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育児は「かわいい」と「ツラい」を行ったり来たり

わが子を眺めながら、深いため息をつく。
かわいいんだけどね、だけど、ずっといっしょにいると、はぁ…ってなるんだ。
なんの罪もないのにね、ごめんね。

例えばぼくが深夜1時に食器洗いをしなくても良い環境だったら、そんなため息はつかないかもしれない。
例えば妻がこんなにピリピリしないで家が平穏だったら、そんなため息はつかないかもしれない。
例えば子どもが夜も3時間おきに夜泣きしなければ、そんなため息はつかないかもしれない。

とても大切に思ってる。ありったけの愛情を浴びせて、衛生的な暮らしをさせて、栄養もしっかり摂って、すくすくといい子に育ってほしい。
嘘偽りない、本音だ。

でも、深夜1時にはなにもせずに布団に倒れ込みたい。
たまには7時間、誰にも邪魔されることなく寝たい。
妻とゆっくりコーヒーを飲む10分の余裕がほしい。

それができずに毎日となると、大切なわが子でも、顔を見ながら、ため息が出てしまう。愛しているのに…

生後6ヶ月間、ぼくは、そんな気持ちを抱きながら育児をしていた。

ため息だけではない。よろこびも数えきれないほどある。

小さな口で、ミルクを一生懸命に飲む姿。
すやすやと小さな体を丸めて寝る姿。
初めて見せてくれた笑顔。
ぼくの指をぎゅっと握るその小さな手。

毎日が、とても愛しい日々。
でも、慢性的に寝不足で、妻も毎日ピリピリしていて、しあわせだけでは語れない。
かわいいなぁ、ツラいなぁ、その感情を行ったり来たり。
もしかしたら、「しあわせ」って、ツラい感情も含んでいるのかもしれない。
かわいいとツラいを両腕に抱えていた日々を振り返ると、うん、いろいろあったけれど、しあわせだったと思う。

ぼくはこれからパパになる同志たちへ向けて、ぼくが感じていた「ツラい」を少しでも減らせたらいいなと思って、何かの参考になればとこの文章を書いている。

でも、残念ながら全てを解決することはできない。
どうがんばっても、子どもは3時間おきに夜泣きをする。
それは防ぎようがない。

妻のピリピリは、なくなったら最高だけど、妻も必死で初めての育児と向き合っている。
ピリピリするのも仕方ないし、それだけ真剣に向き合ってくれている証拠だ。

今、ぼくが同志たちに伝えられる言葉としては、
「この地獄のような、苦しい日々は生後6ヶ月まで」
ということ。

不思議なもんで、この6ヶ月を過ぎると、いい思い出になってたりする。
ぼくら夫婦は、いま2歳半になったわが子と、相変わらずバタバタ、でも前よりすこし余裕のある生活ができている。
のろけで恐縮ですが、しあわせです。

育児のツラさにもピークはあるし波もあるし出口もあるし、永遠に続くものではないので、いい思い出にするためにも、かわいいとツラいの往復を、がんばって乗り越えて行きましょう!

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