り取る話も出てくるから、素手を武器化する考えはあったみたいやねー。


本土では、寸止めという当てる寸前でコントロールする試合形式が考案され、更にはグローブを着用していったけど…

もうひとつの流れ、フルコンタクト空手では、素手で殴り合うのに回帰してる。
年少組は安全のためウレタンのサポーターを着けるようになったけど、基本は素手。

その他、実用性の追求に防具を着けて叩き合ったり、試行錯誤を繰り広げているけど…細分化されただけやもしれん。


まあそんな中で出てきたグローブだけど…
使う側としては意外と苦労する。

何せ今まで培ってきた当て勘が、クッションの厚みだけズレるのだから。

素手で当て慣れた人ほど、アジャストが大変なんやないかな。

素手で殴っても壊れへんし!という自負もあったりして、めんどくさい(笑)

あんたの手が壊れるのより、相手の心配せえ!とは思うのだが。

この辺、ようやく普及したけどレガース(すね当て)やサポーターも一緒だった…

滑るからイヤ!だの、鍛えたから大丈夫!だの…あんたの(以下略)


決定的な違いは、他にもある。

衝撃の伝え方が違うのよ。

素手は固く握って鉄球ぶん投げて、当たった所を壊す感じ。
骨や表面は壊しやすいけど、中まで通すのはまた違う打ち方が要る。

グローブは…当てた所を壊さず、衝撃を中まで伝えてダメージを通す感じ。
内臓揺れたり、破裂させたりさせやすい。


あとは、グローブ自体が防具になるとこ。

この辺はボクシングが洗練されてる…といっても、人によるのよなあれも。

考え無しにガンガン振り回すだけのボクサーもいれば、
盾みたいに上手く扱う人もいて…
しかもそれが継承されてなくて、単に個人的なものに留まってるというのが。


素手は開手(平手)をトラッピングに使うけど、ボールペン持ち出されるだけでも刺されて損だしねえ。

サイがあれば、掌で刃物でも受け止められるんだけど。

あれは武器ではあるけど防具でもあるのよな。
話がズレるけど。


よもやま話となったけど…
明確に違いがあるのが素手とグローブで、
使い方も変わってくる、というお話。
(あくまで個人的な視点です)←これ入れとかんとな(^~^;)ゞ