【詩】風にのって
菩提寺の白壁に立てかけられたタイヤが4本
薄紫の狼煙が真っ直ぐ空に昇ってく
さよならさ
あなたははにかんで
背を向けたけど
いつかまた
どこかで会える
そんな気がする
まだらに広がる初雪が天井を埋め尽くす
手で探れば風の通り道がわかる
さよならさ
あなたはおどけて
じゃあねと手を開く
いつかまた
どこかで会える
そんな気がする
肩たたく
振り返っても
誰もいない
ただ夕日の水溜りに
雲の絵の具が零れてた
さよならは
遠い日へ
守りぬく
あたたかな誓い
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