皆村春樹先生インタビュー 【クリエイター図鑑Vol.4】
皆村春樹先生インタビュー ―――――
秋葉原のどこかで喫茶店を営む、リサ・ナナの2人がインタビューしていく『あきかふぇクリエイター図鑑』第4回!
ナナ:今回はイラストレーターとして活躍する皆村春樹先生にゃ!
リサ:以前、第13回同人即売会秋コレのメインビジュアルも担当してくれたのよね。
こちらのインタビューは、秋葉原を中心に配布しているフリーペーパー秋コレ57号紙面記事として掲載しています。
💟皆村春樹先生のお仕事は?
ナナ:早速インタビューにゃー!
リサ:今の具体的な仕事内容を教えてください。
皆村:美少女をメインとしてイラストレーター・キャラクターデザイナーをやらせていただいてます。過去には雑誌のピンナップ、ラノベの挿絵、カードゲーム、美少女ゲームの原画、Vtuberのデザイン、ゲーム内イラスト、CDジャケットイラスト等に携わらせていただきました。
ナナ:ラノベやVTuberのママとしても有名なんだにゃ!!
皆村:「僕の妹は漢字が読める」ほか、ライトノベル7タイトルを手掛けたり、ホロライブ所属のVTuber「夏色まつり」のキャラクターデザインも担当しています!
リサ:可愛くて元気なまつりちゃんの配信、私も見たことがあるわ!
ナナ:「アズールレーン」「東方LOSTWORD」「東方ダンマカグラ」などゲームのキャライラストもとってもかわいいにゃ~!
💟秋葉原について教えてください!
リサ:早速ですが、秋葉原の街のイメージ、秋葉原に来たことがあるようでしたら思い出など教えてください!
皆村:初めて秋葉原に来た頃は、まだ電気街口の前にバスケットコートがあった時代でした。オタクの聖地だったのですごくテンションが上がって色々買い物していた記憶があります。
リサ:懐かしい時代のお話ね!
皆村:最近は行く機会がめっきり減ってしまいましたが、凄く発展してますよね。大きいビルはたくさん出来て、レストランなんて全然無かったのが今ではグルメも充実してますし。一番最近だと、ボルダリングの際に訪れました。秋葉原店は日本最大規模の施設らしいですよ。登った後はめちゃくちゃ筋肉痛になりました。
ナナ:運動ができるお店も増えたにゃ。ナナも行ってみたいにゃ!
リサ:皆村先生のイラストは、目がくりっとしていてかわいらしい女の子のイラストが特徴的で魅力ですが、そんなテイストを描くきっかけになったことなどあれば教えてください。
皆村:ありがとうございます!表情、特に目線はとても大切にしています。実は今までどこにも公表していないんですが、心の中でテーマにしていることがあって、「少女の色気」を大事にしているんです。なにげないふとした時の女の子の表情・しぐさにドキッとする瞬間を見ている方に与えられたらなと…。
究極的には絵の中の女の子に恋してもらえるくらいの作品を描けるのが目標です。
ナナ:見つめたくなるこの可愛さとキュンとするにゃ~♡
皆村:時代とともに絵柄もけっこう変遷してきましたが、これだけはブレることのない軸として持っています。
💟イラストを仕事にしたいと思ったきっかけは
リサ:子供時代からのイラストを仕事にしたいと思ったきっかけ、実際にどんな活動をしてきたかを教えてください。
皆村:幼少期は病弱だったのもあって、外で遊ぶよりはインドア派なタイプでした。絵を描くのももちろん好きで、物心つく前からよく描いていたと思います。小さいころから好きなものを仕事にしたい子供で、幼稚園はパンが好きだったのでパン屋さんになりたくて、小学生のときはゲームが好きだからゲームライター、中学生ではラノベにハマっていたので小説家になりたかったです。単純ですね。
ナナ:中高時代はどんな感じだったにゃ?中~高校生に打ち込んでいたことを教えてにゃ!
