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27歳の私が人生に疲れて気分転換に清掃の仕事をした話

今勤めてる「清掃」について述べてみる。

今私は清掃の仕事をしている。

ある時は、オフィスのおトイレ、キッチン、ゴミ取り、階段掃除。
ある時は、シェアハウスのキッチン、階段、シャワー室、流し台
ある時は、マンションの床
ある時は、旅館の床
ある時は、出入りの多いオフィスのトイレ、給湯室
ある時は、事務
色んなところでお掃除しております。

始めたきっかけは

「もう何もしたくない」

「人と関わりたくない」

「でも生活するために働かないといけない」

という思いがあった。

もちろん他の仕事を探してみたものの、だいたいはオフィス、接客などしかなく、当時の私としては上記の思いが強かったので、

人となるべく関わらず(必要最低限)、

1人で作業できるもの、

を考えた結果、清掃となりました。

始めてみて、スタッフは50代~80代の人が多く、1番若くて30代の人が1人いたかなって感じ。
まず言われたのが、

「若いのにどうしてこんな仕事選んだの?」

「あなたなら他に仕事あるでしょ」

「こんな汚い仕事よく選んだね」

「若いのにお掃除できるの?」

なんて言われました。案の定。

自分でも分かってましたが、今の自分にとってはこれしかないのだと。

そして実質2年間清掃につき、学んだことがある。

①快感と心のゆとり感
②(すれ違うお客とかで)その人の人間性が分かる
③お洒落をするだけが人の価値ではない
④下に見られるからこそ見えてくる人の対応の仕方
⑤もったいないという言葉の意味
⑥物の大切さ
⑦物事を完璧にこなさなくても良いという言葉の理解
⑧責任感がつく

①快感と心のゆとり感

汚いものを綺麗にするのが仕事。
洗剤をつけてスポンジなどで擦って磨くとピカピカ〜(๑ ́ᄇ`๑)
とても気分爽快になります。
ムカつく人のこと考えながらやると特に効果的苦笑

②(すれ違うお客とか)でその人の人間性が分かる

お店とかオフィスとかの場所に行った時、必ずと言っていい程お客さんや社員に会う。

そこで「お疲れ様」「こんにちは」と挨拶をしたりされたりする。

挨拶するかしないか、挨拶した時の声のトーンや表情を見て、

(この人は誰に対しても平等に接する人なのかな)

とか

(この人は差別、偏見持つ人だ)
とか人間観察するようになった。
下に見られる職業であり、若い人がやってるなら尚更、、ね。

③お洒落をするだけが人の価値ではない

②を延長する話になるとは思う。
学生の頃とか清掃入る前はかわいい服、かわいいアクセサリー、
化粧はファンデーションをしっかり塗り、茶色のアイブローを使って、ここは濃く薄く、ケイトのアイラインは濃く書きやすいからラインを書いて、、

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·ˈ(( **ॣ>̶᷇ᗢ<̶᷆ ॣ))∗ˈ**‧

って感じの一昔。
その挨拶しないかするか表情はどうなのかと人の顔色や人間観察してたら、
せっかく綺麗でかわいくて素敵で、会社も良いところ務めてるのにもかかわらず、挨拶しないというだけで、実は差別意識高い人、口だけが上手いとか上手く言えないが、ガラッと印象が変わったのは確かである。
それを理解して以降は、オシャレはしたい時にする。友達と会う時、楽しめるようにオシャレするという何か目的のものとなった。

④下に見られるからこそ見える人の対応の仕方

清掃業って下に見られがちだから人によって対応の差が出る。特に私の年齢には驚かれて、とても引き気味にされる事が多い。
それでも、だからこそ、すれ違う人それぞれに挨拶する時に笑顔で行ってのどうリアクションが出るのか、ある意味ちょっとした楽しみである(^^)変人です、はい。

