好きなものが同じでも、すごい人には近づけなかった陰キャ時代
♡前回の記事
自分の昔話でもしようかな。
小さい頃から、イラストを描いたり、歌ったり、踊ったりするのが大好きでした。
しかし……
上手いわけでもなく。ダンスが踊れるわけでもなく。
言ってしまえば【ただの素人】です。
田舎で、すぐ遊べるお友達はいなかったしだいたい1人でした。
『アニメや漫画好きな友達が誰もいなかったわけはないよね?』
小学校や中学校には、私と同じようにアニメや漫画を好きな友達も少しはいました。
ただ、私とは全然違っていたのです。
ダンスを習っていて綺麗に踊る友達が、ボカロ曲を覚えて軽やかに踊ってみたをやってみたり。
耳コピ演奏でアニソンをピアノアレンジする友達や……
絵画でいくつもの賞を総どりする子がアニメキャラを描けば、イラスト部で大人気になっていました。
『私も好きなんだ……!』とか
『私もその曲なら踊れるから一緒に……』
なんて言えるわけがありません。
どちらかと言うと、私はそんな友達から少し離れたところにいる
変わった陰キャでした。
後ろの席で机に向かってノートに落書きをしながら、窓際に集まるアニメ好き陽キャグループが楽しそうに『昨日のアニメ見た?』なんていうトークをこっそり聞いているタイプでした。
『好き』なことを思いっきりやっている人は尊敬します。
そしてその周りにはたくさんの人が集まっていて……
次はこの舞台に出るんだとか、クラスのカワイイ子が地方TVのアナウンサーになっていたり。夢叶えててすごい。
同じ【好き】を持っていても、笑顔でキラキラして可愛くて愛想のいいあの子はどんどん先に進んでいきます。
とってもとってもうらやましかったのです。
大学生になったころ、こっそりとイラストや漫画や絵を描いて投稿していたのがメルマガ、ホームページでした。
私だとばれない様に、名前を変えて好きなことを書き綴っていきました。
『これのこんなところが好き。私ならハッピーエンドにしたいから物語はこんな感じかな』
『こういうことしてみたい!これをアレンジしたらいいのかも』
そうすると、少しづつですが
『私もそれ好きです!わかります』
『あなたのストーリーいいですね』
なんてコメントをもらうようになりました。
そして、勇気を出して好きなライブ会場に行く!というと
『私も一緒にいっていいですか?』と女の子が合流してくれました。
初めてインターネットを介して出会った人と仲良くなりました。
実はこの時チケットが買えなくて、グッズだけでも欲しい……といったライブだったのですが。心優しい人がチケットを譲ってくれて、なんと初めてライブを見ることができました。
ライブの後はすっかり打ち解けて、『よかったら今度は秋葉原で会いましょう!』ということになったのです。
そのころから、イベントなどがあると秋葉原で観光してからライブとか、ライブの打ち上げはアキバで!というのが多かったイメージで、私もその流れで秋葉原の街に行くことになったのでした。
そこで初めて連れて行ってもらったのが、とあるメイド喫茶でした。
可愛い制服に身を包んだ女の子が『おかえりなさいませ』と出迎えてくれました。可愛いお洋服に身を包んだ女の子が向けてくれる笑顔……その一瞬で私は虜になりました……
当時からテレビで『萌え萌え!』というメイド喫茶ばかり取り上げられていましたが、私が行っていたお店は違っていて。
特にメイドさんたちと話に行く場所ではなくて。
店内では、静かに空間を楽しむ人
それぞれ自分の時間をゆっくりと楽しむお客さんが沢山いたのでした。
秋葉原で買ったものを広げて戦利品を楽しむ人
パソコンを広げて仕事に集中する人
みんながそれぞれ自由に過ごせる場所でした。
当時から私も、打ち合わせや話し合いの場所にこのような落ち着いたメイド喫茶を使っていました。
友達と数人で集まっては、こんなことやりたい!参加したい!などなど……
楽しい企画について思いっきり話しました。
もしもその場所が
すごい人ばかり集まってキラキラしているような所だったら
私はきっとそこにはいなかったと思います。
何かやってみたい…同じ趣味の人と出会ってみたい
そんな初めての人が来ても、あたたかく迎えてくれたのがとても嬉しかったです。
私は人とかかわるのがそんなに得意ではなかったですが、やりたいことに対する強い思いだけは負けなくて。
こういうことやりたいんだよね!といったとき
同級生や仕事の仲間なんかはよく知らないのに意見されたり
『現実的に無理だよ』
『やれるわけないじゃん』
なんて言われることがよくありました。
でも、当時ドキドキしながら行った秋葉原
そこで会った人たちは違っていて
知らないことにも耳を傾けてくれたし
『それいいじゃん』
『楽しそう!これをこうやったらできるかもよ?』
って言ってくれる人が多かったんですよね。
だから、メンタル豆腐な私は
まだ秋葉原で頑張れてるんだって思います。
今は仕事が忙しくなってしまったり、当時の仲間も環境が変わり秋葉原で集まるようなことはなくなってしまいましたが。
今も、そのきっかけをくれた場所である秋葉原に感謝しています。
趣味から自分で何かを初めて、活動を続けている人、仕事にしていくために前に進んでいる人を尊敬しています。
何か始めるのって最初は勇気がいるし、自分にあう形に落とし込んで発信し続けることとか。
そのために準備することも沢山あって、すごーく時間かかります。
SNSが当たり前にある時代なので沢山発信している人が目立つのは当たり前ですが。
スマホを見ていない時間の裏でやっている作業や、自分に向き合う時間のほうが大切なんじゃないかなーって思ってます。
表に出ている活動以外ってよくわからないから『あの人こうじゃないか』とか『最近何してんのかわかんない』とか…噂が流れたり、謎に決めつけられたりもありました。
まぁ、SNS使いこなしてガンガン営業してすごい目立つ人はうらやましいですよ。
でも今は、自分の時間を大事にするのが好きです。
陰キャの私のいいところ?は人とのコミュニケーションが減れば
自分と向き合ってひたすら自分がやりたいことに集中できることですかね。
この文章も、時間を作って一人で書いてますけど。
この文章になってあなたの目に触れるまでにすんごい時間かかってますけど(文章書くの苦手なので)
私が原作する物語『あきかふぇ』をもっとたくさんの人に知ってもらうため、こういうことも発信していきたいと思います。
宜しくお願いします!
次回
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