家が欲しくなった理由


大好きな実家がなくなった


母方のおじいちゃんとおばあちゃんは私が生まれる前に離婚していて。
でも、そのどちらとも、別々だけど、普通に会ったりご飯を食べに行ったりしていたので、どちらも私は大好きです。

その祖父母が結婚して買った土地
そこに二人で建てたお家(築40年ほど)
幼少期はそこで育ちました。

私には一つ下の弟がいます。
私の父と母は、私が生まれたときには、そこから2駅ほどのマンションに住んでいました。父は海外出張で一か月家を空けることがざらにあり、子供のことは母に任せっきり。弟が生まれて想像以上に大変な年子の赤ちゃんとの生活に耐えかねて、その時おばあちゃんが住んでいたお家に戻ったそうです。
それが私の育ったお家です。

仕事が忙しくて家に帰ってこれない父の代わりに、いつも誰かがお家にいて私たち姉弟と遊んでくれていました。

そして、代々長毛のジャーマンシェパードを飼っていました。
私が幼少期に成長をともにしたのは二代目のジャーマンシェパードのミラ。
その子は、私が中学3年生のときに亡くなり、三代目のミラは私が高校生になると同時にやってきました。
そして、間もなくして、動物病院で飼い主を探していた保護犬(こちらも長毛のジャーマンシェパード)を試しに一週間…と母が連れてきて、その子も家族に加わることになりました。
そんなわんこたちとともに育ったお家。

学生時代は、部活漬け、勉強漬けの日々。そして、大学が遠方だったので、通いでしたが、家で過ごす時間はとても少なくなりました。また、大学在学中と卒業後に留学にも行ったので、ほとんど家にいなかったと思います。
それでも、変わらず私の帰る場所でした。帰る場所があったから、あそこまで躊躇なく外の世界にぐいぐい行けたのだと思っています。

そして、社会人になり、休みの日はわんこたちと遊んだり、家族との時間を過ごしたり、またお家で過ごす時間が長くなってきました。結婚し、長男と次男の出産も里帰りをしてそのお家で過ごした思い出のお家です。

そんな大好きなお家ですが、いろいろな事情で手放すことになりました。
どちらかというと前向きな事情なので、悲しみよりもワクワクのほうが大きかったですが、やっぱり大好きだっただけに寂しくはありました。

それが三男が生まれる数か月前のことです。


三男の誕生


2024年1月、三男が誕生しました。

上記の実家は横浜ですが、私たちは2022年4月に長野県松本市に移住しています。(これも詳しく書きたい)

近くに両親や友達がいない中での産前産後は不安いっぱいでしたが、交代で母や義母、義姉がお手伝いに来てくれて、ひとまず三男が新生児の間の大変な時期を乗り越えました。とっても助かりました。

この間にどんなこころの変化が起きたんだろうと自分でもはっきりわからないのですが、三男が生まれたのをきっかけにお家を調べ始めました。

今わかっているこころの変化としては…

  • 今住んでいる地域の地価が松本市の中では高めなので、小学校に入ったらここに賃貸で住み続けないと…と思うと、家族5人で賃貸でこの先20年住むことを考えるとそこそこお金がかかるなぁ

  • そこそこのお金がかかる割に、賃貸だといろいろ制限があるし、資産にならない

  • 長男が年少さんになり、小学校入学があまり先の話じゃなくなった

  • 長男の保育園の行き渋りがひどく、新しい環境にするなら早いほうがいいなぁと思った

  • そして、賃貸だと新しい環境に適応しないといけないということがこれから何度もあるかもしれなく、それは子供たちにとっても、三人分のそれを受け止める母親の私にとっても相当な負担になるとおもった

  • 私が仕事をしていない今なら上記の変化への対応も乗り切れるかなと思った

  • チラシのコンペでお客さんに喜んでいただけて、自分にも完全在宅でできる仕事があるかもとおもった(本来やりたい働き方でもある)

  • 興味のあった平屋の物件の価格が400万円下がった!!!

書き出してみると、十分なきっかけがありました。(笑)
そんなわけでお家を調べ始めることになりました。


お家をいじりたおしたい


ずっと賃貸って悪くないと思ってたんです。

でも、現在のお家は築50年以上の簡単なお家で、冬はとてつもなく寒い。
隙間だらけなので、断熱もなにもないので、家の中を暖めてもその暖かい空気は外にだらだら漏れ、もちろん冷たい外気が入ってきます。

冬の光熱費がとんでもないことになりました。
そして、冬は日当たりが悪く、結露もすごい。家の中にあるものがどんどんカビていきます。何より、子供たちの健康が心配になりました。

それを改善しようと自作で内窓を付けたり、玄関にビニールのカーテンをしたり、いろいろ試してみましたが、所詮賃貸…その場しのぎにしかならないと思ったら、なんだかぷつーんと糸が切れてしまった感じがして。

もし持ち家だったら、少しお金がかかっても、内窓を付けたり、いろいろやりようがあるのになと思いました。

寒さ対策以外にも、子育て期にやりたいことを我慢しなきゃいけないのはいやだなーと思いました。


今しかない子育て期を楽しみたい


それに、目的の物件が手に入れば、お庭で畑もできるし、この先20年子供たちと楽しいことがたくさんできるなぁとワクワクしました。

20代のときに行ったスウェーデンやスイスでは、どのお家にもお庭に大きなトランポリンがありました。森でブルーベリーを摘んで、それをパイにして食べて。大好きな世界観。「こんなところで子育てができたらなんて素敵なんだろう」と思いました。でもあの時は、「住む世界が違うから自分には叶わない」と最初から望むこともせず、そうなりたいと思わなかった。

それが叶うかもしれない大チャンスが知らぬ間に目の前にやってきました。

チャンスの神様は前髪しかない

松本に移住するときにも背中を押してもらった
大好きな言葉です。
その前髪にしがみついてみようと思ったわけです。

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