⑤もったいないという言葉の実感

⑥物の大切さ

汚れを落とす、綺麗にするのことの他、現場によってはゴミ箱に溜まったゴミを回収し分別して処分を行うことがある。
ペットボトル、空き缶、カップ麺の容器、テッシュなどなどが捨てられる。
まれにほんの少ししか飲まれてないお茶のペットボトル、未開封の生菓子、未開封で箱に入った1ステックのコーヒー、ホコリが少しだけついた綺麗なタオル、綺麗な週刊誌や本などが捨てられていることがある。

なんともったいないことであろうか。

ちょっとだけしか飲まれてない飲み物は何故買ったのか。
未開封の生菓子は何故食べもせず買ってしまったのか。
ちょっとしかホコリがついてるタオルは、洗えば再利用出来るのになぜ捨てるのだろうか。

と疑問が出る。
なぜこうなるのか。

同じ職場の80代の方と話をしたことがある。
世代による物の価値観と認識

「昔は今より物が無ければ、安易に物が買えなかった。

だから欲しいものはなかなか手に入らなかったし、知り合いから貰ったもの特に親とか恋人からは大切に大切にとっている」

言われてみれば確かに、
使い捨ての物、100円ショップ、セール品
物心着いた頃から当たり前のよう
にある。

だからこそ、
物が安いから保管せずとも、また買える。
不要だから捨てよう。

と考える。
けれども仕事を通じ考えさせられたような気がする。そこから更に、

本当に大切な物は何か。
本当に自分がしたい事は何か。

というのが見えてくる。

物を買うという点では本当に自分が使いたい続けたいもの。
例えばオシャレをしたくて、たくさん服を買う。
今日はこれを着て、明日はこれを着る。
物によっては長く着たり、すぐ飽きるものがある。
飽きたものは今の時代、古着ショップやメルカリなどに出品して再利用させてみる。

もったいないということが少しでも減り、
自分という価値を見出すものに気づくために日頃の自分を見つめ直そう。そう思った。

⑦物事を完璧にこなそうとしなくても良いという言葉の理解

タイトルは上手くまとまらなかったが、これは完璧主義者に当てはまるかと思う。
完璧主義者がお掃除をする事をイメージしてもらえれば理解出来るかと思うが、
汚れ1つ無い状態にしようと隅々まで綺麗にするとする。
清掃は時間効率性が大事になるから、
上記の考えで作業をすると、とてもキリがない( ˙_˙ )

私も最初は「綺麗にしなきゃ」とか
作業中人の出入りがある現場だと「また綺麗にしなきゃ」とかあったが、
段々疲れてきてそれからある程度、
「今日はここを重点にして、他は適度に頑張ろう」
と思うようになった。
そしたら気が楽になって作業が行うことができ、完璧に隅々まで綺麗にしようとしなくても、ある程度さっと磨いても綺麗になるから、力込めなくても良いんだな(物によるけど)と思うようになった。
「ほどほどに」という言葉はある意味こいう時使える。

⑧責任感がつく

これはグループで作業を行うのではなく、1人で作業を行う場合に当てはまること。

1人で作業を行うからこそ責任重大ではないだろうか。

現場が厳しい所ほど緊張感が大きく責任の重さが、変わってくる。

現場の方針は実際に行ってみないと分からないから、行ってみて頑張れそうかどうか自分と相談するのも1つの手、なのかも知れない。

大きく分けて8つ学んだことを述べてみた。
もう少し考えれば出てくるかも知れないが、出てきたらまた記事として投稿したいと思います。

世間に対する「清掃業」のイメージは汚い、臭い。
実は私も始めてみるまではそのイメージが強かった。
けれども実際行ってみて、学んだことがあるし、職場というか人生の先輩に助けられ2年続けられた事実がある。
今ではやって良かったと思う。
今月で清掃辞めてしまうけど、
残り1週間は若い人でも綺麗にできるんだぜヽ(。・ω・。)ノなんて思いながら気軽にやろう。なんて。

何に出会いどう学び知るのか

それは誰かに教わるものではなく自分で気づくことが大事。