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FP学習日誌(3) -ライフデザイン、ライフプラン

-ライフデザイン、ライフプランからのFP
では今回は本筋に戻って、ライフデザインとライフプランについて。
個人の「ライフデザイン=人生の目標」は、企業でいうと「コーポレートミッション」「企業理念」や”Purpose”に当たります。
企業では、「コーポレートミッション」をベースに、「事業戦略」や「中長期計画」、「予算」などを立てますが、これが個人では、「ライフプラン」となります。
そして、これらライフデザイン、ライフプランをベースに、ファイナンシャル・プランが作られます。
<個人>ライフデザイン→ライフプラン→ファイナンシャル・プラン
<企業>コーポレートミッション →事業戦略→中長期計画・予算

個人では、加えて、ライフイベント/ライフサイクルを考慮する必要があります。まあ企業でも、「子どもの誕生」にあたる将来の子会社買収や「老化」にあたる商品や営業手法の陳腐化などもありますが、個人の場合は、そういったイベントは、訪れることがより確実であるといえるでしょう。
たとえば、2020年に子どもが生まれたら2040年には二十歳になる、もちろん不幸にもその時点まで生きられない場合や、「大学生になってるはず」とプランしたけれど高卒で芸人になってた、という可能性もあります。どこまで行っても100%の確実性はないですが、ある程度見通すことは現時点でもできるはずです。企業のように「毎年x%の成長が目標」とかもないし。

-ライフデザイン
ではスタートとなる「ライフデザイン=人生の目標」、つまり「生き方」について。
一般的には、まず「生命や健康」そして「生活」がベースにあり、そのうえで「人生の目標」という順序になるでしょう。
人生の目標は、ほんと人それぞれで「10年後には鎌倉に引っ越して出勤前に毎日サーフィン!」や「大学に戻って心理学を学び直して転職」とか「老後はリウマチの出ない南の島でのんびり」など、FPにとっては専門外のことばかりで具体的にアドバイスできることはあまりありません。
しかし、ファイナンシャル・プランを立てるために、「お金まわりの話」をFPとともにしていく過程で、そういった漠然とした夢を掘り起こすことができるかもしれません。
それまで自分ではクリアになっていなかった、人生の目標、つまり自身の「価値観」や、ちょっとこそばいけど「人生哲学」とか、大切にしているものを明確にすることが最初のステップです。

-ライフプラン
前記の通り、ライフプランは、ライフイベント/サイクルをベースに考えます。人間は、当たり前ですが「誕生→成長→成熟→老化→死亡」という、ライフサイクルのプロセスを経ます。
これをベースに、住宅取得、子どもの教育、老後の生活、そしてわたしのような事業経営者の場合には、その事業をどうするか、という課題も含めて検討していきます。他にも、そもそも子どもを持つかどうか、結婚するかどうかを選択しなければ、という場合もありますね。
そして「住宅」ひとつとっても<買うか借りるか?>、買うと決めても<現金購入かローンか?>、<肝心の資金はどうする?おじいちゃん頼れる?>など考えなければならないことは山積みです。
これらの判断においては、個人の価値観や人生哲学に加えて、「リスク許容度」や「金融リテラシー」も重要です。これはいま持っている資産額にも大きく影響されますが、資産があまりない若い方でも「300万までのリスクなら平気!」というような考え方の人もいるし一概にはいえないですね。

そして何よりライフプランを難しくしているのは、「何歳まで生きるか?」という誰にも予測できないテーマをもとに設計しなければならないことです。
今日もし突然神さまに「あなたは将来xx歳で死にます」と告げられたら、ショックだけれど、ファイナンシャル・プランという意味では、設計は容易になるかもしれないですね。(つづく)

※画像と本文は関係ありません。

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