皆村:もともとインドア派だったこともあり、立派なオタクになっていたわけですが、高校生の頃に美術部に入ったこと、進路・就職などを意識するようになったことがきっかけで、まじめに絵に取り組み始め、ラノベの挿絵を担当するのが夢になりました。美術部での活動は小さいながらも県のコンペで賞をいただけたこともありました。
PCとタブレットを買ってもらって、当時ようやく普及し始めたデジタルイラストを描き始めたのもちょうどこの頃です。
リサ:形になる実績が積み重なると自信につながるわね。
皆村:それから、当時美少女ゲームがブームで、憧れだけで大阪の専門学校に入りました。初めての一人暮らしで、初めての見知らぬ土地、専門学校では自分と同じようなオタクばかりで...と、オタクとしても絵描きとしても、とても刺激を受け、充実した期間でした。
専門学校ではデッサン等の絵の基礎的なことから印刷、3D、映像等までデジタルでのクリエイター活動に必要なソフトウェアの操作を学びました。
https://x.com/halllki/status/1787116408868061528
ナナ:基礎を学んでさらに進化していったんだにゃ…!
皆村:就職は大阪にある美少女ゲームの会社に入らせていただきました。専門学校ではまあまあ上の方の成績だったので自分は描ける方だと思ってたんですが、会社に入ると全然で、力の違いを見せつけられました。
リサ:社会の厳しさを知った、という感じね…。
皆村:先輩たちにはとても迷惑かけたと思います。ここでも大変多くを学ばせていただきました。それから、会社を退社後に上京しまして、関東でフリーランスでお仕事を受け始めました。独立したてで実績も全然なかったので、退社した会社や他のゲーム会社などからグラフィッカーとしてお仕事をいただきつつ、同人活動も含めて細々と絵を描いていましたね。
ナナ:同人活動歴も長いのにゃ?
皆村:当時は同人の方で漫画も描いていたんですが、ありがたいことに、そちらを見て雑誌連載のお話をいただいたことがありまして。企画を延々と練ったんですが、オリジナルでのストーリーというのがまったく浮かんで来なかったので、申し訳なかったんですがその話を無しにしていただいて、もうイラスト一本でやっていこうと。電撃大王でのピンナップやラノベの挿絵のお仕事をいただけた頃から実績的にもかなり軌道に乗っていたと感じました。そこからは現在までイラストレーターを続けています。
リサ:商業のお仕事をするきっかけも知りたいわ!
皆村:初めて商業のお仕事をいただけるようになったきっかけは、コミケに参加していた時に担当さんにお声掛けいただいてからですね。まだPixiv等のイラストSNSの無い時代だったので、同人イベントの会場でお仕事をいただくことが結構ありました。
ナナ:同人即売会にチャンスがある…すごい情報だにゃ!
皆村:カードゲームのお仕事だったんですが、完成させて納品するだけで精一杯で。本当に色々勉強になりました。
💟これからクリエイターを目指したい人へ
リサ:これからクリエイターを目指したい人へのコメントや応援メッセージがあれば聞きたいです。
皆村:クリエイターを目指したい方、運動しましょう。ガチで。ガチです。
ナナ:衝撃のアドバイスにゃ…!なぜなのにゃ?
皆村:やる気・集中力・持続力...全部体力に依存しているからですね。
絵は練習すれば上手くなりますが、練習するリソースが無いとどうしようもないので、画力も体力に依存してるといえます。なにより、プロになるよりなってからの方がずっと長いです。自分のパフォーマンスを常に一定以上に保っておくことが仕事として絵を描き続ける上でとても大切なんですよ!…ちなみに僕は運動不足で絶賛死にそうです(てへペロ)。
みなさまは是非こうなりませんよう...。
ナナ:(ズサー)昭和なズッコケしてしまったにゃ…!
リサ:体力は何事も大切ということね。最後になにかアピールしたいことなどがあれば教えてほしいわ。
皆村:このような機会を設けてくださり、本当にありがとうございました。自分を振り返るいい機会にもなりました。これを読んでくださってる方には、これからも頑張ってイラスト描いていきますので、たくさん見てくれると嬉しいです。
皆村春樹先生 プロフィール
福岡県出身、埼玉県在住のイラストレーター・キャラクターデザイナー。専門学校卒業後、ゲーム会社にてグラフィッカーを経験。独立後フリーのイラストレーターとして活動し、ライトノベル・TCG・ソシャゲを中心にイラスト・キャラクターデザインを多数手掛ける。
SNS
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いかがでしたか?
今回は皆村春樹先生のインタビューでした。
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