Adobe Fireflyを早速つかってみた
Findy Incでデザインマネージャーをしていますムカイ( @osk_kamui )です。
2023年3月22日に発表されたAdobe Fireflyですが、祈りが届いたのかウェイティングリストの気まぐれか、2日後に使えるようになったので使用レポになります。Adobe様ありがとう。
Adobe Fireflyとは
ということでAdobe謹製のクリエイターのための生成AIになります。
LPには以下が記載されています。
Unlimited creative options, fast.
画像と写真に関しては考えうる限りのあらゆる生成が可能
Instant creative building blocks.
手書きからテクスチャやベクターなどが簡単に生成可能
Astounding video edits, simplified.
気分や雰囲気、天気などテキストベースでビデオを編集可能に
Distinctive content creation for everyone.
イラストや模様などをコラージュして簡単にコンテンツ生成が可能
Future-forward 3D.
簡単な3Dをリアルに変換したり、とにかく3Dに手を加えやすくなる
兎にも角にも今のAdobe系ツールで行っていた多くのことが自然言語で容易に行える事うけあいです。
また、for creators という言葉通り以下が記載されています。
・Enhance the creative process.
ビジョンは「人々の自然な創造性を拡張すること」そしてAdobe製品のワークフローに沿った生成AI提供してくれるとのことです。
・Give creators practical advantages.
β版が終了した後、クリエイターは生成されたコンテンツを商用利用するかどうかのオプションが選択可能になるそうです。
・Set the standard for responsibility.
生成AIと言えば権利関係が非常に難しいところですが、Adobeは生成AIの責任を明確化、透明化に努めているとのことです。
注意点
対応言語は英語のみ
画像ダウンロード時はコンテンツ認証が付随される
β版のうちは商用利用NG
その他細かい点については是非Adobe Firefly FAQをご覧ください。
では早速β版でできることを見ていきましょう。
β版でできること
現状行えることはText to imageとText effectsの2種類のみとなりますが、その中身がすごいの一言。
■Text to image
こちらはおなじみ、テキストから画像が生成できます。
下部のpromptから生成の呪文を記載すると合計で4枚の画像が生成されます。ちなみに生成は5~10秒くらいかかります。
実際に作ってみたのが以下
めちゃくちゃクオリティ高いです。
すごいとしか言えません…これがAdobeのチカラ。
ただ、ここでは終わりません。さらに理想の生成のための方法があります。
Show similar
これを選択すると4枚のうち3枚が似た画像に再生成されます。心ゆくまで再生成しましょう。
Reference image
生成された画像のオプションから「Use as reference image」を選択する事で、生成画像とプロンプトそれぞれにどれくらい寄せるかが調整できます。
これはめちゃくちゃ便利です。
そしてそしてさらにすごいのがオプションの豊富さです。
Aspect ratio(アスペクト比)
Square(1:1)
Landscape(4:3)
Portrait(3:4)
Widescreen(16:9)
Content type
None
Photo
Graphic
Art
Styles
全66種
Color and tone
全7種
Lighting
全6種
Composition
全8種
これだけたくさんあると困るくらいなのですが、先程のpromptを変えずにオプションを変えていくと…
すごい…!1日中遊んでしまいそうです。
ただしまだ他の画像生成系と違うのは、Negativeがなかったり、細かい度合いの指定がなかったりするので、このあたりが今後追加されていくかもしれません。
そして全部エフェクトを試したい所ですが、Text effectsも試したいので先に進みましょう。
■Text effects
こちらはエフェクトが自然言語で生成できます。
実際に作ってみたのが以下
今は固定の文字「Firefly」に対してエフェクトが生成&jpgのダウンロードできるだけですが、おそらく今後は自由なテキストに当てたり、ブラシなど他の方法で利用できるようになっていく事が予想されます。
また、サンプルエフェクトが多く用意されているのでそちらを元に自分でエフェクトを作ったりもできます。
オプションとしては以下の3つとなっており、Text to imageに比べて少し少ないですが、十分に感じます。
Text Effect Fit
Font
Color
また、以下はプロンプトを変えずにText Effect FitをLoose、FontをCooper Black、背景透過させたものです。だいぶ印象が変わりますね。
さいごに
ラスボス来たな。という感想です。
ちなみに今後出来る機能としてなんと以下が待っております…
Inpainting(修復)
Personalized results(独自の結果=学習させられそう)
Text to vector(テキストからベクターイラスト生成)
Extend Image(画像の縦横拡張)
3D to image(3Dオブジェクトから画像生成)
Text to pattern(テキストからパターン生成)
Text to brush(テキストからブラシ生成)
Sketch to image(手書きのスケッチから画像生成)
Text to template(テキストから編集可能なテンプレート生成)
強すぎる…(n回目)
使いこなせないほどの機能を搭載してくるのはまさにAdobeという感じがします(褒め言葉)
ただ、これらの機能が使いこなせればかつて想像し得なかったクリエイティブがより短い時間で作れるのは間違い無さそうです。
これからのFireflyに期待です。
いつもの
FindyデザインチームではFireflyはじめ積極的にAIを取り入れていっています。是非AIと共に最高のクリエイティブを作りましょう。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?